鈴豆そうさく日記

自作イラストやドールドレスの紹介、日々の片付けや独り言などゆるゆる綴っていきたいです。

虎に翼

こんにちは、鈴豆です。

今年は何故か暖かくなっても鼻炎が…。

花粉の時期は過ぎてるはずだし、冷えると酷くなるから、寒暖差アレルギーとかかな…??夜は暑いけど朝方ひんやりしてたりするから、鼻が詰まって目が覚める…、寝不足で怠いという日々;;

夜明け頃に目が覚めて、何とか二度寝は出来るから起きるのがめちゃくちゃ遅くて。

以前は「朝ドラ」が見れる時間に起きてたんですけども。

「カムカムエブリバディ」はずっと見てました。ラジオの英語講座だけであんなにペラペラになるのかしら??という疑問と、最終回のヒロイン、50代位??で、初恋の君(アメリカ人かな?)も同じ位でしょ?若すぎない???というのは凄く気になったけど、とても面白かったです。

最近は朝ドラはすっかりご無沙汰だったんですが、「虎に翼」、録画で追いかけ視聴してます!!1話から5週目くらいまで一気に見たんですが、テンポ良くてすごく面白い!!

女性初の弁護士かつ判事(裁判官)である「三淵嘉子」さんという方をモデルとした「猪爪寅子」というヒロインが主人公のフィクションです(家族構成とかも違うし)。

タイトルの「虎に翼」は「鬼に金棒」みたいな意味の諺だとか。

昭和初期、女性の医師はすでに存在してたけれど、女性はまだ司法試験の受験資格がなかったんですね。女性に選挙の投票権すら無かった時代なのでそりゃそうか、とは思いますけど。

女性医師は…、やはり女性患者さんにとって、特に婦人科の疾病に関しては女性医師が絶対必要だよね、って言う事で比較的早くに認められたのかな。今でも産婦人科は女医の方が人気ありますし…、私も男性医師には診られたくないな~、って思います;;内診さえ無ければ男性医師でも構わないんですけども。超名医とかだったら勿論、恥より命、なんですが

ただ、産婦人科医はハードな上に訴訟トラブルなどリスクが大きく、なり手が少ない。女性が医師になる時に「女性だから勿論産婦人科医に…」みたいなプレッシャーがかかるとしたら、アンフェアだなぁ、とは思います

寅子さんは非常に利発な女性ですが、18歳位でお見合いをさせられます(当時の適齢期がその位)。でも、見合い相手との議論がヒートアップしちゃって相手を怒らせてしまって破談。

成績も非常に優秀であったこともあり、学校からも大学進学を勧められます。寅子のお父さんが非常に良いキャラで、寅子を全面的に応援して、高校の進路相談にもお父さんが来てくれます(現代ですらなかなか無いのに)。

女子部3年大学3年で、卒業する頃には寅子は24歳、当時としては立派な嫁き遅れ。それでも娘の能力を信じて応援してくれるお父さん、凄い進歩的!!ただ、大変な愛妻家であるとともに恐妻家(でもこれもある意味進歩的!父親、夫絶対制度の中で、奥さんが怖いって)。

お母さんも非常に聡明なのですが、「頭の良い女性は苦労する」事も知っています。

寅子の幸せを願うが故に

「頭の良い女が幸せになる為には、頭の悪い女のふりをして生きていくしかない」

と、涙ながらに進学に反対するのですが、寅子は

「お母さんの思い描く道に私の幸せは無い」

と訴えます。

女は頭が悪い方が良いとは、いつの時代にあっても思えないんですけど(お市の方の「小豆の袋」とか)、機転が利いたり勘が良かったりみたいなのと「勉強が出来過ぎる」というのとはちょっと違ったのかも。頭が悪いのが良いんじゃなくて「従順である」事がきっと重要だったんでしょう。勉強が出来て知識があると「生意気になる」みたいな。

当時の結婚制度はとてもとても酷い物で、妻は何をするにも夫の許可が要ったり、とにかく納得出来ないのが、

「妻が結婚前に持っていた財産等も、結婚すれば夫の物になってしまい、離婚時にも返還されない」

というもの。え~、「金瓶梅」の時代の中国でさえ、婚姻前の女性の財産はそのまま妻の物でしたよ~。「明」時代の中国にも劣る明治の家制度って…。

この「妻の無能力(全ての権利が夫に帰属する)」制度は明治に出来たんでしょうが、明治の頃でも「親の財産を娘が相続する権利(ただ、「男兄弟がいなければ」という条件があった気もします、要確認)」はあったので、財産を持っている女性は結婚しない方が得だったとか、別の作品で読みました。

結婚前、または夫の死後には女性にも「能力」があるんですけど、「女は結婚して一人前」「結婚こそが女性の幸せ」みたいな時代(というか女性が就ける職業も限定されていたから結婚しないと実際問題生きていけない状況)で「結婚したら権利が無くなる」ってどういう事??とは思うんですが、「結婚して男女が『一つの家』になった時に、決定権を持つ『主人』が二人いると秩序が保てない」とか何とかかんとか…、解るような解らないような。

途中、離婚した妻が「亡き母の遺品でもある嫁入り道具」を返還するように夫に求める裁判のシーンもあって、当時の制度では妻の「嫁入り道具」も夫は返還しなくて良かったらしいのですが、元夫はその「嫁入り道具」を質に取って復縁を求めるんですけど、

「妻の財産が夫の管理下になるのは『妻の財産の保護』を目的としたものであって、この場合、夫は『妻を苦しめる目的で』制度を利用している。これは『権利の濫用』である」

「夫は妻へ嫁入り道具を返還すべし」

という神判決が下ります。

「財産の保護」が目的なら、離婚時には返還されないとおかしいですよね。

その後、ついに「女性の司法試験受験」が認められることになるのですが…、まだその辺までしか見れてなくて。また、間もなく戦争に突入する時代。ハードな展開になりそう。でも婦人の参政権(政治家になるどころか、投票する権利)すら無かった時代に女性が法律家になれるってかなり画期的な気もする。

「弁護士」になることはやっと認められるのですが、「判事(裁判官)」に女性がなるのが認められるのは戦後の事でしょう。

ちなみに

日本初の女性裁判所長 三淵嘉子 - 平凡社

昭和初期のこの魔法使いみたいな「法服」、めちゃくちゃカッコいい~~~。

裁判官が紫、検事が赤、弁護士が白。紫が一番位が上なんでしょうが、「黒地に白の模様」が一番映えるなぁ~。

ドラマで見てるとなんとなく「コスプレ感」があるけど、イラストで描いてみたい魅力的な服です。

今も判事(裁判官)は黒いマントみたいな法服を着ますけど、検事や弁護士は普通の服ですよね。現代のマントも、シンプルながらハリーポッターみたいで素敵だわ~。

あの服に憧れて裁判官に~なんてアホな動機で裁判官にはなれないでしょうけど…。裁判官はエリート中のエリートですもんね。

以上、「すご~い」「カッコいい~」とか、語彙力の崩壊したアホすぎるレビューでした。難しい言葉を使える事が「文章力が高い」って事ではないんでしょうが、読みやすくて面白い文章が書ける力が欲しいです…。

最初「好印象な爽やか美青年」だった花岡くん、途中でゲス化してたけど、また改心??もしかして寅子の夫になるのかしら?これからも楽しみに見ます。

鼻炎が良くなって、明け方に飛び起きるなんてのが減りますように…、二度寝するとは言えやはり眠りも浅くなるのでしんどい(T_T)。

6月も7月も…平年より気温が高めの予報。今年も猛暑なんだろうなぁ。

どうぞ皆様も体調を崩されませんよう、お元気でお過ごしください。

それでは、お読みくださいまして、有難うございました!!