2024年5月19日

病気になったら指示を出せ

インフルエンザを発症してから1週間が経ちました。今日は起きて家事をしようと思っていますが、体力がむちゃくちゃ落ちているので無理をせずにボチボチやるつもりです。

この1週間は大変息子の世話になりました。私が病気になる前の息子はメンタルが絶不調だったんですが、そんなこと言ってられませんからね、頑張ってくれましたよ。息子がいなかったら私はかなり苦しい状況になっていただろうと思います。

うちの娘が一緒に暮らしていた頃は、私が病気になっても家のことは娘が何でもやってくれるし、私の世話もしてくれるので心配する必要も無かったわけなんですけど。

娘が家を出て独立した後、病気の時に頼りにできるのがうちの夫と息子だけになってから、私は学んだんですよ。いちいち頼まなくても気を利かしてやってくれるだろうと期待しても意味が無いと。

黙って寝ていては、下手をするとほったらかされますからね。

して欲しいことは、

いちいち指示する必要があるのです!

高熱が出て苦しくて何が食べたいのか自分でもよく分からないような時でも、伝えないととんでもないものが出て来たりしますからね。

ああ…

今回、私は iPhone ですぐ近くの部屋にいる息子にテキストメッセージを送っていろいろ指示したり頼んだりしました。最初に頼んだのは水ですよ。

皆さんね、家族の誰かが高熱を出して寝込んだら、水くらいは指示されなくても出してあげましょう。

息子はでっかいグラスになみなみと注がれた水を持って来てくれました。しかし、グラスがでかすぎて、しかも重すぎて、水を飲むのが一苦労なんです。起き上がらないと飲めないんですから。

もっと小さいグラスにして欲しいしストローも持って来て欲しいとメッセージを送りました。

でっかいグラスで水を持って来たのは失敗だったと分かったらしい息子は、頼んだ通りにストロー付きの小さいグラスに替えてくれて、予備の水もペットボトルで準備してくれて、その後は頼まなくても毎日忘れずに水の補給をしてくれました。

真っ赤な顔でハアハア喘いでいるお母さんを見れば、症状のひどさを察するだろうと期待するのもいけませんよ。気が付かない可能性は大きいです。だから、私は熱がどのくらい出ていてどういうふうに苦しいのかをいちいち説明しましたよ。

ダウンした日曜日は「母の日」で、その日息子は手巻き寿司の晩ご飯にするつもりで準備していましたが、手巻き寿司など食べれませんから延期するように頼みました。

こんなこといちいち言わなくても分かるだろうと思っていてはいけないんです。言わなかったら、手巻き寿司の準備をしていたでしょう。

夕方が近づいて、息子は病気の時の定番であるおじやを作ってあげようかと言ってくれたんですが私は断りました。おじやを食べる体力はなかったですからね。息子は気を利かせて絹豆腐のお吸い物を作ってくれたんですが、そういう熱いものは食べられません。

「あのねえ、お母さんは39度近い熱が出てるのよ。こういう時には熱いものは食べられないの。食べたいのは冷たいものよ」

こういうことをいちいち教えなくてはいけないのです。

息子はゼリーを作ってくれました。子供達が病気の時に私が作っていた、お湯に溶かすだけで作れるゼリーです。買い置きがあったのです。さらに、息子はスーパーに行っていろいろ買って来てくれました。すぐに食べられる小さな容器入りのフルーツ、ヨーグルト、フルーツジュース、アイスクリームなど。

こういう甘くて冷たい流動食が3日間続いた後、やっと食べたくなったのがお粥でした。こういう時のためにお粥の作り方もレシピサイトに載せてあるんですけど、息子が作ってくれたお粥はしみじみと美味しかったです。


さて、熱が下がり始めた4日目は、うちの夫が仕事が休みでした。

私が病気になって以来何もしてくれていなかった夫は、この日は私のために何かしてあげようと決意したらしいです。

スーパーまで歩いて買い物に行き、買って来たのはドラムスティックと呼ばれる骨付き鶏もも肉でした。10本くらい買って来たらしいです。これを水で煮たのですよ。玉ねぎ、セロリ、ニンジンも加えて煮ていました。

これがねえ、私が寝ている寝室にもにおって来て、臭くてたまらなかったんです。

鶏ガラスープでも作っているのかという見た目のものが大鍋いっぱい出来ていました。病人用だから塩味を控えめにということで、ほぼ味なしです。

夫が「キチンを煮たから食べる?」と聞いてくれましたが、私は断りました。やっと熱が下がったばかりの病人は、骨付き鶏もも肉なんて食べたくないんですよ!

この日の晩ご飯は、息子に頼んで卵とネギだけのおじやを薄味で作ってもらって食べました。このおじやも美味しかったです。

せっかく作った骨付きもも肉を煮たのを食べたくないと断られた夫は、お皿に何か乗せて持って来てくれました。乗っていたのは2個のミカンでした。

皆さんね、身体が弱っている病人にはすぐに食べられるように小さめに切ってある果物の方がいいですよ。ミカンは自分で皮をむがないと食べられないでしょ?

それでも頑張って自分で皮をむいで食べたら、そのミカンは種だらけで水っぽくて不味いミカンでした。食べるだけで体力を消耗しましたよ。

せっかく買って来たミカンも喜んでもらえなかった夫は、今度はりんご煮(Stewed Apple)を作ってあげようと思ったようです。夫が病気の時に私が作ってあげることがありますから、私も喜んで食べると思ったんでしょう。

しかし、使ったりんごが悪かった。

夫が買ってきたのは「グラニー・スミス」という調理用りんごで、そのりんごは加熱するとすぐに溶けてしまうのですよ。夫は小さく切った「グラニー・スミス」に水を加えて煮たらしいですが、ジャムのようにドロドロのペーストになっていました。

それがまた大量に、片手鍋いっぱい作ってあったんです。もちろん味付けなし。私が作る時には、砂糖とか蜂蜜とかシナモンとか入れるんですけど。

好意が実を結んでいない夫ですけど、そもそも作ってあげようと思うものがおかしいでしょう?

高熱が3日も続いてやっと熱が下がり始めたばかりの病人が、骨付き鶏もも肉を食べたいと思うわけないじゃん!(うちの夫は思うかもしれないけどな。夫にとって風邪を引いた時の定番はチキンスープだし。)

まあ、作ってあげようと思ってくれたことはありがたいんですけど。何が食べたいか私に聞いてから作ってくれたら良かったと思います。

さあて、元気が出たら骨付き鶏もも肉を煮たやつとドロドロのりんごを何とかしないといけませんよ。捨てるのはもったいないですからね、何か美味しいものにアレンジしないといけません。


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