ディスプレイオーディオとアンドロイドでYouTubeを見る6つの方法

スマホがあれば、車内でちょっとした待ち時間や渋滞で暇な時間が発生しても、YouTubeなどの動画やSNSが閲覧でき有意義に時間を過ごせます。この時、動画やSNSはスマホの画面で見てる人が多いのではないでしょうか?

ちなみにアンドロイドスマホ最大級の画面サイズを持つGalaxy S24 Ultraでも画面は6インチですが、最近の車のディスプレイオーディオやナビ画面は最低でも7~14インチが主流です。よって、せっかくなので私はディスプレイオーディオやナビの大画面を使って快適にYouTubeを見てます。

ディスプレイオーディオやナビとアンドロイドスマホを組み合わせてYouTubeなどの動画を見る方法は実は種類が多く、私が調査する限り以下6種類もの方法があります。

【ディスプレイオーディオとアンドロイドスマホでYouTubeを見る方法】
1]AI BOXとスマホテザリング
2]AndroidAuto動画アプリ
3]USBワイヤレスアダプターと動画アプリ
4]スマホミラーリング
5]ファイヤースティックとスマホテザリング
■6]HDMIワイヤレスアダプターとMirrorCast

そこでここでは、ディスプレイオーディオやナビとアンドロイドスマホでYouTubeを見る方法について、具体的に必要な部品操作手順を詳しく解説していきます。

低価格優先の方法から快適性優先の方法まで色々ありますので、6種類の方法からご自分に合ったお気に入りの方法を見つけていただければと思います。

ディスプレイオーディオとアンドロイドでYouTubeを見る方法イメージ

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ここで紹介させていただく方法は、私が自動車会社でディスプレイオーディオやナビの開発現場を20年経験して得た知識を元に実際に私が普段車でYouTubeやAmazon Prime Videoを見ている体験やノウハウを整理したものなので、

には特に参考にしていただけると考えてます。記事作成にあたっては以下の環境にて確認・検証を行いました。

  • 使用ユニット:トヨタ/レクサス純正ディスプレイオーディオ、VW純正ナビDiscover Pro、ダイハツ純正ダイヤトーンサウンドナビ
  • 使用スマホ:Galaxy S20、Galaxy S22
  • 使用アプリ:YouTube、プライムビデオ

スマホとしてアンドロイドでは無くiPhoneをお使いの方は、こちら”ディスプレイオーディオとiPhoneでYouTubeを見る6つの方法“の記事にiPhoneユーザーの方に特化した車でYouTubeを見る方法をまとめましたので、ご参考にどうぞ。

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ディスプレイオーディオとアンドロイドでYouTube動画を見る方法概要

まず、ディスプレイオーディオとアンドロイドスマホでYouTubeを見る方法と組み合わせるアンドロイドスマホの活用方法について、概要を書かせていただきます。

YouTube動画を見る方法一覧

ディスプレイオーディオやナビとアンドロイドスマホを活用することで6種類の方法でYouTube再生が可能です。各方法の初期費用、アンドロイド活用方法、対応動画アプリなどの比較を以下の一覧表に整理しました。

YouTube動画見る方法 おすすめ
初期費用 Android
活用方法
オンライン再生 オフライン再生(ダウンロード) 走行中再生 汎用性
(対応車/スマホ)
YouTube Prime
Video
YouTube Prime
Video
保存動画
ファイル
USB
(有線)
1] CarPlay
AI-BOX
★★★
(約2万円~)

(テザリング接続のみ)

(アプリ再生)

(Premium
会員)
2] Android
動画アプリ
★☆☆
(約500円~)

(動画再生+ネット接続)

(ブラウザ再生)
×
(未対応)
×
(未対応)
×
(未対応)

(Android OS13
以下スマホ限)
USB
+Wi-Fi
(無線)
3] AAWireless
+Android
動画アプリ
★★☆
(約1.5万円~)

(動画再生+ネット接続)

(ブラウザ再生)
×
(未対応)
×
(未対応)
×
(未対応)

(トヨタ/レクサスの
コネクテッドナビ
は非対応の場合有)
HDMI
/RCA
(有線)
4] Android
ミラーリング
★★★
(約2,000円~)

(動画再生+ネット接続)

(アプリ再生)

(Premium
会員)

(キャンセラ装着時)

(HDMI/RCA
端子装着車限)
5] ファイヤー
スティック
★★☆
(約4,000円~)

(テザリング接続のみ)

(アプリ再生)
×
(未対応)
×
(未対応)
×
(未対応)

(キャンセラ装着時)

(HDMI/RCA
端子装着車限)
HDMI
+Wi-Fi
(無線)
6] Android
+MirrorCast
☆☆☆
(約2,000円~)

(動画再生+ネット接続)

(解像度
問題有)
×
(未対応)

(解像度
問題有)
×
(未対応)

(キャンセラ装着時)

(HDMI/RCA
端子装着車限)

 

YouTube動画再生時のアンドロイド活用は2種類

ディスプレイオーディオ/ナビとアンドロイドスマホを使ってYouTube動画を再生する場合、アンドロイドスマホの機能の活用方法として以下の2種類を使い分けます。

  • 動画再生+ネット接続:動画再生とネット接続でアンドロイドスマホをフル活用
  • テザリングのみ:テザリング(ネット接続)に限定してアンドロイドスマホを活用

下図の手順でアンドロイドスマホのWi-Fiテザリング機能をONにすると、Wi-Fiスポットを作ることができ、AI-BOXやファイヤースティックでYouTubeを見る場合のインターネット接続環境が作れます。

アンドロイドスマホのWi-FiテザリングON手順

 

YouTube動画を見るおすすめの方法

各方法の詳細は次章より詳しく解説していきますが、ディスプレイオーディオとアンドロイドスマホでYouTube動画を見る方法の中でも特におすすめなのが以下2つの方法です。お時間が無い方は、こちらの2つの方法さえ押さえておけば問題ありません。

1]AI-BOXとアンドロイドスマホテザリングによるYouTube動画再生

AI BOX接続で車の画面でYouTube等の動画を見る方法

ディスプレイオーディオ/ナビへCarPlay AI-BOXと呼ばれる機器をUSB接続すると、YouTubeなどの動画を簡単に再生することができます。

大前提としてディスプレイオーディオ/ナビがCarPlay対応である制約条件がありますが、2016~2020年頃以降にモデルチェンジした車であれば、多くの車種にCarPlay対応の機種が装着されています。ちなみに、お使いのスマホがアンドロイドの場合、スマホのUSB接続ではAndroid Autoを使いますが、AI BOXのUSB接続では必ずCarPlayを使うのでご注意下さい。

CarPlay AI BOXでYouTube等を見る方法

上図の通り、ディスプレイオーディオ/ナビにCarPlay AI BOXをUSB接続することで、通常のCarPlayでは見れないはずのYouTubeやAmazonプライムの動画が再生可能となります。

 

AI-BOXとテザリングによる動画再生の必要部品

CarPlay AI BOXとアンドロイドテザリングによるYouTube再生で必要な部品は以下の通りです。

  • (1)CarPlay対応ディスプレイオーディオ/ナビ
  • (2)CarPlay AI BOX+付属のUSB接続ケーブル
  • (3)アンドロイドスマホ(オフライン再生時は不要)

お使いの車のディスプレイオーディオやナビCarPlay対応であれば、CarPlay AI BOXのみ用意できれば準備完了なので、こちらの方法が最も簡単でおすすめです。オフラインコンテンツの再生のみならアンドロイドスマホはほぼ不要ですが、オンラインコンテンツ再生時やアプリ起動時のアカウント認証用にネットワーク接続が必要になる場合もあるので、アンドロイドスマホのテザリング接続を活用します。

こちらのYouTube動画再生方法では、AI-BOX自体にYouTube動画の走行中再生機能が内蔵されてるので、走行中の再生規制を解除するキャンセラー取付は不要です。

 

動画再生対応AI BOXの性能/価格比較

YouTube等動画対応AI BOX

CarPlay AI BOXをこれから検討される方の参考になるよう、AI BOXの性能や価格についての比較一覧表を以下の通りまとめてみました。

注意すべき点は、AI BOXもアンドロイドスマホなどと同じように性能進化のスピードが速く、ハードウェアの性能差による価格幅も大きいので、

  • 発売直後割高な機種を買わないこと(わりとすぐに価格下落)
  • 性能不足だと実質使い辛いので安さだけで選ばないこと
  • 無駄に高額にならないよう必要十分な機能/性能を見極めること

が大切です。

機種名 おす
すめ
実売
価格
SoC
(CPU)
RAM
+ROM
OS You
Tube
Amazon
Prime
SIM
対応
HDMI
対応
Herilary
C6

C9

1.7
万円

Qualcomm
QCM2290/2GHz

2+8
GB

Android
11
Herilary
C7

2.2~
4.0
万円

Qualcomm
QCM6125/2GHz

4+64
GB

Android
11

nano
SIM
Herilary
C8

2.6~
4.2
万円

Qualcomm
QCM6125/2GHz

4+64
GB
〇+
Android
12

nano
SIM

(出力
のみ)
CarlinKit
TboxPlus
64GB

3.6
万円

Qualcomm
QCM6125/2GHz

4+64
GB
〇++
Android
13

nano
SIM
CarlinKit
TBoxPlus
128GB

4.1
万円

Qualcomm
QCM6125/2GHz
〇+
8+128
GB
〇++
Android
13

nano
SIM
【数量限定】
CarlinKit
Tbox
Ambient
128GB


4.4
万円
〇++
Qualcomm
Snapdragon
SM6225/2.4GHz
〇+
8+128
GB
〇++
Android
13

nano
SIM
KEIYO
APPCAST
AN-S109

3.0
万円
〇+
Qualcomm
Snapdragon
SM6125/2GHz

4+64
GB
〇+
Android
12
オット
キャスト
PICASOU2

4.2~
5.3
万円
〇+
Qualcomm
Snapdragon
SM6125/2GHz

4+64
GB

Android
10

nano
SIM

(出力
のみ)
オット
キャスト
PICASOU2
RAM8 PCS41

4.5
万円
〇+
Qualcomm
Snapdragon
SM6125/2GHz
〇+
8+256
GB

Android
10

nano
SIM

(出力
のみ)
オット
キャスト
OttoAibox P3
PICASOU3

6.0
万円
〇+
Qualcomm
Snapdragon
SM6125/2GHz
〇+
8+128
GB
〇+
Android
12

nano
SIM

(出力
のみ)
KEIYO
APPCAST II 2
AN-S109 II

4.0
万円
〇+
Qualcomm
Snapdragon
SM6125/2GHz

4+64
GB
〇+
Android
12

(入力

出力)
KEIYO
APPCAST III 3
AN-S129

5.0
万円
非公開(↓予測)
Qualcomm
Snapdragon
SM6125/2GHz

4+64
GB
〇+
Android
12

nano
+
クラウド
SIM

(入力

出力)
オット
キャスト
PICASOU2
Pro

6.0
万円
〇+
Qualcomm
Snapdragon
SM6125/2GHz

4+64
GB

Android
10

nano
SIM

(入力

出力)

記の実売価格は通常時の販売価格なので、セール中はさらに安く販売されていて価格が違う場合もありますがご了承下さい。

AI BOXのおすすめ機種をまとめると、以下の通りです。

【1.高性能割安な最もおすすめのAI BOX】
CarlinKit Tbox Ambient 128G(イルミ機能)
CarlinKit Tbox Plus 128GB(イルミ機能)
【2.TV接続/後席画面対応のHDMI付大手メーカー製AI BOXのおすすめ】
OttoAibox P3(大手メーカー最新機種)
Ottocast PICASOU2(大手メーカー旧型機種)
【3.TV接続/後席画面対応のHDMI付割安メーカー製AI BOXのおすすめ】
Herilary C8(後発割安メーカー最新機種)
【4.日本メーカー製のAI BOXのおすすめ】
KEIYO APPCAST III 3 AN-S129(HDMI+SIM付)

KEIYO APPCAST II 2 AN-S109 II(HDMI付)
KEIYO APPCAST AN-S109(HDMI無)

AI BOXのおすすめ機種の詳細については、こちら”CarPlay AI BOXおすすめ4選比較“の記事に詳しくまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。

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動画再生対応AI BOXの接続可能車

YouTubeが見れる、AI BOXが接続可能な車は、言い換えると有線方式のCarPlay対応車です。

最近ワイヤレス(無線)のCarPlay対応車が少しずつ増えてきてますが、有線のCarPlay対応車のみAI BOX接続可能で、無線のCarPlay接続ではAI BOX接続不可能です。また、有線のAndroid Auto接続でもAI BOX接続不可能なので注意が必要です。

ほとんどの有線CarPlay対応車(だいたい2016~2020年式以降)では利用可能ですが、もう少し詳しく書くと、以下の通りです。

【AI BOXの接続対応車種】
■1)有線CarPlay対応+画面タッチ操作対応(トヨタ, レクサス, 日産, ホンダ, VW, Benz等)
そのまま使用可能
■2)有線CarPlay対応+画面タッチ操作非対応(マツダ等)
Bluetoothリモコンを使えば使用可能

※有線CarPlay対応の一部の車または無線CarPlayのみ対応(BMW, MINI, 一部のスバル等)
使用不可能

私も実際、トヨタ、レクサス、VW、Benz、Porscheの車ではちゃんと使えることを日々確認済ですので、ほとんどの有線CarPlay対応車では利用可能なのは間違いないと思います。

 

アンドロイドテザリング以外も含めたAI BOXのネット接続方法

CarPlay AI-BOXのインターネット接続手段として最も手軽なのはアンドロイドスマホのテザリングですが、他にもデータ専用SIM、T-Connect車内Wi-Fiのような車載用Wi-Fiなどが考えられます。もちろんダウンロード済コンテンツのオフライン再生時はネット接続不要ですが、オンラインコンテンツのストリーミング再生時やアプリ起動時のアカウント認証時にはインターネット接続環境が必要となります。

AI-BOXのインターネット接続方法を簡単にまとめると、以下一覧表の通り4種類ほどあります。

車内
ネット通信
接続方式
初 期
費 用
月 額
費 用
課 金
方 式
AI-BOX
通信方式
1] データ専用
SIMカード
(HIS等)
○~△
約¥3,000
(契約
手数料)
○~×
¥約200
~10,000

段階性
(+1GB毎
約¥200
~1,000)

モバイル
ネットワーク
接続
2] スマホの
Wi-Fi
テザリング

¥0
△~×
スマホ料金
に含む

スマホ契約
次第
(+約¥200
~1,000/GB)

Wi-Fi
接続
3-1] 純正
車内Wi-Fi
(トヨタ等の
一部車種限定)

¥0

¥1,100
(トヨタ等
の場合)

無制限
(6GB/3日間で
速度制限の
場合あり)

Wi-Fi
接続
3-2] docomo
in Car
Connect
(ルータ限定)

¥25,000
(車載WiFi
ルーター)

¥1,100
(1年契約
の場合)

基本
無制限

Wi-Fi
接続
4] モバイル
Wi-Fiルータ
(含WiMAX)
○~△
約¥3,000
(契約
手数料)
△~×
約¥4,000

基本
無制限

Wi-Fi
接続

いろいろな接続方法がありますが、簡単にまとめると以下の通りです。

【CarPlay AI BOXのネット接続方法】
通信量少なめの場合
⇒ 1)データ専用SIM(HIS等):月¥200以下
通信量無制限に使いたい場合
トヨタ/レクサス/日産/三菱の一部※)
 ※概ね2021年以降の新型車
⇒ 3-1)純正車内Wi-Fi月¥1,100
通信量無制限に使いたい場合(上記以外)
⇒ 3-1)車内Wi-Fiルータ+ドコモ月¥1,100
スマホ通信契約が大容量(約30[GB]~)の場合
⇒ 2)スマホのWi-Fiテザリングスマホ料金に含む
モバイルWi-Fiを契約済の場合 
⇒ 4)モバイルWi-Fiルーター:月約¥4,000~

AI-BOXのインターネット接続方法の詳しい手順や通信料節約術については、こちら”AI-BOXの4つの接続方法と通信料節約術“の記事に書かせていただきましたので、合わせてご参考にどうぞ。

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AI-BOXとテザリングによる動画再生手順

CarPlay AI BOXとアンドロイドスマホのテザリングによるYouTube再生の具体的な手順は以下の通りです。

  1. CarPlay AI BOXを購入
  2. 車の通信用USBポートとAI BOXを付属のUSBケーブルでCarPlay接続
  3. スマホの「設定」→「接続」→「テザリング」→「Wi-Fiテザリング」をON
  4. AI BOXの設定メニューからスマホテザリングのWi-Fiポイントに接続(初回のみ)
  5. 必要に応じてAI BOXへYouTube等の動画アプリや動画データを事前ダウンロード
  6. ディスプレイオーディオ画面でAI BOXを操作し、YouTube等の動画アプリを起動し再生

下図は、トヨタRAV4のディスプレイオーディオの通信用USBポートにAI-BOXであるCarinkit(カーリンキット)を接続してる状態です。

AI-BOXのUSBケーブル接続

動画データは、事前にダウンロードせずにテザリング等のWi-Fi・モバイルネット環境下でストリーミング再生することも可能です。インターネット接続設定は下図のような「ネットワークとインターネット」の画面で行います。

AI-BOXのWi-FiやSIMカード等のインターネット接続を設定

インターネット接続設定のさらに詳しい手順は、こちら”オットキャスト等にSIMカードは必要!?4つの接続方法と通信料節約術“の記事に、AI BOXを使った動画再生のさらに詳しい手順は、こちら”CarPlayでユーチューブ/アマプラ動画を見る方法基本4ステップ“の記事にまとめましたので、合わせてご参考にどうぞ。もしAI BOXの接続がうまくいかない場合は、こちら”CarPlay繋がらない問題への7つの対処方法“の記事にCarPlay接続エラーの対処方法をまとめましたので、こちらも合わせてご参考にどうぞ。

 

AI-BOXとテザリングによる動画再生のメリット/デメリット

AI-BOXとテザリングによる動画再生のメリット

USB接続AI-BOXとアンドロイドテザリングによるYouTube再生のメリットは以下の通りです。

  • ほぼ車の改造が不要で手軽(USB接続のみでOK)
  • 車の画面で直接操作できる
  • AI BOX本体ストレージにダウンロード+オフライン再生通信料節約(アマプラ等)も可能
  • 走行中でも助手席の同乗者等の動画視聴可能

CarPlay AI BOXをUSBケーブル接続さえしてしまえば、複雑な取付作業や改造は不要なので、リース車、レンタカー、家族の車であっても動画対応させやすいのがメリットです。

また、ケーブルで接続したスマホの画面やリモコンで無く、ディスプレイオーディオ等の車の画面で直接操作することができ、とても操作がしやすいです。さらに、純正ディスプレイオーディオ/ナビのテレビやDVDの映像再生機能は、日本自動車工業会の自主規制ガイドラインに従い、信号待ち等の停車中を除くと、走行中は助手席等の同乗者も見れないように設計されています。これに対し後付けの走行規制キャンセラーキット装着で走行中でも見れるようにすることも可能ですが、内装の分解や取付の手間が必要です。

一方で、CarPlay AI BOXならそもそも走行規制キャンセラーキットを装着しなくても走行中に動画再生が可能なのでとても手軽です。

 

AI BOXとテザリングによる動画再生のデメリット

USB接続AI-BOXとアンドロイドテザリングによるYouTube再生のデメリットは以下の通りです。

  • CarPlay非対応カーナビ・カーオーディオでは使えない
  • カーナビの起動時間に加えCarPlay AI-BOXのシステム起動待ち時間が10秒程度毎回必要
  • 将来もしYouTube等の動画アプリのOSサポートが終了したら使用不能になる
    (最新のCar Play AI-BOXはAndroid13搭載だが数年後にはサポート終了の可能性あり)

これらの問題の直接的な対処方法は無いので、CarPlay AI BOX接続で動画を見る方法は以下にあてはまる方におすすめの方法となります。

  • 車がCarPlay対応の人(トヨタ/レクサスのディスプレイオーディオ搭載車など)
  • エンジン始動後に動画や音楽が始まるタイミングが十数秒遅くても我慢できる人
  • 3万円程度のCar Play AI-BOXなら5年程度使用後にもしもサポート終了しても納得できる人
    (スマホ同様10年以上使い続けるのは困難)

2]USB接続AndroidAutoと動画アプリによるYouTube動画再生

ディスプレイオーディオやナビへAAADと呼ばれる特殊アプリがインストールされたAndroidスマホをUSB接続すると、Android Auto接続で動画再生アプリが使えるようになり、YouTube動画を再生することができます。

こちらのYouTube再生方法は大前提としてディスプレイオーディオがAndroid Auto対応である制約条件がありますが、2016~2020年頃以降にモデルチェンジした車であれば、多くの車種にAndroid Auto対応の機種が装着されています。ただ注意事項として、こちらのYouTube再生方法はAndroid OS14以降搭載のアンドロイドスマホでは一時的に利用不可となってます。つまり確実に利用可能なのはAndroid OS13以下のスマホのみです。

 

Android Autoと動画アプリによる動画再生の必要部品

Android Auto+AAAD+FermataAutoでYouTube動画再生

USB接続のAndroid Auto動画アプリによるYouTube動画再生で必要な部品は以下の通りです。

  • (1)Android Auto対応ディスプレイオーディオ
  • (2)アンドロイドスマホ(現時点Android OS13以下推奨)+USB接続ケーブル
  • (3)AAAD+Felmata Auto+Felmata Controllerアプリ

 

Android Autoと動画アプリによる動画再生手順

USB接続のAndroid Auto動画アプリによるYouTubeの走行中再生の具体的な手順は以下の通りです。

  1. アンドロイドスマホからgithub.com/shmykelsa/AAAD/releasesへアクセスしAAADアプリをインストール
  2. AAADアプリを開きFelmata AutoやFelmata Controller等の動画アプリをインストール
  3. 動画アプリをスマホ上で起動しアプリから権限が求められた場合は設定ONまたは許可
  4. 車の通信用USBポートとアンドロイドスマホをUSBケーブルで接続
  5. ディスプレイオーディオのAndroid Autoアプリ一覧画面から動画アプリ(FermataAuto等)を起動し再生

USB接続のAndroid Auto動画アプリによるYouTube走行中再生について、さらに詳しく知りたい場合は、こちら”Android Auto対応車でYouTube動画等を再生する4つの方法“の記事にまとめてありますので、ご参考にどうぞ。

3]USBワイヤレスアダプターと動画アプリによるYouTube動画再生

AAWirelessと動画再生アプリFermata Media PlayerによるYouTube動画再生

ディスプレイオーディオへAAWirelessアダプターと呼ばれる機器をUSB接続してAndroidスマホとWi-Fi接続すると、Android Auto接続で動画再生アプリが使えるようになり、YouTube動画を再生することができます。

こちらのYouTube再生方法も大前提としてディスプレイオーディオがAndroid Auto対応である制約条件がありますが、2016~2020年頃以降にモデルチェンジした車であれば、多くの車種にAndroid Auto対応の機種が装着されています。

 

ワイヤレスアダプターと動画アプリによる動画再生の必要部品

USB+Wi-Fi接続のワイヤレスアダプターと動画アプリによるYouTube動画の走行中再生に必要な部品は以下の通りです。

  • (1)Android Auto対応ディスプレイオーディオ(トヨタ/レクサスコネクテッドナビは非対応の場合有)
  • (2)アンドロイドスマホ(Android OS14以上でもOK)
  • (3)AAWirelessアダプター+付属のUSB接続ケーブル

AAWirelessは、本来の機能はAndroid Autoの有線接続を無線接続にできるワイヤレスアダプターですが、開発者モードを有効化することで、Android OS14以降のスマホであってもAAAD等の特殊アプリやルート化無しで、動画再生対応アプリであるFermata AutoをAndroid Auto上で動作させYouTube動画の走行中再生が可能となります。

ただし、AAWirelessはAI BOXより安く手軽にワイヤレス化やYouTube再生ができるので大変人気のようでAmazon/楽天/Yahooショッピング等で定期的に品薄で入手困難となっています。私は運良く2022年に購入できて下図の通り愛用してますが、基本的に海外生産かつ一定数量生産後に販売が打ち切られる場合が多いので、もし気に入った場合は早めに買っておくのがおすすめです。

ちなみに、こちらのAAWireless製造元のCARPLEの公式サイトに記載があるように、現時点でAAWirelessの開発者モードを使ってAndroid Autoで見れる動画は、ブラウザ経由で視聴可能なYouTubeのみアマゾンプライムやネットフリックスについてはほぼ見れないです。

 

ワイヤレスアダプターと動画アプリによる再生手順

USB+Wi-Fi接続のワイヤレスアダプターと動画アプリによるYouTube動画の走行中再生の具体的な手順は以下の通りです。

  1. AndroidスマホへFelmata AutoをAPKインストール(※Google PlayのFermataでは動画再生NGなので注意)
  2. AAWirelessを購入
  3. 車の通信用USBポートにAAWirelessをUSBケーブル接続、AndroidスマホとBluetoothペアリング
  4. AAWirelessのデバイス設定>詳細設定で直接接続=OFF、開発者モード=ON(初回のみ)
  5. AAWirelessとAndroidスマホをWi-FiでワイヤレスAndroid Auto接続
  6. ディスプレイオーディオのAndroid Autoアプリ一覧画面からFermata Autoを起動しYouTube再生

4]アンドロイドスマホミラーリングによるYouTube動画再生

スマホのHDMI/RCAミラーリング接続で車の画面でYouTube等の動画を見る方法

ディスプレイオーディオやナビのHDMIまたはRCA入力端子へアンドロイドスマホを接続すると、スマホ画面のYouTube再生動画を車の画面へミラーリング表示させることができます。

こちらのYouTube再生方法は大前提としてディスプレイオーディオ/ナビにHDMIまたはRCA入力端子付きである制約条件がありますが、HDMI端子後付けキットを装着すれば、多くの車種でHDMI入力端子の後付けも可能です。

動画をスマホからミラーリングでHDMI入力する方法

上図の通り、アンドロイドスマホで再生した動画をHDMI出力し、車のHDMI入力端子に接続することでディスプレイオーディオやナビ画面に表示させることができます。HDMIモードでの映像表示は純正機能をそのまま使いますので、走行規制キャンセラーを取付することで走行中の再生が可能となります。

ちなみに、ディスプレイオーディオやナビ画面がスマホ画面と同じ表示になり、鏡のようなのでミラーリングと呼ばれます。走行規制キャンセラーやHDMI入力端子の後付けなど多少取付手間はかかりますが、こちらのYouTube再生方法が確実でおすすめです。

 

スマホミラーリングによるによる動画再生の必要部品

HDMI接続のスマホミラーリングによるYouTube再生に必要な部品は以下の通りです。

  • (1)アンドロイドスマホ
  • (2)スマホミラーリング用HDMI出力ケーブル
  • (3)ディスプレイオーディオ/ナビ用走行規制キャンセラーキット
  • (4-1)HDMI入力端子付きディスプレイオーディオ
  • (4-2)HDMI入力端子無ディスプレイオーディオ+HDMI端子後付けキット

(4-1)、(4-2)はパターン分けを書いただけなので、お持ちのディスプレイオーディオが当てはまるどちらかのパターンでお考えいただければOKです。

例えば、トヨタアルファード/ヴェルファイアでメーカーオプション装備の「リアシートエンターテインメントシステム」を装着した場合など下図のようにHDMI入力端子が最初から標準装着されている車(上記の(4-1)のパターン)は、(1)~(3)のみ準備すればOKです。

トヨタアルファード/ヴェルファイアの標準装着HDMI端子

さらに、トヨタ新型クラウン以降にモデルチェンジされただいたい2022年頃以降のトヨタ/レクサスコネクテッドナビ対応ディスプレイオーディオの場合は下図ように純正の販売店装着オプションとして、HDMI端子後付けキットを装着することができ、トヨタ/レクサス販売店に依頼すれば結果的に(4-2)のパターンから(4-1)のパターンにアップグレードできます。

出典:トヨタ自動車公式サイト

ちなみに1点注意ですが、HDMIまたはRCA端子は共に入力端子が必要となります。 出力端子(主に後席ディスプレイ用などの映像出力)では無いのでご注意下さい。

 

アンドロイド用HDMI出力ケーブルの種類と選び方

ここでは、ディスプレイオーディオやナビのHDMI入力端子とアンドロイドスマホを接続するHDMIケーブルの種類と選び方について詳しく解説します。

アンドロイドスマホのHDMI出力ケーブルは以下2種類のどちらかを使います。コンパクトさを求めるなら変換ケーブル拡張性を求めるなら変換アダプタがおすすめです。

  • USB TypeC to HDMI 変換ケーブル
  • USB TypeC to HDMI 変換アダプタ+HDMIケーブル

USB TypeC以外の少し前のアンドロイドスマホについては、こちら”iPhone/AndroidスマホをHDMI変換する5つの方法とアダプタの選び方“の記事でHDMIケーブルやアダプタ使った接続方法についてまとめてますので、合わせてご参考にどうぞ。

比較的新しいUSB-C対応アンドロイドスマホでは、USB TypeC to HDMI 変換ケーブルまたは、USB TypeC to HDMI 変換アダプタ+HDMI接続ケーブルを利用することで、HDMI出力を行うことができます。 どちらの方法でもOKですが、余っているHDMI接続ケーブルなど無いなら一体化されておりコンパクトなUSB TypeC to HDMI 変換ケーブルを利用し、余っているHDMI接続ケーブルがあるならUSB TypeC to HDMI 変換アダプタを利用されるのがおすすめです。狭い車内での取り回しとは言え、HDMI端子の位置や前席・後席それぞれからの操作性等を考慮すると余裕を持って2.0m程度の長さのケーブルを選択しておくのがおすすめです。以下は、USB TypeC to HDMI 変換ケーブルの例です。

次に以下は、USB TypeC to HDMI 変換アダプタの例です。 こちらはHDMIケーブルと組み合わせて使います。

また長時間使用したい等、スマホを充電・給電しながら使用したい場合は、以下のような充電・給電端子付のUSB TypeC to HDMI 変換アダプタと以下のようなHDMIケーブルを使用します。充電・給電端子付のUSB TypeC to HDMI 変換アダプタの例です。

このようにUSB TypeC to HDMI 変換ケーブルではなく、USB TypeC to HDMI 変換アダプタを利用した場合、HDMI接続ケーブルが必要となります。HDMI接続ケーブルは片側をカーナビ側のHDMI端子にもう片側を変換アダプタに接続します。私は、ELECOMハイスピードHDMIケーブル(2.0m)を使用していますが、こちらのHDMIケーブル売れ筋ランキングもご参考にどうぞ。

 

ディスプレイオーディオ用走行規制キャンセラーキットの選び方

ディスプレイオーディオで走行中も動画再生を可能にするキャンセラーキットと呼ばれる部品は、データシステム社等様々なメーカーから発売されています。

ここではおすすめ品の一例としてデータシステム社のTV KITと呼ばれるキャンセラーキットを紹介します。TV KITは車種や年式ごとに部品が違う場合があるので、データシステム公式サイトの適合情報にて品番の確認をされるのがおすすめです。以下のTV KITは、最新のトヨタノア、ボクシー、シエンタ等の一部グレードに適合する品番:TTV437B-Dの例です。

以下のTV KITは、最新のトヨタハリアー、RAV4、カローラ等の一部グレードに適合する品番:TTV430B-Dの例です。

以下のTV KITは、トヨタアルファード、ヤリス、カムリ、ハリアー、RAV4、カローラ等の一部グレードに適合する品番:TTA611の例です。

これらのキャンセラーキットの入手方法は、

  • カー用品店(オートバックス・イエローハット等)で購入
  • ネット通販(Amazon・楽天・Yahooショッピング等)で購入

があります。

カー用品店だと取付作業まで依頼できるので安心ですが、取付費用が必要となるのと販売価格がネット通販よりは割高な傾向にあるので、安く対応したい場合は、自分で取付されるのもおすすめです。データシステムのキャンセラーキットであれば、車種毎のキャンセラーキットの取付方法が記載されてますので、自分で作業するのに不安のある方でも安心です。

 

ディスプレイオーディオ用HDMI端子後付けキットの選び方

ディスプレイオーディオ用の外部入力キットは、データシステム社とビートソニック社等から発売されていますが、ここでは一例としてデータシステムのものを紹介させていただきます。ディスプレイオーディオにHDMI入力端子を装備するには、以下3点の部品が必要となります。

  • ビデオ入力(RCA)ハーネスキット
  • TVキット
  • RCA⇔HDMI変換アダプタ

データシステムのビデオ入力(RCA)キットは以下のTV KITの取り付け有無によって品番含めて部品が分かれています。上記のビデオ入力(RCA)キットは以下のTV KITの取り付け有の場合の部品となります。TV KITは車種や年式ごとに部品が違う場合があるので、データシステム公式サイトの適合情報にて品番の確認をされるのがおすすめです。

以下のTV KITは、最新のトヨタノア、ヴォクシー、RAV4、カローラ、シエンタ、クラウン等に適合する品番:TTV437B-Dの例です。

ナビやディスプレイオーディオにHDMI入力を行うためには、RCA入力キットにさらに追加で以下のRCA⇔HDMI変換アダプタが必要となります。

ちなみに、上記のような配線キットの取り付けを自分で行うのが不安であれば、専門業者に依頼することもできます。ナビ・オーディオの取り付けが可能な業者であれば、基本的には配線キットの取り付けは可能です。正直、ナビよりはるかに取り付けが簡単なので、工賃も安く済むと考えられます。

ナビ・オーディオ等の配線作業を安く依頼する方法について、こちら”カーナビ/カーオーディオの取り付け工賃を安くする 7つの方法【裏技あり】“のページにまとめてみましたので、もしよろしければご参考にどうぞ。

 

スマホミラーリングによる動画再生の手順

HDMI接続のスマホミラーリングによるYouTube再生の具体的な手順は以下の通りです。

  1. ディスプレイオーディオ/ナビにキャンセラーキットを装着
  2. YouTubeアプリをアンドロイドスマホへインストール(インストール済なら不要)
  3. スマホ画面で動画再生ができることを確認
  4. ディスプレイオーディオ/ナビとスマホをHDMIケーブルで接続
  5. ディスプレイオーディオ/ナビの入力/ソースをHDMIに切替
  6. スマホのYouTubeアプリで動画再生

 

スマホミラーリングによる動画再生のメリット/デメリット

スマホミラーリングによる動画再生のメリット

HDMI接続のスマホミラーリングによるYouTube再生のメリットは以下の通りです。

  • スマホだと使い慣れてるので操作しやすい
  • スマホで見れてる動画であれば全ての動画が車で見れる

こちらの方法で動画を見る場合も基本的な操作はスマホで行います。よって配線キットの取り付けさえ済ませてしまえば、あとはスマホそのもので動画を見る場合と同じように、使い慣れたスマホを操作するだけで簡単に動画が見れるのがメリットです。また、スマホの画面をそのままディスプレイオーディオなど車の画面の表示させる仕組のため、スマホの画面で見れている動画であれば全てそのまま車の画面に表示させることができます。

 

スマホミラーリングによる動画再生のデメリット

HDMI接続のスマホミラーリングによるYouTube再生のデメリットは以下の通りです。

  • HDMI入力端子無車はHDMI端子後付けキットの取付と配線変更が必要(初回のみ)
  • スマホ接続時にHDMIケーブル/USBケーブル/変換アダプタの接続作業が毎回必要
  • YouTube動画はYouTube Premiumのダウンロード+オフライン再生以外は通信料が必要

まず最初のデメリットは、HDMI入力端子が装備されていない車の場合、HDMI端子後付けキットの取付が必要になることです。 ただし、HDMI端子後付けキットの部品取付は専門業者に依頼することでハードルを下げることもできます。ディスプレイオーディオの配線作業を安く依頼する方法について、こちら”カーナビ/カーオーディオの取り付け工賃を安くする 7つの方法【裏技あり】“のページにまとめてみましたので、もしよろしければご参考にどうぞ。

次のデメリットとしては、下図の通りスマホと車を毎回HDMI等のケーブルで接続する手間が必要なことです。とは言え、手間と言っても慣れれば10秒程度のことなので、そこまで大きなデメリットでは無いかもしれません。

カーナビのHDMI入力端子+HDMIケーブル+USBケーブル

また、この方法特有のデメリットではありませんが、YouTubeも含め動画サービスを車の中で利用する場合、普通に長時間再生するとモバイル通信料がすごいことになります。ただし対策として、事前に動画データをスマホへダウンロードし、オフライン再生で見ることで通信料の節約が可能です。次章に事前ダウンロード+オフライン再生が可能な動画アプリを一覧にしてみましたのでご参考にどうぞ。

ダウンロード再生可能な動画アプリ比較一覧

ここでは、事前に家のWiFi環境等で動画データをダウンロードしておき、外出先の車内でオフライン再生することで通信料節約が可能な動画サービスを一覧にしてみました。実は、YouTubeは無料版だとダウンロード機能が無いです。家のWi-Fi環境等でYouTubeの動画データを事前ダウンロードしたい場合は有料版のYouTube Premiumにアップグレードすれば対応可能となります。

動画アプリ/
サービス名
月額料金 作品数 ダウン
ロード
(オフ
ライン
再生)
お試し
無料期間
Amazon
プライム
ビデオ
¥600
(¥5,900
/年)

1~
5万本
1ヶ月間
Lemino
(旧dTV)
¥990
18万本
1ヶ月間
Netflix ¥790
~1,490

1万本

(2019年に終了)
Hulu ¥1,026
14万本
2週間
YouTube
Premium
¥1,280
20億本
1ヶ月間
U-NEXT ¥2,189
30万本
1ヶ月間

とは言え、家では無料でも見れる動画に対して事前ダウンロード機能(+広告表示削除機能等々)がついただけで、一気に無料→月額¥1,280とはなかなかの価格UPです。どうしても車でYouTubeでしか見れない動画を見たいのであれば、YouTube Premiumに申し込むのもありですが、同じ動画サービスでもAmazon プライムビデオの場合は月額¥600と半額以下に安いです。しかも、ネット通販の配送料まで無料になるなど他の特典もあります。特にYouTubeでしか見れないコンテンツを外で見ることにこだわりが無いなら、YouTubeは家のWi-Fi環境等で無料で見ると割り切り、外ではAmazon等別の安い動画サービスを活用するものアリです。

ちなみにうちの場合、外で動画を見たい場合はAmazon プライムビデオでYouTubeを見たい場合は無料で見れる家のWi-Fi環境で見るようにしています。

5]ファイヤースティックとスマホテザリングによるYouTube動画再生

ファイヤースティックによる走行中YouTube再生

ディスプレイオーディオやナビのHDMIまたはRCA入力端子へファイヤースティック(Amazon Fire TV Stick)を接続すると、YouTubeなどの動画を再生することができます。

こちらのYouTube再生方法も大前提としてディスプレイオーディオやナビにHDMIまたはRCA入力端子付きである制約条件がありますが、HDMI端子後付けキットを装着すれば、多くの車種でHDMI入力端子の後付けも可能です。

Fire TV StickからHDMI入力する方法

上図の通り、車のHDMI入力端子にファイヤースティックを接続することで、YouTubeやAmazonプライムの動画が再生可能となります。HDMIモードでの映像表示は純正機能をそのまま使いますので、走行規制キャンセラーを取付することで初めて走行中の再生が可能となります。走行規制キャンセラーやHDMI入力端子の後付けなど多少取付手間はかかりますが、家のTVで使い慣れたAmazon Fire TVと同じ使い勝手でディスプレイオーディオやナビでもYouTubeなどの動画再生が可能です。

 

ファイヤースティックによる動画再生の必要部品

Fire TV Stickを車のHDMI端子へ接続

ファイヤースティックとスマホテザリングによるYouTube再生に必要な部品は以下の通りです。

  • (1)ファイヤースティック(Amazon Fire TV Stick)
  • (2)アンドロイドスマホ
  • (3)ディスプレイオーディオ/ナビ用走行規制キャンセラーキット
  • (4-1)HDMI入力端子付きディスプレイオーディオ/ナビ
  • (4-2)HDMI入力端子無ディスプレイオーディオ/ナビ+HDMI端子後付けキット

ファイヤースティックは家の常時ネット接続環境を想定して設計されており、オンラインコンテンツの再生が前提なので、アンドロイドスマホテザリングなどのネット接続環境を準備します。

(4-1)、(4-2)はパターン分けを書いただけなので、お持ちのディスプレイオーディオやナビが当てはまるどちらかのパターンでお考えいただければOKです。

 

ファイヤースティックによる動画再生手順

ファイヤースティックとスマホテザリングによるYouTube再生の具体的な手順は以下の通りです。ディスプレイオーディオやナビ画面は家のTV画面と違って小さいので、ビデオ画質を標準画質に設定することで最適な画質と通信量節約を両立させるのがポイントです。

  1. ディスプレイオーディオ/ナビにキャンセラーキットを装着
  2. Fire TV Stickをディスプレイオーディオ/ナビのHDMI入力端子へ接続
  3. ディスプレイオーディオ/ナビの入力/ソースをHDMIに切替
  4. スマホの「設定」→「接続」→「テザリング」→「Wi-Fiテザリング」をON
  5. Fire TVの設定メニューからスマホテザリングのWi-Fiポイントに接続(初回のみ)
  6. Fire TVの設定メニューから「データ使用量の監視」→「ビデオ画質を設定」→「標準画質」を選択
  7. 見たい動画チャンネル・タイトルをFire TV StickのYouTubeアプリで検索
  8. Fire TVのYouTubeアプリで動画再生開始

 

ファイヤースティックによる動画再生のメリット/デメリット

ファイヤースティックによる動画再生のメリット

ファイヤースティックとスマホテザリングによるYouTube再生のメリットは以下の通りです。

  • Fire TV Stickのリモコンを使えば後席からでも操作可能
  • 家のテレビ画面向けコンテンツなので映像や音声がキレイ

ディスプレイオーディオやナビの画面やケーブルで接続したスマホの画面では操作できない代わりに、ワイヤレスリモコンで操作できるので、後席からでも操作可能です。特に3列席のミニバンやSUVにお乗りの方は、使いやすいかと思います。また、Fire TV Stickは元々、家用のわりと大き目のテレビ画面への表示合わせて設計されたものなので、4K/HDの高解像度映像や低圧縮音声などかなりキレイなコンテンツが楽しめます。特に大き目の後席専用画面を装着されてる方には、向いているかと思います。

 

ファイヤースティックによる動画再生のデメリット

ファイヤースティックとスマホテザリングによるYouTube再生のデメリットは以下の通りです。

  • HDMI入力端子無車はHDMI端子後付けキットの取付と配線変更が必要
  • 解像度高めのデータの常時モバイルネットワーク接続での再生なので通信量が多めに必要※(Fire TVはダウンロード非対応)

※Fire TV Stickは主に家の中に固定されたテレビでの動画再生を想定してるのでダウンロード+オフライン再生には対応して無いです。

他の方法同様、HDMI入力端子が装備されていない車の場合は、HDMI端子後付けキットの取付が必要になり、手間がかかるのでデメリットと言えます。 もちろん部品取付を業者に依頼することで楽に対応することもできます。また、それなりの多めのデータ量に対してモバイル通信料が必要となるので、大容量または無制限の通信プラン契約でお使いいただくのがおすすめです。

 

6]HDMIワイヤレスアダプターとMirrorCastによるYouTube動画再生

ディスプレイオーディオやナビのHDMI入力端子へAnyCast等のワイヤレスアダプターを接続すると、YouTubeなどの動画を無線接続で再生することができます。

こちらのYouTube再生方法でも、大前提としてディスプレイオーディオやナビにHDMI入力端子付きとの制約条件がありますが、HDMI端子後付けキットを装着すれば、多くの車種でHDMI入力端子の後付けも可能です。

ただし、HDMIモードでの映像表示は純正機能をそのまま使うので、走行規制キャンセラーを装着することで初めて走行中の再生が可能となります。走行規制キャンセラーやHDMI入力端子の後付けなど多少取付手間はかかりますが、快適なMirrorCastワイヤレス接続でYouTubeなどの動画再生が可能です。

実はこちらの方法には、HDMIワイヤレスアダプターの解像度未対応問題があり、私の経験上成功確率が低いため最もおすすめできない方法となっています。どうしてもMirrorCastのワイヤレス接続の快適さにこだわりたい方で、高解像度のディスプレイオーディオやナビをお使いの方は、ダメ元でチャレンジされてもよいかもしれません。

 

HDMIワイヤレスアダプターとMirrorCastによる動画再生の必要部品

AnyCast等のHDMIワイヤレスアダプターを車のHDMI端子へ接続

HDMIワイヤレスアダプターとアンドロイドMirrorCastによるYouTube動画に必要な部品は以下の通りです。

  • (1)アンドロイドスマホ(MirrorCast対応)
  • (2)AnyCast等のHDMIワイヤレスアダプター
  • (3)ディスプレイオーディオ用走行規制キャンセラーキット
  • (4-1)HDMI入力端子付きディスプレイオーディオ
  • (4-2)HDMI入力端子無ディスプレイオーディオ+HDMI端子後付けキット

(4-1)、(4-2)はパターン分けを書いただけなので、お持ちのディスプレイオーディオが当てはまるどちらかのパターンでお考えいただければOKです。

 

HDMIワイヤレスアダプター

HDMIワイヤレスアダプターは以下のAnyCastが有名です。

 

HDMIワイヤレスアダプター解像度未対応問題

実際に、HDMIワイヤレスアダプターのAnyCastとMirrorCastでダイハツ純正ナビの画面に表示させてみましたが、まず「当映像の解像度は未対応です」とのエラーメッセージが表示されました。ちなみにこちらのAnyCastは、家のTVでは全く問題無くAirPlayが利用できたので故障とかでは無いです。

HDMIワイヤレスアダプター解像度未対応問題

MirrorCastによる動画再生もできるのですが、実際の表示は以下の通りです。

HDMIワイヤレスアダプター解像度未対応問題のMirrorCastの例

解像度が未対応で映像信号の同期が取れていないので、とても見れたものではありません。実はディスプレイオーディオやナビなど車のディスプレイは特殊な解像度が採用されており、家庭用のTV向けに設計されたアダプターでは解像度が未対応の場合があります。以下の通り、ディスプレイオーディオやナビと家庭用TVでは、解像度が大きく異なります。

  • これまで主流だったディスプレイオーディオ/ナビの解像度 :800×480(WVGA/アスペクト比15:9)
  • 最近主流のディスプレイオーディオ/ナビの解像度 :1280×720(HD/アスペクト比16:9)
  • 一般的な家庭用TVの解像度:1920 x1080(フルHD/アスペクト比16:9)

今回実際に試したカーナビディスプレイの解像度は、ディスプレイオーディオ/ナビとして最も主流の800×480です。

 

HDMIワイヤレスアダプターとMirrorCastによる動画再生手順

HDMIワイヤレスアダプターとMirrorCastによる走行中YouTube再生の具体的な手順は以下の通りです。

  1. ディスプレイオーディオにキャンセラーキットを装着
  2. AnyCast等のHDMIワイヤレスアダプターをディスプレイオーディオのHDMI入力端子へ接続
  3. ディスプレイオーディオの入力/ソースをHDMIに切替
  4. HDMIワイヤレスアダプター及びAndroidスマホの設定メニューからMirrorCast接続を設定
  5. 見たい動画チャンネル・タイトルをAndroidスマホのYouTubeアプリで検索
  6. アンドロイドスマホのYouTubeアプリで動画再生開始

 

ディスプレイオーディオとアンドロイドでYouTube動画を見る方法まとめ

ディスプレイオーディオやナビとアンドロイドスマホでYouTubeなどの動画を見る方法をまとめると以下の通りとなります。

【ディスプレイオーディオとアンドロイドスマホでYouTubeを見る方法】
1]AI BOXとスマホテザリング
2]AndroidAuto動画アプリ
3]USBワイヤレスアダプターと動画アプリ
4]スマホミラーリング
5]ファイヤースティックとスマホテザリング
■6]HDMIワイヤレスアダプターとMirrorCast

こちらの種類のYouTube再生方法の中で、ディスプレイオーディオの再生機能を活用したHDMI/RCAでのYouTube再生方法(3]~6])では走行中だとYouTube再生ができないです。これは純正の再生機能の場合、日本自動車工業会の自主規制ガイドラインに従って信号待ち等の停車中を除く走行中は助手席等の同乗者も見れないように設計されているためです。対処方法として走行規制キャンセラーキットを装着することで、走行中でもYouTube再生が可能となります。

また、どのようにディスプレイオーディオ/ナビでYouTubeを再生したいかで以下4パターンに分類でき、各パターン毎のおすすめの方法は以下の通りです。

【ディスプレイオーディオとアンドロイドスマホでYouTubeを見るおすすめの方法】
通信料を節約
してYouTube再生したい(CarPlay対応)
1]AI BOXとスマホテザリング

通信料を節約してYouTube再生したい(CarPlay非対応)
4]スマホミラーリング
■多少通信料が必要でも自由にYouTube再生したい(HDMI端子有)
5]ファイヤースティックとスマホテザリング
■多少通信料が必要でも自由にYouTube再生したい(HDMI端子無)
1]AI BOXとスマホテザリング

上記の通り、

  • 通信料を節約したいかどうか」
  • HDMI端子が装着されているかどうか」
  • 車がCarPlay対応かどうか」

によって、おすすめの方法が変わってきます。自分に合った動画閲覧方法をお選びいただければと思います。

AI BOXに関するさらに詳しい解説については、こちら”CarPlay AI BOXおすすめ4選比較“の記事にまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。

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