ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

タイ南部紀行2024年2月 ラチャプラパダム湖編 その2/シロガシラトビ ミサゴ ブッポウソウ

2024-06-12 | タイ
シロガシラトビ 2024年2月29日 タイ王国ラチャプラパダム湖

(ラチャプラパダム湖続き)湖のかなり奥まで入り込んで来ましたが、やはり鳥のでは今一つ。猛禽がいるよ!とガイドさんが興奮して教えてくれるので、見るとミサゴ(Osprey)、誰も喜んでくれないので、珍しくないの?と聞かれると、日本ではどちらかというと普通種と返答。全世界に広く分布している猛禽ですから仕方ないですね。
そそりたった壁の陰で、少し休憩。すると何か飛び出して、写真に収めるとブッポウソウ(Dollarbird)でした。留鳥か越冬個体かはわかりませんが、ここタイでも越冬していて、日本にやって来ているかもしれないと想像すると楽しいですね。
この切り立った壁は石灰岩で、鍾乳石もあり、なかなかの景観です。
さて、再出発して進むとシロガシラトビ(Brahminy Kite)が止まっていますが、頭部が白く綺麗で、成鳥なのかもしれません。すると‥‥
もう1羽飛んで来て、場所を奪おうとしたのでしょうか、少しバトル。
場所は譲らなかった様です。
飛び出して、優雅に舞ってくれました。
2羽になる時もあり、ペアの可能性もありますね。
昼食のためやって来たのは、コテージが湖上に浮かんでいるリゾート施設。人気のリゾートなんでしょうね、泊まり客が見えますが、ほとんど白人種でした。国立公園になる前に建設されたものらしく、今はもう新たには建てられない様です。
レストランもあり、こちらで昼食を取り、しばし休憩でした。
長い休憩後、出発しましたが、やはり鳥の出は今一つ。猛禽がいたかと思うと、またミサゴ。
ミサゴには悪いですが、君はどこにでもいるのね?と聞きたくなります。

次回はダム湖編の最後ですが、最後の最後に大物、オオサイチョウが出てくれました。遠かったですが‥‥。ご覧いただき有り難う御座います。

タイ南部紀行2024年2月 ラチャプラパダム湖編 その1/コウハシショウビン シロハラウミワシ ムジサイチョウ チャイロカッコウハヤブサ等

2024-06-09 | タイ
コウハシショウビン 2024年2月29日 タイ王国ラチャプラパダム湖

タイ南部での鳥見第3日目の2月29日はカオソック国立公園内にあるラチャプラパダム湖を小舟でクルージングしながら探していくという事で、どんな感じになるのだろうと期待してしまいます。宿を早朝に出て、町の食堂で先ずは朝食です。お店の前の通りの街路樹の花が咲き誇って綺麗でした。1本の木ですが、色の違った花が咲き面白いです。
ラチャプラパダム湖は石灰岩質の山塊をダムで堰き止めて出来た人口のダム湖ですが、奇岩が立ち並ぶ地形が複雑なせいか入り組んだ入江が多数出来て、そのなかなかの景観のため一大観光地になっている様です。さて、港にはクルージング用の小舟が多数停泊しています。これが我々が乗り組む舟で、2台用意してくれています。
こんな感じで、湖の中を進んでいきます。
山水画を思わせる奇岩が立ち並び、中々の絶景です。景色だけでも十分楽しめます。
しかし、鳥の方は今一つ。やっと出てくれたのは、ムジサイチョウ(Bushy-crested Hornbill)、3羽並んでいますが、遠い!嘴の黒いのが♂、白いのが♀で、家族なのかもしれません。
飛び出して‥‥
上空を通過して行きました。
こちらはシロガシラトビ(Brahminy Kite)何度もお目にかかっていますが、ここでも出てくれました。割と近かった。
さらに近づくと、やっぱり、飛び出し。
風切羽の先端部が長いですね。
続いて、大きなワシがいました。シロハラウミワシ(White-bellied Sea Eagle)です。近くを通ると飛び出してくれるかと思いきや、全く我関せずでした。やっぱり大物。
ミナミカンムリワシ(Crested Serpent Eagle)が飛んでいましたが、ちょっと遠い。
やっと期待していたショウビン類がいました。コウハシショウビン(Stork-billed Kingfisher)でした。背中の青色が鮮やかで、赤い大きな嘴が印象的です。しかし、遠い!
近づくと‥‥
やはり飛び出してしまいました。何とか追尾しましたが、遠いせいか、背景にフォーカスを持っていかれますね。飛んだ時の青い翼がいいです。
猛禽が接近して来て、上空を通過して行きました。ツミによく似ていますが、チャイロカッコウハヤブサ(Jerdon's Baza)だそうで、ここでは、割とレアな種類だそうです。和名にハヤブサとついていますが、ハヤブサではないですよね。ハイタカ類だと思いますけどね。
期待が大きかったせいか、ちょっと鳥の出は今一つに感じますが、まだまだ広大なダム湖なので、これからに期待したい。

次回はこの続きで、ダム湖でのクルージング鳥見です。ご覧いただき有り難う御座います。

ミソサザイ オオルリ サンコウチョウ/岡山県

2024-06-07 | 中国地方
元気に囀るミソサザイ 2024年5月23日 岡山県

5月21日〜24日岡山県の中〜北部、5月21日、地元の谷川筋を回るといつも元気に歌っているオオルリ♂。
離れた別の場所でも樹間で囀ってくれます。
5月22日、段々と写真に撮りやすくなって来たサンコウチョウ♂、しかし、中々条件の良いところで、遭遇するのは多くないです。
樹間で囀ってくれるオオルリ♂に最近よく巡り合います。
メジロが目の前に出てくれたので。
5月23日県北の谷筋でのミソサザイ、元気に囀ってくれます。
枝先で、バックがきれいに抜けてくれました。
5月24日市内の別の谷筋でもサンコウチョウは渡来していました。
道のそばで、子育て中と思しきイクメンオオルリ♂が警戒音を発しているので、ワンショットだけ撮らせてもらいます。直ぐ離れるから許してよ、と呟きながら。
目線より下で、光条件の良いところにサンコウチョウ♂が来てくれて、背中の紫色が出ましたが、何で、小枝があるの!残念。
という事で、中々これといったショットが撮れません。数打つしかないですね。

次回からはタイ南部紀行のダム湖でのクルージング編をアップしたいと思います。ご覧いただき有り難う御座います。

春の琉球列島紀行2024年3月 奄美大島編 その2/アカヒゲ オーストンオオアカゲラ アカハラ

2024-06-06 | 琉球地方
囀るアカヒゲ♂ 2024年3月27日 奄美大島

奄美大島3日目の3月27日早朝、流石に昨日ナイトツアーで遅かったので、夜明け前の出動はやめました。それでも明るくなる頃に宿を出て、奄美自然観察の森へ直行。早速、森に入ります。入り口近くに営巣していた亜種オーストンオオアカゲラ♀が巣穴から顔を出していました。抱卵中なのでしょう。
少し進むと暗がりで、コツコツと音がするので、探すとオーストンオオアカゲラの♂が倒木を突きながら採餌中でした。まだ森は暗く、シャッタースピードを上げてなかったので、ブレブレばかりでしたが、一瞬止まるシーンもあるので、何枚かはぶれないのがありました。
さらに進むと昨日とは打って変わって、アカヒゲの囀りがそこかしこで聞こえます。そっと探していると早速、枝上で囀っている♂が見つかりました。姿は綺麗で、可愛いですし、声も良いせいか、この後、何度も撮らせてくれましたが、いくら撮っても飽きないですね。
地面に降りて、餌でも探しているのではないかと思うアカヒゲ♂が目の前に。
ソングポストとしている高さ2~3mの枯れ木の上でよく囀っています。ここが気に入っている様で、何度もやって来ました。渡って来たばかりなので、比較的高いところで鳴いているのかもしれません。
囀る事なく、静かに止まっていることもあります。
観察の森の外周道路には桜、種類は分かりません、が植えられていて、さくらんぼがなっています。ツグミ類やヒヨドリ、ズアカアオバトなどが集まっている様で、ツグミ類はシロハラ、アカハラ、マミチャジナイの3種が確認できました。アカハラがしっかり写せましたが、顔がそんなに黒くないので、亜種アカハラの様です。こちらは♂。
こちらは♀の様です。
ということで、午前中はこの辺で切り上げて、昼飯を取りに森を離れました。

自然観察の森にじっくり腰を据える事にしましたので、同じ種類が登場する事になりますので、地元、タイ南部のアップを挟んで、奄美大島編を再開する事にします。ご覧いただき有り難う御座います。

春の琉球列島紀行2024年3月 奄美大島編 その1/アマミヤマシギ ルリカケス ズアカアオバト等

2024-06-03 | 琉球地方
林道にたたずむアマミヤマシギ 2024年3月26日 奄美大島

3月25日朝の便で、鳥友2人と石垣島を後にし、那覇経由で、奄美大島に午後3時ごろ到着、レンタカーに乗り込み、先ず空港隣の漁港で草地を探索。ブロックなどの資材が積み上げられていて、草地は少ない。目ぼしい鳥はおらず、亜種ホオジロハクセキレイを収めて、奄美自然観察の森に移動。
自然観察の森ももはや夕暮れ時で、入り口付近を少し散策して、早々に宿に移動でした。時折、アカヒゲの囀りは聞こえるものの姿を目にすることはありませんでした。短い時間に撮らせてくれたのはキセキレイと‥
奄美固有種のルリカケス。光線の具合は今一つのため、発色も今一つでしたが、早々にカメラに収まってくれてありがたいです。
名瀬市内のホテルに投宿して、翌朝暗い内に起き出し、ミナミトラツグミ(旧亜種オオトラツグミ)の囀りを近くの旧道で耳にして堪能。次第に夜が明けて道に出てくるツグミ大の鳥が見える様になりました。トラツグミか!と期待しましたが、いずれもシロハラ。ちょっとガッカリ。明るくなって写真も撮れる様になって、現れたのは、地元のリュウキュウサンショウクイでした。本州にも随分進出していますが、やはり本場で見る方が、なんかそれらしい。気のせいでしょうが。
電線に止まっていたのはズアカアオバト。
木の幹に直接なるイチジクの一種にやって来たのは亜種アマミヒヨドリでしょうが、亜種イシガキヒヨドリと比べると茶色味が薄いですね。実を食していました。
ここまではまだ雨は降っていませんでしたが、午前9時から金作原ツアーに参加しようと宿に戻る頃から雨が降り出して来ました。雨は止むとの予報でしたが、ツアーの間中、結構な雨。お陰で野鳥にはほとんどお目にかかれず、森の成り立ちや植物などのお勉強をさせてもらいました。午後から奄美自然観察の森に移動しましたが、寒気が南下して、寒く、おまけに暗く鳥の出はサッパリ。夕方、早めに切り上げて、今夜のナイトツアーに備えました。暗くなって、集合場所に到着。6人ほどで、ジープに乗り込み、夜の林道を進みます。マングース駆除対策が功を奏して、希少な野生種は数を増やしつつあり、事実、アマミノクロウサギは出発早々、林道に入ると直ぐにその姿を目にしました。今回、アマミノクロウサギについては数は出たものの、じっとたたずんでくれた個体がなく、写真はブレブレでした。さて、肝心のアマミヤマシギですが、今夜は中々お出ましがありません。後半になって、やっとガイドさんが見つけてくれましたが、道の脇の草の陰。
2羽目もやっぱり、こんな感じ。しかし、よく見つけるもんだな、と感心しました。さすが、プロのガイドさんです。
ツアーの終わりに近くなって、やっと道端にボォッーとたたずむアマミヤマシギが現れてくれました。ほんの数mで、なんとか全身が収まるほどの近さ。それでもじっとしてくれて、かえって大丈夫かいなと思ってしまいます。マングースはいなくなったものの野良猫がまだまだいますからね。
明日は良い天気で、アカヒゲに期待しましょう。

次回は、翌27日の奄美自然観察の森で、アカヒゲがしっかり出てくれました。ご覧いただき有り難う御座います。