少し前に街中でウィンドーショッピングをしているときに、こんなものを見かけました。

 

 

ジャーーーーン!!

 

 

 

救急車ならぬ、救急バイクです!

 

似たような色と青い雪印のなかに蛇のあるマークがギリシャの公共の救急車の印です。(蛇は薬・医療のシンボルなのです)

 

救急バイクって初めて見ましたー。

 

日本でも地域によってはあるようですが、見たことはなかったです。

 

でもよく考えれば、特に車社会で渋滞が日常茶飯事のアテネ市内なんかではバイクの方が車よりも早く着きますよね。効率的です。

 

ギリシャの医療機関は経済危機の煽りを受け、大変なことになっています。

 

救急車もアテネ市内、5百万人の市民に対し70台しか稼働していないという状況に陥っていたこともあります。(2014年情報)

 

救急車を呼ぶよりも、タクシーで病院に行った方が早い、という状況だったそうです。

 

現在では少しは改善しているのかもしれませんが・・。(というよりしていてほしい)

 

でも、病院自体も、公共のものはどんどん閉鎖に追い込まれており、地域によってはお金のない人々が医療を受けることは難しい状況になったりしているので、決して良い方向には向かっていないとは思いますが。

 

これらは公共の、無料で受けられる医療のことであって、民間、いわゆる私立の保険に加入している人々は私立の病院に行くことができ、その病院の救急車を利用することができます。

 

ですが、これらはお金に余裕のある人々の受けることのできるサービスなので、現在の経済状況で民間の保険を利用できる人って本当に富裕層だけじゃないかなあと思います。

 

こういう話しを聞くと、本当に悲しくなりますね。

 

とにもかくにも、ギリシャも経済危機前はヨーロッパトップクラスの医療の質を持っていた国でもあるので、政治的なマネジメントが少しでもよくなっていくことを祈るばかりですね。