8月15日、皆様は何を思いながら過ごされたでしょうか?

海外在住者にとっては、在住する国で「独立記念日」「戦勝記念日」と、お祝いムードで盛り上がる国もありますから、日本で迎える「終戦記念日」とは違う雰囲気の中で過ごされている方々もおられることと思います。

 

トルコでは8月15日は殆ど知られていませんが、

広島、長崎の原爆投下は覚えられており、哀悼の意を捧げてくださる方々もおられます。

 

ノーモア ヒロシマ!

ノーモア ナガサキ!

 

世界平和のシンボルとして重要な役割を担っている日本であることを、海外在住で改めて思わされます。

 

戦争はいかなる理由があっても避けるべきであると思います。

戦争が自国民と近隣諸国の方々をどれほど悲惨な状況へ陥れるか体験した国として、日本の中でも、世界に向けても、平和への願いと行動を発信してゆく使命を、日本人担っているのではないでしょうか。

 

現在のトルコが置かれているアナトリア地方も

紀元前から数千年来に渡り戦争が止むことのなかった地域で、最終的にオスマン帝国が分割されそうになった時、名将が現れて列強を駆逐し、独立を勝ち取った国ですので、戦争の勝利を記念するネーミングが至るところに付けられています。例えば、イズミルでギリシャ軍に勝利した日が大学の名前になっている『9月15日大学』。各地で勝利記念日があり、戦争で命落とした戦士、負傷した戦士は英雄として称えれられて、街や通りに『⚪️⚪️将軍通り』『傷痍軍人⚪️⚪️通り』など付けられています。

トルコ民謡も独立戦争の健闘ぶりを称えた歌が多く、メロディは美しいのですが、歌詞は激しい戦いでの勝利を歌っています。

現代でもテロとの戦いは継続中で、殉職者が後を絶たず、トルコ国旗に棺を覆われた殉職者の国葬がテレビの画面からなくなることはありません。

 

兵士であっても、一般人であっても

戦争で命を落とした方々は悲しい犠牲者です。

悲しみ、哀悼の中で、平和に向けてできることを考えてゆくべきで、愛国心を煽り、復讐心を鼓舞することであってはならないと思います。世界の戦勝国と自称している国々が、「戦勝記念日」の代わりに、「平和を祈る日」と変えてみたら・・・

日本の行方も、ごく一部の政治家や戦争で利益を手にする人たちによって、方向が誤らないように!!と願う8月15日です。

 

「平和をつくる者は幸いです。」(聖書 マタイの福音書5章より)