Shovelog

Snow Lights Films

100年先も憶えてるかな

 

 

 

 

 

 

夜鴉、何を思う

 

朝ドラなんて観るのは10年ぶりくらいだろうか、別段、法曹界に興味があるわけでもなく、出演者の薄い繋がりから見出した「虎に翼」は気づけば全1/3話に差し掛かっている。そして当然というかいつの間にか主題歌が口ずさめるようになっていた。今度カラオケに行ってみようか、10年ぶりくらいに。

 

そこで生活をする人が見る風景

 

 

 

そういえば2年ほど前だろうか、自宅斜め裏の公衆トイレで何やらロケをやっていた。かなり大掛かりだったのでドラマとは違うんだろうなとは思ったけれどやはりコレだった、ヴィム・ベンダースの「PERFECT DAYS」。上映はすっかり見逃していたけれど、昨日からU-NEXTで配信がスタートしたので早速観る。ベンダースにしては生々しい映像だけれどヨンサンの画角が安定感を出している。何より役所広司力とベンダースの日本愛。ほとんどボクの生活圏が舞台の見慣れた風景がベンダースにはこんなに美しく見えているのかと感慨深く観る。そう、主人公がいつも昼食を食べていた代々木八幡の森はこの季節は本当に気持ちいい。今日の弁当はそこで食べてみようか。

よく、写真家はそこに住んではいけないと言われるけれど、そこで生活をしているからこそ見える風景もあったりする。この差異もまた面白い。


色んな俳優さんが隠しキャラのよう出ているのも面白い。フィルムカメラを脇役に使うのもベンダースらしい。しかもオリンパスμである。いやしかしベンダースが我が家のすぐ裏で映画を撮っていたと思うとこれもまた実に感慨深く。丁寧に生きよう。

 

 

 

絶景東京537

 

 

暑いけれど風が爽やかである。梅雨前の一番良い季節は少し早起きをして遠回りをしながら仕事場に行く。途中昼飯を買おうとOKストアに寄るといつものカブも停まっていた。いつものカブは通勤途中にあるカフェのマスターの通勤車と思われ、いつもお店の前に置かれている。毎日見ているお馴染みのこのカブは1968年頃の所謂マックイーンカブで、今や滅多にお目にかかれない貴重なカブである。貴重とはいえ雨の日も雪の日も毎日使い、外に置いてあるようなそんなラフな乗り方に非常に好感が持てる。とはいえ車齢は50年を越えているので塗装は褪せてカサカサになりシートにはコンビニ袋が被せられ、しかしそんな状況でもなぜか不思議と錆びていないのである。
一昨日S谷メカが会話の中で「古い英国車でも毎日のように動かしている車は雨ざらしでも不思議と錆びないんだよね」という話をしていた。メカニカルな部分は油が回るので解るとして、ボディは何故錆びないんだろうかと不思議に思う。そういえば以前別の旧車仲間が電気が関係しているのではないかと言っていた。その人も雨ざらしで旧いミニを通勤に20年以上使っているけれど大きな錆は無いのである。彼は発電機を回すことによってなんらかの余剰電気等がボディアースから流れ、防錆効果があるのではないかと仮説を立てていた。鉄と電気の関係はよくわからないけれど、とにかく古い機械の現役感というのは何故かピカピカにレストアされた車両より断然魅力的に見えるのである。雨の日は乗らないなどという考えはボクにもない。



 

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