『友人~祈り~3』~second 183~    | ”チョイ悪おやじの奮闘記” ♪

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ノンフィクション小説? 『 再起にかける! 』

 

福井の駅の構内は、大阪と違い底冷えがするようでした。


昼過ぎになり、少し小腹がすいていた私は、立ち食いソバを流し込み、他にできることがないか考えました。

たった数十分の滞在でしたが、他に彼の喜ぶ事はないか。

私はさっき彼に話した、自分達の〝師〟の事を思い出しました。

そして、〝師〟の大好きな物を選び、画像を彼にメールで送りました。

「絶対に負けちゃいけないよ!
いや、俺達は負けるはずはないんだから!」


「復活を待ってるからね、
また落ち着いたら必ず来るから!」


すると、彼からスグに返事がありました。

K 
「今日は本当にありがとうございました。
私は本当に本当にこのグループでよかった。
必ずお応えしてまいります。本当にありがとうございました。」
・・・と。

そんなやり取りの後、しばらくすると列車がホームに入ってきました。


大阪に戻る列車の中で、私にはただ祈ることしかできません。

彼との思い出もたくさん蘇っていました。

2人で笑ったこと、大笑いしながら酒を飲んだこと、歌ったこと。

大阪に着き、色々なことが頭をよぎってきます。

それから2週間の時が過ぎていった。

彼が2回目の治療を受けるといっていた頃です。

私は、心配ながらも祈りを送りながら待っていました。

抗がん剤の投与というのは、回数をおうごとに心身ともにきついといいます。

私は経過を待つしかなかった。それから、1週間。
私はどうだろうと思い、K 君にメールを送ってみました。

でも、返事が来ないのです。

K 君は返事を返さなかった事など、今まで一度もない。
 
治療後でまだきついのかと思い、何度も連絡するのは負担になってはと、暫らく待ってみようと思いました。

その後、何の音沙汰もなく過ぎていく。

すると、2月の半ば、私の親友が連絡をしてくれた。

その内容を聞くと、愕然としました。

K 君は治療後、転院しそこで全身に癌が転移していることがわかったという。

もう、自らの力でメールを返すことなどできなかったのでしょう。

その後、ホスピスに移ることもわかりました。

そして、この記事を書いている最中、電話がなりました。

W 「hideちゃん、聞いた?」

私 「何?」

W 「今、聞いたんだけど、
    K 君亡くなったって・・・。」


私 「えっ・・・うそっ・・。ダメ・・・だったか、そっか・・。」

今、この件をこうして記事にするのが本当につらい。

何日もUPする事ができませんでした。

K 君は3月24日午後、息を引き取った。

享年49歳 あまりにも早すぎる。

私も2月に彼の病状を聞いてからは、身体から力が抜け落ちたようで体調が芳しくない。

今までのように朝スッキリと目覚められないでいます。

でも、K 君、よく頑張ったな。


お疲れさまでした。暫らくはゆっくり身体を休めてほしい。
 
そして、また生まれ変わって、俺たちのそばに戻ってきてくれ。

どの星に生まれようと、また必ず一緒にがんばろうな。

K 君が先に休んだから、私より先に生まれてくるのかな。

そうすれば、今度は先輩後輩も逆かもな。

その時は、いじめるんじゃないゼ。 俺はいじめなかったんだから。

K 君、貴方は本当によく頑張った。
理不尽な中も姿勢を崩さず淡々と筋を通しながら進んできた君。

亡くなった事を聞き、何かがまだ抜け落ちてしまった様に力が入らないけど、私はこれからも祈ることはやめないから。

残されたご家族が笑顔になって力強く生きて行くのを見るまでは祈り続けさせて頂きます。

K 君、本当にありがとう。 お疲れさまでした!






 『皆様に贈る言葉』 

〝今世を戦い抜くのだ。 自分一人ではない。

 胸奥に生き続けている近しい方々の分も

 断じて勝つのだ! 我らに絶望は断じてない。

 永遠の希望の光源があるからだ。〟






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