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転倒による切り傷・傷跡を早く治すための栄養素

夜中に、ボコボコした坂道を自転車で走っていたら、バランスを崩して大転倒。
頭、あご、手、足から出血。病院で数ハリ縫う怪我。

「早く治したい」「傷跡が残らないようにきれいに治したい」
なんて方はいませんか?

はい。私です。
先日、やらかしてしまいました。やばいと思ったときには遅かったです。
ただ過ぎたことを考えていても意味がないので、この傷を早くきれいに治すことを考えていきたいと思います。

この記事では、傷・傷跡を治すために必要な栄養素についてお話しします。

切り傷を早く治すために必要な栄養素

切り傷を治すには、「新しい皮膚の形成」が必要です。

皮膚の形成には、たんぱく質、ビタミンC、亜鉛、鉄が重要になってきます。

たんぱく質

たんぱく質は皮膚や筋肉のもとになっている栄養素ですので、一番大切な栄養です。

また、たんぱく質の中でもコラーゲンは体たんぱく質の25%を占めるため、たんぱく質の種類はコラーゲン(コラーゲンペプチド)が良いでしょう。

たんぱく質を多く含む肉や魚・卵・大豆製品などを1日3食しっかり食べるようにしましょう。

たんぱく質の摂取目安量は、通常よりやや多めの体重1㎏当たり11.2∼1.5g/日が妥当でしょう。

体重60㎏の人の場合、72~90g/日程度が目安です。

ビタミンC

体の調子を整え、皮膚や粘膜の保護に重要な役割を有しています。

中でもビタミンCは、肉芽のコラーゲンの合成に必要です。

ビタミンCは体内で生成することができない栄養素で、欠乏すると創傷治癒が遅延します。

傷を受けた後の侵襲時では、ビタミンの消費も増えるため、しっかりと摂る必要があります。

しかし、たくさん摂取しても尿として排泄されてしまうため、1日数回に分けてこまめに摂取する必要があります。

摂取目安は、100~500mg/日です。

1日3食のうち、野菜・果物をしっかり食べているときはビタミンCも摂れていると仮定して、

野菜・果物を食べていないとき、もしくは量が少ないときはサプリメントなどから手軽に摂取するようにしましょう。

亜鉛

亜鉛は皮膚の新陳代謝に作用し、創傷の修復促進作用があります。

また、たんぱく質合成の各種酵素の代謝に関与しています。

亜鉛の欠乏は、創傷治癒の遅延にもつながりますので不足しないように摂取しましょう。

目安量は10~15mg/日です。

出血により鉄分が不足する可能性があります。

鉄が不足し貧血になると、組織の酸素分圧が低下し、脆弱化を助長します。

各組織しっかりと酸素を供給できるようにするためにも、不足しないように摂取しましょう。

目安量は6.5~7.5mg/日です。

傷跡をきれいにするために必要な栄養素

傷は5日ほどで治ると思います。

次に傷跡をきれいにするために必要な栄養素を見ていきましょう。

ビタミンC

ビタミンCはコラーゲン合成に関与しているほかにも、

抗酸化作用、メラニン色素の生成を抑える作用などがあり、シミなどの改善に期待ができます。

目安量は100mg/日です。

ビタミンA

ビタミンAには、コラーゲン合成に関与しており、さらに皮膚の新陳代謝にも関与しています。

目安量は650~900㎍RAE/日です。

亜鉛

亜鉛は皮膚の新陳代謝に関与しているため、引き続き摂取することが大切です。

目安量は8~11mg/日です。

カルシウム

ミネラルの欠乏は、コラーゲンの生成を低下させ治癒の妨げになります。

カルシウムの不足はコラーゲンの架橋形成不全にもつながります。

目安量は650~800mg/日です。

最適な栄養補助食品

創傷治癒をサポートするのに最適だと思われる栄養補助食品を1つご紹介します。

CP10

(出典:amazon.co.jp

たんぱく質とビタミンが高容量補給できる!


もともと褥瘡の栄養管理に適している栄養補助食品ですので、創傷治癒のサポートになる可能性は高いです。


上記で必要だと上げた栄養素のうち、カルシウム以外はしっかり摂ることができます。


カルシウム含有量は75mgと目安量に足りていないので、小魚や乳製品などを摂るようにしてカバーしましょう。


また、栄養素が多く入っているため過剰摂取の恐れも出てきます。

他のサプリメントとの併用はおすすめしません。

もしも、他のサプリメントと併用する際は、栄養価計算をして過剰摂取しないように調整してください。


※この商品を飲んだからといって、健康増進効果が得られると確定できるものではありません。

事故のあと…

私はその日のうちに、CP10のジュースを注文しまして、2日後に届き、1日1本飲んでいます。

あと、腕が骨折していたので、乳製品をしっかり摂り、腕に日光を15分当てるようにしてます。

あと、口を大きく開けると顎の傷口が開きそうで怖くて開けられません。

噛みやすい食事ばかり選んでいて、野菜不足が心配です…。

栄養素を摂るだけで、傷がきれいに治るとは思っていませんが、

少しでもサポートされる可能性があるのなら、と思って飲んでいます。。。

まとめ

切り傷を早く治すために必要な栄養素は、たんぱく質、ビタミンC、亜鉛、鉄などです。

傷跡をきれいにするために必要な栄養素は、ビタミンC、A、鉄、亜鉛などです。

これらの栄養素だけをしっかり摂っていれば、すぐに怪我が治るという事ではなく、栄養バランス良く食事を取ることが大切です。

また、これらの栄養素を摂ったからといって、傷が早くきれいに治ることを確証づける内容のものではありません。

あくまで、サポートとしての効果が得られる可能性がある旨を伝えているだけですが、これが管理栄養士にできるケア方法です。

最後までお読みいただきありがとうございました。



参考

「亜鉛による皮膚創傷治癒の制御機構」,西田圭吾.内田亮太,Vol.54 No.7 2018 ファルマシア,675~679

褥瘡と栄養,鈴木文,昭和学士会誌 第74巻 第2号,2014(120~127ページ)

日本人の食事摂取基準(2020 年版)「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書(「日本人の食事摂取基準」策定検討会)