俯瞰の耳
スポーツ、例えばサッカーやラグビーでは、選手がフィールドでプレイしているが、目に見えた選手の配置を、上からみたような形(TVカメラで撮っているように)で脳内変換して位置関係を認識することで、よりよい位置に移動したり、空いている仲間を発見できるなど、メリットが多いとのこと。 こちらを「俯瞰の目」という方ならば吹奏楽では「俯瞰の耳」。 もし、自分がバンドの中で演奏しているときに、バンドの音がホールの奥ではどんな風に聞こえているかをイメージできたら、最適な音量で演奏できるので、お客様が喜ぶ演奏が実現できます。 最初の1歩として、自分の音と隣の人の音を同時に聴くことです。 自分の音だけ聴く。または、隣の人の音だけを聴く。とは異なります。特に「周りを聴いて」と言われると自分の音が聴けなくなりがち(音量が小さくなり、遅れるのが聴けなくなったサイン)。 自分の音と隣の人の音が混ざったりぶつかったりするのを同時に聴くというのを意識する。 例えば2重奏で聴けるようになってからバンド内に入ると聞きやすくなります。 自分の音と他人の音を同時に聴けるようになると、だんだんまるで、自分の耳が遠くにあるような感覚を掴むことができます。