この度、東京サロンことらは11周年を迎えます。
品川という地に11年、今は銀座にもサロンを広げてはおりますが
「新幹線や空港から移動しやすい場所」と言うコンセプトのもと
プライベートサロンを作ったきっかけになったある事件がありました。
当時、ホテルスパに勤務していた私は、お客様から頂く高額な施術代にはプールやジャグジーサウナの利用料が含まれているからこそ価値があるのだと思っていました。
施術の時間だけに価値があるのではなく
施術前にティーサーブさせていただく美味しいドリンクですとか
施術後にリラクゼーションルームで召し上がっていただくフルーツですとか
すこし泳いで体の力を抜くも良し、ジャグジーで骨抜きになるまで横たわるも良し、サウナや水風呂でチルアウトするも良しです。
そんな「場」の力、非日常空間の持つ力、それを選ぶ(選ばざるを得ない)方と一緒に過ごす時間はかけがえのないものでした。
時は過ぎ、ご指名や半日貸し切りのご予約を頂くようになってくると
「今回はトンボ帰りなので、サウナを利用する時間はないけど、めいっぱい施術にあててください」
「そもそも東京に住んでいるのでこのホテルに泊まる必要性はないけれど、施術の予約が宿泊者優先だから一泊している」
「子連れだからプールやジャグジー(未就学児お断り)は無理だし、シッターさんでもいない限り別室預けも無理、でもどうしても施術を受けたい」
「すき間時間にさっと受けて仕事に戻れるような、施術だけのコースが欲しい」とのお声をいただくようになりました。
「それならば作ってしまえ」と構えたのが、プライベートサロンことらです。
あなたが「今すぐ倒れ込みたい」と思った時に、空港や新幹線の駅からさっと辿り着けて
うとうとまどろみながらお時間めいっぱい愛を込めた施術を受けて、元気になって帰っていく。
そんなドラクエの教会か宿屋のような「蘇生の場」を11年間構えられているのはお客様のおかげに他なりません。
これからもこれからも、仕事場でも家庭でもないあなたのサードプレイスとして、人生に寄り添わせてくださいね。
11年間のご利用にたくさんの感謝の気持ちをこめまして。
下平のぞみ