夜、2階の和室でテレビを見ていた時のこと。



部屋にはイブ、チョコ、ミキがそれぞれ好きなところに寝そべっていました。



すると、



廊下の先で、


シャリン!


と鈴の音が。



まぁちゃんが来た……?


まぁちゃん以外は全員この部屋にいる三毛猫



猫たちも一斉に廊下の方へ目を向け、



次にお互いに顔を見合わせました。






あいつ来たぞ



どうすんの?



ほっておこう



猫たちは瞬時に目と目でそんな会話をしたらしく、



また一斉に廊下の方を見るのでした。




すると……



和室の入口にゆっくりと姿を現した、まぁちゃん。



他の猫たちは寝そべったまま、


威嚇するでもなく歓迎するでもなく、知らん顔。




和室に入ってきたまぁちゃんは、ゆっくりと室内を見回して、



ゆっくりと部屋を出ていきました。




室内にいたイブ、チョコ、ミキはまた顔を見合わせ、



行っちゃったな



何しに来たんだ?



ほっておこう



とかなんとか目と目でやりとりして、引き続き寝そべっていました。




みんながいる2階の部屋に入ってくるなんて、まぁちゃんの精一杯のチャレンジでした。