2024年5月12日

死ぬまでに一度は見たいオーロラ

皆さんもこのニュースはお聞きになっているでしょう。大規模「太陽フレア」発生のニュースです。

「太陽フレア」というのは太陽表面の巨大な爆発現象ですが、これがここ数日で連発しているんだそうです。

この爆発現象によって電気を帯びた粒子が大量に放出されるために地球の磁場が乱れる「磁気嵐」というのが発生して、通信衛星やGPSなどに影響が出るおそれがあるので要注意というニュースですが。

実際には、携帯電話の通信などには影響しないということですし、人体への影響もないとのことですけど、多くの人が注目しているのは「磁気嵐」が起きると大規模なオーロラが出現するということです。

オーロラというのは「太陽フレア」によって放出された電気を帯びた粒子が地球の磁気に導かれて大気にぶつかった時に発光する現象のことですよね。通常は北極や南極周辺の緯度の高い地域に出現しますが、「磁気嵐」が発生すると緯度の低い地域でも観測されるそうです。

このニュースは知っていましたけど、私はオーストラリアでオーロラが見れるのはタスマニア州だと思いこんでいましたし、いくら緯度の低い地域でも見れる可能性があると言っても私達が住んでいるあたりでは無理だと思っていましたよ。

そうしたら、昨晩8時頃、最近メンタルが不調だったうちの息子がやって来て、ヴィクトリア州内でもいろんな場所でオーロラが見えているらしいと言うんです。

息子は玄関から外に出て空を見上げていましたが、我が家から見えるわけがありません。南側には住宅や木があって南の空が見えないんですからね。もっと南の、海岸の近くに行けば見えるかもしれないと思いました。

「もし見に行きたいのなら車を使ってもいいよ」と言うと、息子は本当に出かけて行きました。決断は早かったです。

息子が出かけて行った後、私はインターネットで情報を探しました。そして「Southern Hemisphere Aurora Group」(南半球オーロラグループ)というフェイスブックのページを見つけたんです。

このページに、オーストラリア各地でオーロラを観測したという人達が刻々と写真を投稿していたんですよ。その中には、メルボルン近郊やヴィクトリア州内陸部、さらにはもっと北の(緯度が低い)ニュー・サウス・ウェールズ州やクイーンズランド州からの投稿もあったんです。

多くの写真は南の空が赤や紫色に光っているというものでしたが、これならうちの息子にもチャンスがあると思いました。もしもオーロラが見えたら息子も元気が出るに違いないと思いました。

息子は我が家からひたすら南を目指し、ボーマリス(Beaumaris)という街の海岸まで行ったそうです。そこから南の空に出現している光のカーテンの写真を送って来ました。


ボーマリスの海岸はメルボルンからそれほど遠くないんですよ。そこでこんなオーロラが見えたというのは驚きです。iPhone のカメラで撮ったそうですが、もっと高性能のカメラだったらマシな写真が撮れたでしょう。

新しい型の iPhone だと「ナイトモード撮影」とか「スローシャッター撮影」が出来て、夜空がもっとキレイに撮れるそうですけどね。

ボーマリスの海岸に着いた時は、まだ10時前でした。

最もチャンスが大きいのは10時から夜中の2時の間だとのことでしたから、私は息子に「オーロラは波のように出現するからもう少し待つように」とメッセージを送りました。

そうしたら、息子はそこからさらに1時間もかけて南下して、モーニントン半島の最南端、ケープシャンク(Cape Schanck)の灯台まで行ったそうですよ。

ケープシャンクの灯台周辺は車を停めるところが見つけられない大混雑で、1.5キロも離れた所にやっと車を停めて灯台まで歩いたそうですが、オーロラは少し明るい光の筋程度のものが見えただけだったそうです。

それでも、上の写真のようなゆらゆらと動くオーロラを見ることが出来て、バケットリスト(死ぬまでにしたいことリスト)の一つを消すことは出来たと言っています。

オーロラを見ることは、私のバケットリストにも入っていますよ。もう無理だとあきらめていましたけど、こんな近くで見ることが出来るとは。

私も一緒に行けばよかったと激しく後悔したのでございます。

今晩も出るのかなあ…


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