夏前までに、刈り込む木は済ませたいし

毟っても毮っても 立ち上がる

カタバミ共に戦慄を覚えたり。


そらまめのヤケクソガーデニングは

日々続いています。



無心になる。



特に、這いつくばって

雑草と格闘していると

ふと、

手が止まることがある。


雑草などと、呼んではならないような

美しさに しばし見惚れる。


人間の感覚では生み出せない

不思議な形。

どんなガーデナーも追っつかない

寄せ植えしたかの様な

魅力的な 茂みの重なり。


雑草だけではない。

虫が喰った若葉の穴の

なんと奇妙な曲線。

目玉をくっつける様にして

異界の暗号を解読したくなる。



ワタシが絵描きになれなかったのは

作意に振り回されたからじゃないかしら?

脳内で繰り広げられる妄想を

なんとかカンバスに繋ぎ止められないものかと

夢中だったけど

焦るあまり 答えを

古今東西の画家たちの仕事の中から

拾ってしまった。

無意識だったとはいえ

それはまねっこだ。


後ろめたさから

論理で武装して

指導教授と押し問答したっけ。


草に

笑われろ。

あの頃の

ワタシ。



作意の無さに

心惹かれるワタシの描くものは

絵でもないし

落書きでもないし

ただ、楽しむだけのものになってきていて

それは

それで

良いのかもしれません。


草と虫には敵わないが

自分が楽しむのだから

そんでいいんだ。



多分。