早期教育や幼児教育をしても成長してパッとしない子がいる理由 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

早期教育や幼児教育をしても成長してパッとしない子がいる理由

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今回は【早期教育や幼児教育をしても成長してパッとしない子がいる理由】と題し、お話していきます。

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キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。

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透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】

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新作です。

 

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ありがとうございます。

子どもの教育に関心のある親の中には子どもが就学する前、つまりは幼児期から足し算引き算といった四則計算、九九、ひらがなやカタカナだけでなく漢字の読み書きを早め早めに取り組ませる方もいます。

 

子どもの知識の吸収力は凄まじいものがあります。

周囲にまだ年中さんなのに漢字の読み書きもできて九九が言える子、計算問題をスラスラ解ける子、都道府県名をそらんじる子がいると【凄いな】【賢いな】と感心してしまいます。

 

将来は難関大学に進むのかな、起業家になるのかな、医者とか弁護士になるのかな、と周囲の人が思うような子、いますよね。

 

しかし、成長していく中で【あれ、勉強面であまり目立っていない?】【学校では賢い子は違う子のようだけど】とパッとしなくなる子が出てきます。

これは私も子どもの頃に同級生で経験していますが、たいてい小学校高学年辺りで【幼児教育していた子達が他の成績良い子と同化した】【中学進学後に真ん中より上くらいのグループになった】という流れでした。

 

すごく不思議な現象だなと子どもながらに思いつつ【小さい頃に利発だなと感じた子がどうしてパッとしなくなるのか】という、私なりに思う原因、理由が見えてきました。

 

1.親の自己満足で終わる

幼児期から勉強させるというのは、ほぼ100%親の誘導です。

 

中には漢字に異常に興味を持って漢字辞書を買い与えたらずっと読んでいる子や、数字に興味を持っているから軽い気持ちで計算問題のドリルを渡したらスラスラ解いて、数独パズルを時間があれば解いている子もいますが、そういうタイプの子はかなりのレアケースです。

 

将来的に中学受験を考えている時は勉強の先取りを小さい頃からしていくのがプラスになると思いますよね。

視野を広げる、教科の土台作りをしていく。

色々な目的がありますが、親の考え次第で幼児教育、早期教育がスタートしていきます。

ぶっちゃけ、幼児期に小学生内容の先取りをする必要はありません

言葉は悪いですが、親の【こうしたい】【こうなって欲しい】という希望が強いという側面があります。

 

最初はグングン知識を吸収していく子どもの姿を見て【うちの子は天才かも】や【ちょっと特別な子かも】と多少なりとも思います。

その様子に満足してしまうと子どものリアルなスキル、得意なことや何が好きなのか見極めずに【もっと複雑な計算をスラスラ解けるように】【漢字の読み書きもできるなら英語も】と親の願望が大きくなってしまうと、結局【どういう教育方針で育てるか】があやふやになります。

 

周囲から【凄い子】と見られることが目的となってしまうと、子どもの得意分野を育てることやちょっと苦手にしている分野を探し当てるのを疎かにしてしまうことにもなります。

例えば、計算スピードは速いけれど言葉で説明するのが苦手とか、実はカタカナが怪しいけれど子ども自身が【難しい漢字が書けるからカタカナ書けないなんて言うのは恥ずかしい】と苦手分野を隠そうとし始めるなど、幼児教育、早期教育の悪い面が大きく出てきてしまうと成長してパッとしなくなる原因になります。

 

2.子どもの学習意欲が育たなかった

幼児期に子どもの実年齢以上の学びを先取りしていることに親が執着していると、【何のために勉強するのか】を子ども自身がよく実感しないまま成長すると【もっとこういうことを学びたい】という気持ちを育てるチャンスを失いことがあります。

 

また、先ほども少し触れましたが幼児期や小学校低学年の頃は他の同級生より圧倒的に賢い子として見られることで【間違えるのがコワイ】と思う子もいます。

そうなると、本当は分からないけれど分かった風を装うことや、問題を解いている時にカンニングや家庭学習で答えを写すという行動をしてしまいます。

 

間違いを認め、やり直しをしていくことは勉強においてとても大切であり、プラスになることです。

しかし、結果ばかりを求めていると【絶対に間違うのは嫌だ】という気持ちの方が大きくなって【どうしてこういうことが起きるのか】という疑問に思い、自分で答えを見つけ出そうとする探究心の芽を摘み取ってしまうことになります。

 

学習意欲の有無は成績にダイレクトに影響します。

間違いなく、学習意欲のない子は成績が低下します。

【あれ、思うようにテストの点数が取れなくなってきた】と小学3年、4年生の頃に親が気がついても幼児期のように前向きに勉強するとは限りません。

 

子ども自身も【どうして勉強しているのか】が分からなくなれば、小学校高学年、中学になり勉強内容が難しくなって【よし、頑張って理解するぞ!】という気持ちが出にくくなります。

 

勉強をしていれば親の機嫌が良いからと取り組んでいても、大きな壁にぶち当たったときに学習意欲がなければ頑張りがききません。

 

小学校低学年の頃は早期教育、幼児教育をしていた子に比べると出遅れていた子の中で、学習意欲が高い子がどんどん追い越していくことがあります。

 

双方の成績、学力の入れ替えは概ね小学校4年から中学1年生頃に行われていきます。

一般的に学力差が出始める小学4年生から幼児期にガンガン先取りをしていた子の存在感が薄まっていきます。

小学4年生になると子どもも反抗期に突入し、心理面の成長が著しく親の言うことを素直に聞いて勉強する子が減っていきます。

本人のやる気次第、勉強に対する意識差で学力の違いが生じてきます。

 

3.親に勉強させられて逆に嫌いになった

幼児教育はたいていは親が誘導して行っていきます。

最初は親に言われて素直に勉強していた子も成長してきて個性が育ってくると【本を読むより外遊びしている方が楽しい子】【勉強していないと怒られるから嫌だ】と色々と考えるようになってきます。

 

子どもにも子どもの考え、意見があります。

そうした意見に耳を傾けず、やりたいことを認めず勉強を強いると遅かれ早かれ【勉強嫌い】になる可能性がどんどん高まっていきます。

 

勉強が子どもの能力を測る唯一のスキルではありません。

コミュニケーション能力、気配り、目標を達成するまでに努力する力。

子どもが将来集団生活で活躍するには勉強以外の力も育てる必要があります。

 

学習指導要領改定してから、アクティブラーニングが増えており自発的に学べる子の評価が高まってきています。

 

ガンガン早期教育をして【計算力があり漢字もスラスラ書ける】だけではクラス内の中心人物、賢い子として注目される時代ではありません。

自分から調べ、周りと協力できる子であり、かつ学習意欲が高い子が令和の今の【賢い子】になります。

 

親が無理矢理引っ張って、知識を増やしていっても無理がたたれば子どもは勉強する意欲が急激に低下します。

【勉強でしか自分のことを見てくれない】と思うようになったら親への不信感も増していき、親子関係も不穏なものになります。

大人しく勉強してくれていても、子どもが本音を隠している可能性もあります。

良かれと思ってやっていることが真逆の結果となってしまわないよう、気をつけてください。

 

まとめ

周囲を見渡すと早期教育や幼児教育に力を入れている方は少なくないと思います。

賢い子だな、と感心する一方で、全員がそのまま神童レベルになるとは限りません。

むしろ成長して【あれ?】と思うような子もいます。

 

小さい頃はやればやるほど賢さ、知識の豊富さが目立ちますが成長するにつれてその差は縮まっていきます。

もし周囲に先取りをして幼児なのに九九をスラスラ言えている子がいても、慌てずに無理をせずに自分の子どもと向き合ってください。

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