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フジコ ヘミング 奇蹟のカンパネラ

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こんにちは、
ともやんです。

フジコ・ヘミング(本名ゲオルギー・ヘミング・イングリット・フジコ)さんが4月21日に亡くなりました。92才でした。
今年3月にすい臓がんと診断され療養されていたそうです。

心よりご冥福をお祈りいたします。

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フジコ・ヘミングについて

フジコ・ヘミングさんが話題になったのは、もう20年以上前のことだと記憶します。ただ、僕自身はあまり関心を寄せませんでした。へえ、そんな人いるんだ、程度でした。当然その演奏もライブも録音も含めて聴いたことがありませんでした。

その理由は不明ですが、多分僕の中の天邪鬼がそうさせたのかな、と思うのです。一般メディアが、その演奏家のハンディキャップをネタに報じているような印象を受けたからかもしれません。

ちなみに訃報を報じている新聞によると1999年彼女の半生を紹介してNHKのドキュメンタリー番組が大きな反響を読んで一躍有名になり、同年に発表した初アルバム「奇蹟のカンパネラ」が、クラシック音楽では異例の200万枚の大ヒットになったのです。

なおこれが成功例としてNHKに残っていたのかどうかは分かりませんが、この10数年後に耳の聞こえない作曲家として佐村河内守のドキュメンタリーを放送して、大失敗をしています。

フジコ・ヘミングさんには全くその気はないとしても、60才を超えた聴覚が不自由なピアニストが演奏した録音と健常者のピアニストが演奏した録音を比べると技術的に同レベルな場合、圧倒的ハンディのある方に注目されるわけです。

その演奏自体よりもその背景も含めて聴く人は感動する例は多いし、僕自身もその傾向があります。

ただそれがメディアによって作られるものだと分かっていると、どうも触手が動かなかったようです。

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フジコ・ヘミング 評伝より

僕は取っている2024年5月2日付け東京新聞夕刊には、共同通信記者の書いたか記事が掲載されています。

それによると20代で生まれ故郷のベルリンに留学。リサイタルデビューの直前に風邪薬の副作用で耳が聞こえなくなり、その後は失意の中、音楽教師をしながら演奏活動と治療を続けました。そして60才を超えて、NHKのドキュメンタリーにその半生が取り上げられ、一躍時の人となったそうです。

演奏で大切にしていたのは「歌うように弾くこと」。また「日頃の心構えや行いが音に表れる。清らかに生きることを心がけている」と語っています。

デビューアルバムを発表したのが、既に60代後半。普通の演奏家なら円熟期で、テクニックの衰えも出てくることろでしょう。

はっきり言って、フジコ・ヘミングさんのテクニックにはたどたどしさを感じます。流れが自然でないとも感じます。聴力に問題があったことから以前からこうだったのか、それとも年齢による衰えなのかわかりません。

多分、なんの先入観も持たずにこの演奏を聴くとプロのピアニストとしては下手だなと感じることでしょう。つまり彼女の音楽を聴くというのはその半生とセットだと思うのです。

しかし、音楽家として致命的な聴覚に障害を持ちながらも、音楽を愛し、人々にそれを届け、チャリティー活動にも積極的だったその生涯に敬意を表せずにはいられません。

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フジコ ヘミング 奇蹟のカンパネラ

フランツ・リスト – Franz Liszt (1811-1886)
1.(05:31) ため息(3つの演奏会用練習曲 S.144の3)
2.(05:37) ラ・カンパネラ(パガニーニによる大練習曲 S.141の3)
3.(09:10) 小鳥に説教するアッシジの聖フランシス(伝説 S.175の1)
4.(04:37) 愛の夢 第3番 変イ長調 S.541の3
5.(04:33) 泉のほとりで(巡礼の年 第1年「スイス」 S.160の4)
6.(05:04) ます(シューベルト 歌曲トランスクリプション S.564)
7.(09:23) ハンガリー狂詩曲 第2番 嬰ハ短調 S.244の2

フレデリック・ショパン – Fryderyk Chopin (1810-1849)
8.(04:13) ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9の2
9.(02:45) エチュード 第1番 変イ長調 「エオリアン・ハープ」 作品25の1
10.(06:16) エチュード 第7番 嬰ハ短調 作品25の7

フジコ・ヘミング – Fujiko Hemming (ピアノ)
録音:1999年5月18-20日, 6月11日 那須野が原ハーモニーホール、他

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奇蹟のカンパネラ フジコ・ヘミング

リスト・ショパンを弾くために生まれてきたピアニストと評され、NHKの「ETV特集」で話題沸騰したフジ子・ヘミングのアルバムです。

過度な表現やテクニックを聴かせるためのスピードなどは存在せず、聞き手を疲れさせることなく優しい音楽を聴かせてくれます。それでも、人の心を掴むには十分な演奏です。



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