「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

敗者復活戦で予想外の収穫

2024年06月13日 | オーディオ談義

このところ毎日のように ああでもないこうでもない と弄り続けるスピーカーたち~。

オーディオをやってていちばん楽しいのはスピーカー周りの作業だと経験上承知していたが、これほど変化に富むとは・・(笑)。

そのそものきっかけは、長らく予備役に編入していた「AXIOM80」(復刻版)を復活させたことだった。

そして、期待に違わない大活躍~。



で、とりあえずこの画像が最終形となったが、落ち着く間もなく理想の低音を求めて実験開始。

まずは「口径20cm」のユニットが入ったスピーカをハイカット「85ヘルツ」で鳴らしてみたところ、見事に合格。



次に、口径25cmのユニットが入った大きめの箱でも試してみた。



これも悪くは無かったが低音がややボンつき気味で、オーケストラには向いてそうだが、総合力では「口径20cm」に軍配を挙げたくなるのであえなく追放。

とまあ、いろいろとスピーカー同士の優劣を判断しているとどうしても敗者が出てくるのは仕方がない。

したがって、敗者の行く先を決めてやるのも持ち主の責任である(笑)。

ところが、この「敗者復活戦」で予想外の収穫が・・、とりあえず記録しておくことにしよう。

まず、第一の収穫がこれ。



「AXIOM80」(復刻版)のせいで「冷や飯」を食う羽目になったJBLの「175ドライバー」をウェストミンスター(スーパー12:口径30cm内蔵)との2ウェイで鳴らしてみることにした。

クロスオーバーは、「スーパー12の」のハイカットを「700ヘルツ」(ムンドルフのコイル:1.8mh)、「175」のローカットを2000ヘルツに設定して聴いてみたところ、いかにも大型スピーカーらしい風格が漂ってきた。

「細かい事を ちまちま 言うな」といわんばかりのサウンドで、あらゆる音楽ソースを温かく包み込むような印象を受ける・・、想像以上に良くて思わずウットリの巻~。

次に、二番目の収穫・・。

「AXIOM80」のせいで、あえなく敗者の憂き目を見たワーフェデールの「スーパー10」。



重量級の大型マグネット(赤帯)によるハイスピード感は捨てがたいものがあって、このままだと「宝の持ち腐れ」に終わってしまう・・、何とか活用してやらないともったいない。

そこで、次の画像のように植木鉢に取り付けたまま、思い切って箱に放り込んでみた。



ただし、少しばかり「小細工」を弄(ろう)してみた。

☆ フルレンジとはいえ高音域に不足を感じたので、同じワーフェデールの「スーパー3」を載せてみた(別のアンプで駆動)。

 強力なマグネットを有するユニットは比較的低音が出にくい傾向がある・・、あのローサーしかり~。そこで「PL100」(ハイカット85ヘルツ)で補完。

 箱の下の方の開口部に「羽毛の吸音材」を挿しこんで、背圧を調整してみた。

そして、耳を傾けたところ・・、これは素晴らしい!

何ら欠点が見当たらない(笑)。

これら「二つの敗者復活戦」で、急に「AXIOM80」の影が薄くなってきたのはご愛敬。

まさに「主客転倒」だね、これは~、オッと「瓢箪(ひょうたん)から駒が出る」が正しいのかな~。

いずれにしても、専制君主(AXIOM80)の独裁体制は「好ましくない」のでこれでいい・・、我が家は円満で平和な民主主義体制なんだから~(笑)。


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モーツァルトが苦手な大指揮者

2024年06月12日 | 音楽談義

音楽評論家の「宇野功芳」氏といえばご存知の方が多いと思うが、あの独特の断定的な物言いがとても個性的で有名だ。

たとえばこういう調子。(「クラシックCDの名盤」から、デュ・プレが弾くエドガーの「チェロ協奏曲」について)

「67年、バルビローリの棒で入れたライブが最高だ。人生の憂愁やしみじみとした感慨に彩られたイギリス音楽に共通する特徴を備えるこの曲を、22歳になったばかりのデュ・プレが熱演している。第一楽章から朗々たる美音がほとばしり、ポルタメントを大きく使ったカンタービレは極めて表情豊か、造詣はあくまで雄大、ロマンティックな情感が匂わんばかりだ。」

こういう表現って、どう思われます?(笑)


クラシック通の間では評価が二分されており、「この人、またいつもの調子か」と やや嘲り をもって受け止める冷静派と、むしろ憧憬の念を持って受け止める熱情派と、はっきりしている。

自分はどちらかというとやや冷めたタイプなのでこういう大げさな表現はあまり肌に合わない。したがって前者の派に属しているが、まあ「死者に鞭打つ」ことは遠慮した方がよさそうだ

「宇野功芳」さん「ご逝去」の報に接したのは8年前のちょうど6月頃だった。
          

享年86歳、しかも老衰が原因となると「天寿」をまっとうされたのではあるまいか。合掌。

その宇野さんの遺作となったのが「私のフルトヴェングラー」(宇野功芳著)

                         

我が音楽人生の中でフルトヴェングラーには深い思い出があって、20代前半の頃はそれこそフルトヴェングラーに のめり込んだ ものだった。ベートーヴェンの「第九」「英雄」、そしてシューベルトの「グレート」・・・。

本書の15頁に次のような記述がある。

「今や芸術家たちは技術屋に成り下がってしまった。コンクール、コンクールでテクニックの水準は日増しに上がり、どれほど芸術的な表現力、創造力を持っていてもその高度な技巧を身に着けていないと世に出られない。フルトヴェングラーなど、さしずめ第一次予選で失格であろう。何と恐ろしいことではないか。

だが音楽ファンは目覚めつつある。機械的なまるで交通整理のようなシラケタ指揮者たちに飽き始めたのである。彼らは心からの感動を求めているのだ。

特にモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスなどのドイツ音楽の主流に対してもっと豊饒な、もっと深い、もっとコクのある身も心も熱くなるような演奏を期待しているのだ。

だからこそ死後30年も経ったフルトヴェングラーの音楽を必死になって追い求めるのである。実際に舞台姿を見たこともない、モノーラルレコードでしか知らない彼の音楽を熱望するのである。」

といった調子~。

クラシックのオールドファンにとって、黄金時代は「1950年代前後」ということに異論をさしはさむ方はまずおるまい。

綺羅星の如く並んだ名指揮者、名演奏家、名歌手、そして名オーケストラ。

随分昔のブログになるが「フルトヴェングラーとカラヤン」でも紹介したが、ベルリン・フィルのコントラバス奏者だったハルトマン氏がこう語っている。

「カラヤンは素晴らしい業績を残したが亡くなってまだ30年も経たないのにもうすでに忘れられつつあるような気がする。ところが、フルトヴェングラーは没後60年以上経つのに、未だに偉大で傑出している。<フトヴェングラーかカラヤンか>という問いへの答えは何もアタマをひねらなくてもこれから自ずと決まっていくかもしれませんよ。」

だがしかし・・。

本書の中で、フルトヴェングラーがもっとも得意としていたのはベートーヴェンであり「モーツァルトとバッハの音楽には相性が悪かった。」(23頁)とあったのに興味を惹かれた。

そういえばフルトヴェングラーにはモーツァルトの作品に関する名演がない!(強いて言えばオペラ「ドン・ジョバンニ」ぐらいだろう)


あの わざとらしさ がなく天真爛漫、 天馬空を駆ける ようなモーツァルトの音楽をなぜフルトヴェングラーは終生苦手としていたのか、芸風が合わないといえばそれまでだが・・・。

「モーツァルトを満足に振れない指揮者なんて認めない」というのが永年の持論だが、はてさてフルトヴェングラーをどう考えたらいいのだろう。

どなたか ご教示 をいただくとありがたいのですが・・。



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躍動するネットワーク

2024年06月11日 | オーディオ談義

前回のブログ「日々雑感」を投稿した後で思い付いたんだけど、あの独特のヴァイオリンの「妖しい音色と響き」って何だか禁欲的な色彩を帯びていませんかね・・。

したがって、演奏者自体もそういう傾向が見られる・・、たとえば「千住真理子」さん、「五嶋みどり」さんなどはいまだに独身だし、浮いた噂一つ聞かない。

おっと、諏訪内晶子や、前橋汀子などにはスキャンダルめいた話もありますね・・、まあ何ごとにも例外はあるようでして~(笑)。

さて、その妖しい音色と響きを持ったヴァイオリンの再生に秀でたスピーカーといえば、もう言わずもがなの「AXIOM80」~。

現在、我が家ではオリジナル版と復刻版の2ペアがフル稼働中・・。

使いだしてからもう20年以上になるのに日々新しい発見があるのだから、大いに楽しませてもらったという意味で完全に元を取りましたね(笑)。

これも「グッドマン社」(英国)がユニットづくりに専念し、箱を作らなかったことに起因するわけでその英断にはおおいに感謝~。

それにひきかえタンノイは・・、もう止めておこう、人を不快にするだけだからね~(笑)。

それでは前々回のブログ「二転、三転、そして四転」からの続きです。

以下、少々マニアックな話になるので不快感を覚えそうな方はここでストップして読み進まないようにね~(笑)。

で、前回のブログの最後の画像がこれでした。



取り越し苦労かもしれないが「地震の襲来」に備えて、安定性のある口径20cmのユニットが入ったスピーカーをハイカット「200ヘルツ」で鳴らしてみようという試みだった。

実際に聴いてみると、悪くはないんだけど・・、どうも「安っぽい響き」という印象を受けた、言い換えると音に深みが無い、思慮深さが感じられない・・、といったところかな~。

すぐに元に戻して・・、これで最終形といこう。



この高さなら、万一の揺れで「AXIOM80」が落っこちても何とか修復可能だろうし、第一、音も一番いい~。

これで「復刻版」は完成の域に達したので、次は「オリジナル版」の実験といこう。



「復刻版」にならって、低音域の「331ヘルツ」をオイルコンデンサーでローカットする。そして、ローカットした低音域を「PL100」(英国:モニターオーデイオ)で補完する。

その補完する帯域は、ムンドルフのコイル「6・8mh」により、およそ94ヘルツでハイカット。

この設定でワクワクしながら耳を澄ますと・・、いやあ驚いたねえ~(笑)。

画像でご覧のように小さなスピーカーなのに、ローエンドまでよく伸びている・・、まさに大きな図体の「ウェストミンスター」に匹敵するようなスケール感を醸し出すのだから、まさに「小さな巨人」だよ、これは~。

ま、そういうわけで「オリジナル版」の使い方は「331ヘルツ」でローカット、補完するスピーカーは「PL100」と「ウェストミンスター」の日替わりメニューで対応するようとしよう。

これにて「一件落着」といきたいところだが・・、踏ん切りの悪い粘着質タイプのオーディオマニアはどうしようもないものでして・・(笑)。

実は「復刻版」の低音域を補完する口径20cmのユニットの実験結果がどうも気になって仕方がない・・、もっと素敵な音が出るはずなんだけどなあ。

そこで、思い切ってコイルをもう1個追加して「6.8mh+8.2mh=15mh」によりハイカットを「200ヘルツ」から「85ヘルツ」へと変更して聴いてみた。

ところが・・、何とまあ前回とは様変わりで「安っぽい響き」が完全に消え失せたのである!

スッキリ爽やかで魅力的な音に変身~、これなら「PL100」と十分伍していける~。

結局、ユニットの責任ではなくて周波数の調整ミスだったというわけ~。

たったコイル一つで音が様変わりするのだからオーディオの恐ろしさを身に沁みて感じました・・。

で、これがネットワークの最終形となる。


音質の「鍵」を握る、躍動するネットワーク・・、市販のスピーカーをそのまま使う人には絶対に味わえない「至福のひと時」でしたぞ!(笑)。


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日々雑感

2024年06月10日 | 独り言

<夏まじか>

今朝(10日)のこと、最近日課にしている「起き抜けの自己流体操」をしていたら耳元で蚊がブ~ン・・、慌てて中断して「蚊取り線香」を点けた。

もう蚊が出てくる季節になったんですねえ・・、目前に迫った梅雨入りは後半に大雨が降るといってるし、今年の夏は猛暑だそうですよ~。

で、夏にちなんだ芭蕉の俳句の中から お気に入り を三つ、

閑かさや 岩に沁みいる 蝉の声

面白うて やがて悲しき 鵜舟かな

夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の後

芭蕉が詠むと、なぜか夏という季節の中に哀感がこもっていて涼しく感じます~。

芥川賞作家「五味康佑」さんによると「芭蕉のたった一句に長編小説が負けることがある」そうですよ~。

<ヒラリー・ハーンが弾いているヴァイオリン>

つい先日のブログ「仏(ほとけ)作って魂入れず」で紹介したブルッフのヴァイオリン協奏曲・・、演奏者はとびっきり上手い「ヒラリー・ハーン」



このヴァイオリンは、文中で当てずっぽうに「ストラディ・ヴァリウス」だろうと決めつけていたところ、南スコットランド在住の「ウマさん」からご親切にもメールが届いた。

「ヒラリー・ハーンのブルッフは僕も大好きで、ちょくちょく聴いてます。デヴューの頃と今とあまり変化がないのは、モーツァルトを彷彿とさせますね。

かなり以前に彼女のヴァイオリンのことを調べたことがありますが、1864年の「ヴィヨーム」だと、聞き慣れない名前を知りました。三大名器以外にも優れたヴァイオリンがあるんだなあと驚きましたね。


五島みどりさんは1992年から2000年まで ストラディバリウス を使用していましたがそれ以降は グァルネリ です。

彼女も凄い方ですが、日本フィルの木野雅之が「みどりは、小さい時からのあまりにも過激な練習のせいか〇〇がない」

〇〇で思い出しました…やはり木野の話です…

イヴリー・ギトリス、マルタ・アルゲリッチ、それに木野の三名が共演した時、楽屋前の通路で、アルゲリッチが何かにつまずいてひっくり返りました。その時、彼女のショルダーバッグから、中身が通路に散乱し、木野がそれらを拾ってあげたけど、その中に〇〇用品があったそうです。(笑)」

以上のとおりでした。

奔放な男性関係で有名な「アルゲリッチ」(ピアニスト)だけど、「バッグ」の中に「避妊用具」は無かったのかな~(笑)。

それにしても、ハーンの弾いてるヴァイオリンは「ヴィヨーム」でしたか・・、恥ずかしながら初めて聞く名前!

さっそくググってみると、



「Jean-Baptiste Vuillaume :  (1798年 - 1875年)は、フランスの弦楽器製作者で多くの賞を受賞した。彼の工房は3,000以上の楽器を製作した。」とある。

下世話な話だけど取引価格となると・・、有名オークションで3700万円で落札されたそうです。

数億円もする「ストラディヴァリ」からするとかなり落差がありますが、まあ、どんな名器でも演奏者次第で凡器にもなるわけですから、ハーンほどの練達者が弾いたらきっとヤマハでもいい音が出ると思うんだけどなあ~(笑)。



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二転、三転、そして四転

2024年06月09日 | オーディオ談義

前々回のブログ「・・先入観は罪、固定観念は悪」からの続きです。

さて、毎日が「音楽&オーディオ」三昧、そして読書三昧などのやりたい放題・・、今こそ我が人生のうちでいちばん充実しているときかもしれない(笑)。

とりわけオーディオって最高の趣味だよなあ・・、何しろ誰に迷惑をかけるでもなし、命令されるわけでもなし、肝心の本人がそれでいいと思えばそれで罷(まか)り通るのだから、自由度満点~。

そして、こういう唯我独尊に満ちた作業工程を とくとく と紹介する・・、これも本人にとっては大きな喜びになっておりますぞ(笑)。

で、すべてはこの画像が出発点となった。



さっそく、スピーカー「AXIOM80」の(以下「80」)熱心な愛好者「H」(神戸市)さんから、貴重なご提言があった。

1 「80」のSPケーブルにオイル・コンデンサーを挿入して低音域の一部をローカットする

2 そのローカットした低音域を補完するために「PL100」の低音域を活用する。

まったくこれまでの先入観や固定観念を覆す画期的なご提言だったが、これは十分やってみる価値があるとピ~ンときたねえ~(笑)。

その理由はといえば・・、

まず1の件については、オイル・コンデンサーを使うというところに意味がある。

実は過去に「80」の最低音域をローカットするために老舗の「ムンドルフ」(ドイツ)からわざわざ「40μF(マイクロ・ファラッド)」のフィルムコンデンサーを購入して試してみたことがあるが、これがサッパリで「これはアカン・・」すっかり音が変質してしまった。

しかし、オイル・コンデンサーならもしかして違った結果になるかもしれない・・、そこで手持ちの「22μF」と「10μF」の二つをパラって「32μF」として使うことにした。

これで、どのくらいの周波数の低音域をローカットできるかというと、「周波数早見計算表」によって、「80」のインピーダンスは15Ω、コンデンサーは「32μF」を公式に当てはめると「331ヘルツ」となる。

で、「331×1/2=165ヘルツ」まで「ー6db」の減衰となるわけだが、まあいい線かなあ・・。

次に、低音域に使う「PL100」について・・、カタログの上ではクロスオーバーが2800ヘルツになっているのでこのままでは使えない。

そこで有り合わせのムンドルフのコイル「6.8mh(ミリヘンリー)」を使ってハイカットしてみよう。

PL100のインピーダンスは4Ω、コイルの値は「6.8」を例によって公式に当てはめてみると、およそ「100ヘルツ」でハイカット出来る計算になる。

これで、両方のスピーカーの周波数マッチングは計算上では合格範囲になっているはずだけど、実際に聴いてみないと何とも言えない・・。

「百聞は一見に如かず」なので、見た目がゴチャゴチャしている「ネットワーク」の楽屋裏を公開しよう。慣れない人には複雑怪奇だと思いますよ~(笑)



そして、「PL100」の低インピーダンス(4Ω)と低能率(88db)に対抗するために駆動するアンプには仲間から借りているTRアンプを活用することとなった。



中高音域の倍音成分の表現力にいつも不満がつきまとう「TRアンプ」だが、100ヘルツ以下なら問題が無いはずというか、真空管アンプよりもGOODかもしれない。

さあ・・、いよいよ音出しである。計算上がどうであれ結果がすべての世界である。

そして、これは・・と思わず絶句した!

何というバランスの取れた音だろう・・、「80」の素早い音速スピードに釣り合うユニットなんてそうそうあるはずが無いのだが、「PL100」の口径10cmほどの練りに練られたユニットはいっさい負けてなかった。

見かけによらずローエンドまでよく伸びた深々とした低音が出るのには驚いた、これなら大型スピーカーに負けてないし「ワーグナー」が楽々と聴ける・・、さすがに「定価50万円」の近代的なスピーカーだけのことはある。

オークションで格安で手に入れたのだが、これでようやく愁眉が開いたことになる(笑)。

それに懸念していたオイルコンデンサーによる「80」の音の変質だが、聴感上ではまったく違和感が無かったのもうれしい悲鳴~。

Hさん、どうもありがとう・・、「80」に新しいアプローチをすることが出来たし 結果オーライ でしたよ!

しかし、しばらく聞いているうちに妙なことが心配になってきた・・、このところ日本では地震が多発しているんだよねえ・・。

かなりの揺れが襲ってきたときに貴重な「80」が落っこちなければいいが・・、そこで次のように編成してみた。



これなら大いに安定性が増すし、口径20cmの低音(インピーダンス8オームなのでハイカット200ヘルツとなる)も試せる・・。

興味津々で耳を澄ますと・・・、

以下、続く。



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