図書館でつばた夫妻の本を借りました。
東大卒で建築家や大学教授の仕事をされていたしゅういちさんと。
代々続く酒蔵のお嬢様で、結婚してからは専業主婦の英子さん。
高齢のご夫婦の暮らしぶりを書いた本です。
少し前の本なのでもうご夫妻は亡くなられています。
今回、夫のしゅういちさんが亡くなられた後に出された本を借りました。
写真やレシピが多い本もあるけど、こちらはしゅういちさんが亡くなったときの様子や、その後の生活、今までの暮らしに関する英子さんの思いなどの文章が主に書かれた本です。
私の解釈だから間違いや上手く伝えられない部分もあるかもしれないけど。。
しゅういちさんは、働いてきたお金を趣味のヨットにつぎこんじゃうし、自分のやりたいように生きてきた人。
英子さんは幼い頃から、女はどう夫を支えるべきかを教えられ、夫に尽くしてきた人。
昔風な考え方の部分もあるけど、夫を第一に考えるということを大切にしていて。
孫に「わがままなおじいちゃんを世話して大変」と言われても、「それはわがままじゃなくてすごくデリケートでそういう人と結婚したんだと思えばいいの」と。
いいように考えを変えればいいの…という言葉にすごいなと感心しました。
男の人はいつまでも子供の部分があるっていうのもその通りかもと思う。
亡くなってから、しゅういちさんが嫌いなので見られなかったあるテレビ番組を見るようになったり。
娘と外食に出かけるようになったりしたそうなので、我慢していた部分もあったのだろうと思いますが。
黙ってしゅういちさんを支えてきたことに感心します。
しゅういちさんも外で働いている頃は知りませんが、晩年は家や庭の手入れなどしっかりして、英子さんのやりやすいように道具を作ったりされていたので。
夫婦仲良く協力して暮らして、羨ましいなと思いました。
あと、色んなことにマイペース。
貯金も一切無かったらしいし。
しゅういちさんは病院が怖くて無理矢理退院しちゃうし。
しゅういちさんの葬儀やお墓なども、生前の希望から無し。
日本人は、大多数の人の行動に合わせて行動するし。
誰かが良いと言ったらすぐ真似する。
こうしなければいけないと言われたことに従う。
私もそういうタイプだけれど。
自分がどうしたいか、本当にそれは必要かをまず考えて行動しようと思いました。
自分の人生だし。
人の迷惑にならなければ、自由に生きて良いよね。
この本を読んで、色々考えさせられました。