日進市で観望会

観望会
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5月11日は日進市の市民会館でたくさんの応募者から抽選で当たった35名の方々に星空解説と観望会を楽しんでいただきました。案内するのは気ままに星空観望仲間の御大Kさんと御大Wさん、少し若いKさんと私の4人です。参加者35人に対して我々4人ならいろいろ見せてあげられるし、新たな取り組みも試すことができます。
私の機材はロスマンディG11にTOA130、松本式EMSにナグラー13㎜と最高性能のものを集めて最高の月面を見せます。「すごくきれいな月を見た!」という記憶を残してもらうのが狙いです。
そしてもう一つはZERO経緯台にビクセン127㎜マクカセに正立プリズムにプローセル32㎜を持っていきました。この機材は子供たちに実際に触って自分で月を導入し、ピントを合わせるという望遠鏡の使い方を覚えてもらうのが狙いです。自分で導入ができたときの嬉しさが伝われば星が好きになってくれるかも~との期待もあり、今後の取り組みにもなるのか試してみます。

時間は18:30開始~20:30終了となっており、まずは館内で20分ほど今日の星空と見どころを解説する予定です。

5月11日19時の星空をプロジェクターで映して、オリオン座やふたご座の冬の星座が沈み、かに座やしし座おとめ座など春の星座の話を少しして、今日見る予定の月や二重星の話をしました。
ちょうど見ることができる惑星がないため、1等星と二重星を候補に考えていました。そして御大Kさんがこんな資料を作っていました。さすが星空案内人です!(私もですが~)

そしてありがたいことに昨日スターリンクG8-2が打ちあがっており、この日は銀河鉄道が見られる絶好のチャンスでした。

この動画を見てもらって「こんな風に見えるか見えないかは太陽光の当たり方次第と運次第です」と言っておきました。皆さん結構期待されているようで内心ちょっと心配でした。
そしてもう一つは終了時間間際のISS通過です。

これが無事見えれば「良かった~これにて終了!」と素晴らしい幕引きができる段取りとしました。
望遠鏡の使い方を子供たちにわかりやすく説明して外に出ました。
すべての望遠鏡が月を向いているのでまずは月を見ていただきます。人数が少ないので行列ができることもなく、スマホで月の写真を撮るのも余裕でした。

皆さんホント楽しそうに月を覗いて「わぁ~すごい!」と歓声を上げてくれます。そんな中でも一番テンションが高かったのが2人の孫を連れてきていたおばあちゃん。孫たちからは〇〇ちゃんと呼ばれていましたがおかあさんかと思うほど若くてはつらつとしていました。こういう方がいらっしゃると他にも伝染して皆さんのテンションが上がっていくのがわかりました。

ZERO経緯台に載ったマクカセを使う子供たち。 月を導入していますね~。

この子は「あの星が見たい」と言ってアークトゥールスを導入しています。苦労していましたが自分で導入できました。本人とお父さんが大変喜んでおられました。

他にも何人かの子供たちが月を導入して、ピントを合わせて「できました!」と言って私に見せてくれました。 少人数でこういうのもありだな~と思いました。

そして19時30分を過ぎたころ、皆で空を見上げて銀河鉄道を待ちます。SpaceStationARで現在の位置を確認しながら「まもなく天頂付近」といった瞬間に見えてきました~連なった光の点。「うわぁ~スゴイ!」「なにこれ~」と歓声が上がります。打ち上げから約30時間のちょうど良い見え方のスターリンクにこの時ばかりは感謝!!

そして曇った時の対策としてこんなのも準備しました。

中にライトが入っていて「光る地上の星」です。 今回惑星が見えないので、遠くに置いたこれらを望遠鏡で見てもらいます。そのために御大KさんがフィールドスコープとMiniBORGを用意してくれていました。 見える惑星がなかったのもあってこれを望遠鏡で見るのも結構ウケ、ISS通過の時間まで持たせることができました。
そして20時20分過ぎ皆でISSを待ちます。南西から西にかけて雲があって通過時刻になっても見えてきません。これもSpaceStationARで位置を確認しながら「いま月の上の方あたりです」といったころから「あ!あれ?」と聞こえて見えてきました。レーザーポインターで「これです」と指すと皆さんから歓声が。「こんなに明るく見えるんだ」「なんかすごいですね~」いろいろな感想が聞けました。そしてISSを見送って閉会となりました。
段取り通りにできて大成功だったと思います。
毎回思うことですが観望会やってて一番楽しんでいるのはやっぱり我々なんだな~!
日進市民会館のスタッフの皆さん、声をかけていただいた御大Kさん、ご参加の皆さんに感謝!!

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