私は、浄土真宗の僧侶となってからは、神社にはお参りしていません。
だからといって、何か不都合なことが起こったかというと全くありません。
心穏やかです。
なので、これからもしません。
今後も、建築や歴史を知るためには神社へ行くこともあるでしょう。
しかし、拝みはしません。
仏教を学ぶ前は、朔日参りや、厄払いなど行っていましたし、おみくじ、お守りなども買っていました。
大宰府天満宮
お寺さんの住職や家族でも、地域のお付き合いで、神社の掃除などに駆り出されているところもありますが(笑)
拝みはしません。
詣でない理由
理由は、
お釈迦様の教えや親鸞聖人の教えを学ぶと、おのずとそうなります。
浄土真宗系の仏教では、それを強要はされませんし
かたくなに拒否をしているわけではありません。
神を拝みたい人はそれはそれで良いと思っていますが、実際に浄土真宗系の僧侶は神を拝みません。
親鸞聖人の教えは「神祇不拝」です。
苦悩している状態から何とかして抜け出そうという発想の延長線上に神・仏を拝むことを徹底的に否定されたのです。
われわれは迷いの世界・苦しみの世間を生きていますが、その迷い・苦悩の元は無明による我執で苦悩そのものは存在しません。
五木寛之氏の仏教関係の小説での表現が、浄土真宗の僧侶が神を拝まないことが、かたくなであると書いておられ(小説としては面白いのですが)、その影響でしょうか?そう思っている方もおられますが、きちんと歴史と仏教を学ぶと、そのようなものではないということが理解できます。
お釈迦様は、このように説法をされています
鬼神をまつることをえざれ
〖般舟三昧経〗
仏に帰依せんものはついにまた余の諸天神に帰依せざれ
〖涅槃経〗
...................
このように、経典でも、お釈迦様は、死んだ人、動物が神や鬼になったもの、化生を神として祭ることを否定しています。
特定の人物が神として祭られる
狐や鬼などが神として祭られる
日本人は、ハロウィンやクリスマスの行事(らしき)をしクリスマスケーキを食べ、新年には神社に参りおみくじを引き、願掛けをして、お神酒を飲みますし、お寺にも行きます。
ファジーというか順応性が高いというか、良いとこどりというか・・・(笑)
日本ほどではないですが、中国や韓国もこの傾向はあるようですが、欧米、中東の国では、まずありえません。
日本では、政治と宗教の話はタブーとされていますが、海外留学や海外にある程度の日数滞在された経験をお持ちの方はお分かりかと思いますが、ホテルでもレストランでも宗教と習慣は聞かれます。
最近は、日本でもある程度の規模の病院に入院すると、宗教はそれなりに詳しく記入するページがあります。
では、せっかくですので、宗教を見てみましょう。
湯布院
世界三大宗教とは?
キリスト教、イスラーム教、仏教が、世界宗教とされています。
世界宗教とは?
民族を超えて世界に広く信仰されている宗教
キリスト教、イスラーム教、仏教
民族宗教とは?
民族宗教とは、固有の民族にのみ信仰されている宗教
ヒンドゥー教、ユダヤ教、日本の神道
いやいや、お寺さんでも、呪術的な祈祷やお守りや占いがあるじゃないですか!
と、思われたでしょ?
それは、天台宗、真言宗のお寺さんだと思います。
これらの仏教は、密教系と言われます。
天台宗といえば、最澄、真言宗といえば空海です。
確かに、摩訶不思議な雰囲気で、サイキックな感じでかっこよいですよね。
真宗系、浄土真宗系は、お札も、おみくじも、祈祷もお祓いもありません。
今日も、最後までお読みいただき 有難うございます
ポチっと、押していただけましたら有難いです。