年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

うその楽しみ 北風と太陽

2024年05月20日 | 宅老のグチ
中学生までに読んでおきたい哲学  3 うその楽しみ 松田 哲夫編

北風と太陽 米原万里文 2006年に亡くなった人。
平成10年に読売新聞日曜版に連載されたエッセイで今でも十分通用する分析でもある。内容はイソップの北風と太陽からソ連の崩壊時の言論統制があたかも北風統制で、当局の意思には逆らうことは出来ないと認識していて、一般市民は報道の裏を読む訓練をしていて、表面上は政府の礼賛であった。ソ連が崩壊し欧米型の言論の自由を礼賛する太陽型になったが、遅れた民主主義は強権プーチンの統制国家となってしまった。米原さんは日本のテレビのワイドショ-も表向きに自由がある様に誘導されていると見ているようだ。
 築地の豊洲移転問題で議論が根拠のないことが今証明されている。地下の汚染があっても、流通市場での滞在時間の少なさで汚染は少ない。でも細菌汚染方が危険という論調にはなっていなかった気がする。衛生管理を強調する行政と気持ちの問題を追及するマスコミ。議論がかみ合う方がおかしい。
 明治期にあれほど騒いだ選挙権獲得運動が今や衆議院選挙も投票率が下がっていて、その原因は有権者の考える投票に値する人が少ない。
 中国の不動産バブル崩壊の様子が日本型と見なされつつあって、しきりに中国政府が日本の様にならないと否定している。日本のバブル崩壊後は色々な小出しの政策で経済の浮き沈みがあって、35年過ぎて株価が更新した。中国の不動産対策が日本の成功したバブル対策の前例がないため、自信のある政策が出せず小出しのバブル崩壊対処政策と見れる。そこから中国政府への不信の金持ちが先行きの暗さから、中国政府の北風政策から逃げようとしている姿が見える。
 日本というバブルの前例があるのに、中国はなぜ小出しの政策なのだろうか。それは日本のバブル対策が失敗と言う評価であるからである。今までの世界史で長期低迷のデフレ国家は日本しかない。そんな国の対策を中国が前例とすることは出来ないと思ったようだ。35年の冬眠から目覚めつつある日本のヒグマは暴れるのだろうか。
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