出産に関する10の手続きと夫が奥さんの為にできること
こんばんは、ゆうです。
私事で恐縮ですが、先日父親になりました。
コロナのため立会いや面会は出来ませんでしたが、元気な女の子が産まれて家族一同喜んでます。
今後は娘の為にもますます頑張っていきたいと思います。
さて、そこで今回は、出産に関する手続きと、これから夫である私が奥さんの為にできることをまとめてみました。
これから出産を迎える方々、現在育児中の方は是非参考にしていただければ幸いです。
出産に関する手続き(※は必須項目です)
※出産育児一時金
出生児ひとりあたり42万円が支給されます。
妊娠4ヶ月以上であれば、死産や流産の場合も受け取れます。
申請方法には、直接支払い(出産予約時)、受け取り代理(2ヶ月前)、産後申請(出産後2年以内)があります。
産後申請制度を用いてクレジットカード払いをすると、ポイントが貯められるお得な裏技もあります。
※児童手当
0歳~中学卒業までの子供を対象に、毎月手当てを受け取れます。
金額は自治体によって異なるそうですが、総額は概ね200万円程度になります。
出生の翌日から15日以内に届け出が必要です。
※出生届
出生から14日以内に行います。
届け出先は、本籍地、居住地、出生地のいずれかの市区町村役場です。
母子手帳の持参が必要となります。産院で書いて貰う項目もあるため、退院後に手続きします。
該当者は未熟児養育医療給付金の手続きも同時に行えるようです。
高額医療費助成
ひと月にかかった医療費の自己負担額が一定金額を超えたとき、あとで払い戻される制度です。
自然分娩は対象外ですが、帝王切開や管理入院など保険適用の手術や入院の場合は対象となります。
通常は、診察日の翌日~2年以内に手続きが必要ですが、事前に入院が分かっている場合は限度額適用認定証をもらってから入院に臨みましょう。
※健康保険証
一ヶ月検診で必要となるため、それまでに作成しましょう。
ほとんどの場合は、夫の会社で社会保険の手続きをします。
国民健康保険の場合は、居住地の役所で行います。
子供のマイナンバーも必要となるため、出生届が済んで住民票に反映されたら確認しましょう。
※出産手当金
出産により会社を休んだ期間を対象に支給されるお金です。
出産前42日~出産翌日から56日を対象に、1日あたり日給の約2/3が支給されます。
具体的な金額は標準報酬月額によりますので、気になる方は健康保険組合に問い合わせてみましょう。
手続き期間は、産後57日以降~2年以内となっております。
※小児医療費助成
6歳までの子供の医療費が、無料~減額となります。(※金額は自治体によって異なります)
子供の一ヶ月検診から助成の対象となりますので、早めに申請が必要です。
育児休業給付金
育休をとる人が対象となる給付金です。
期間中は、雇用保険から最初の半年は月収の約67%、それ以降は約50%支給されます。
通常は子供が1歳になるまでですが、保育園に入れなかった場合は最長2歳になるまで延長できます。
初回手続き以降も、2ヶ月に一度は再手続きが必要となります。
医療費控除
年間の医療費の自己負担額が1世帯あたり10万円(総所得200万以下は、総所得の5%)を超えた場合、税金の一部が還付されます。
医療費は世帯で合算できますので、病院や薬局などの領収書は保管しておきましょう。
手続き期間は、その年の確定申告期間です。(5年さかのぼって申請可)
夫婦共働きの場合はどちらでも申請できますが、基本的には夫婦のうち課税所得の多い方の名義で申請した方が還付税額が増えるため有利だと言えます。
夫が奥さんの為にできること
まずは、妊娠・出産の大変さと、奥さんがどんな状態にあるかを知りましょう。
出産を通じて、ホルモンバランスも崩れ、出産のダメージも残っており、生活環境も急激に変化し、メンタルも弱りやすい状況にあります。
奥さんは出産を終えて、疲れが癒えきっていない状態なのにも関わらず、すぐに慣れない育児生活が始まります。
赤ちゃんを見ながらだとスマホを触ってるのも大変です。
そんな中、一番身近で頼りになるのは夫だと思います。
奥さんの心身への負担はなるべく減らしたいところですし、母乳の出なんかにも関わります。
ですので、しっかりサポートできる部分はサポートしましょう。
家事
買い出し、食事の献立作り、調理、配膳、食器洗い、食器拭き、ゴミの分別、ゴミ出し、掃除(部屋、家具、風呂、トイレ、水回りなど)、整頓、洗濯(子供の分も)、布団干し、クリーニング出し、お湯沸かし、冷蔵庫の在庫整理、アイロンがけ、郵便物チェックと分別、ペットや植物の世話、消耗品の交換、裁縫・・・。
一言で家事と言っても、少なくともこれだけあります。
自分が元々やっていた事はいくつありましたか?逆に、できていないことはいくつあありましたか?
それが奥さんの負担です。
よく実感できないという方は、是非一度ご自分で全部やってみると家事の大変さに気付くことができると思います。
育児
子供に話しかける、遊ぶ、だっこする、お着替え、オムツ替え、お風呂の用意、お風呂入れ、お風呂の片付け、体拭き、寝かしつけ、消毒の薬液作り、哺乳瓶などの手洗い、拭き取り、子供の保湿、耳・鼻・おへそなどの掃除、温度・湿度調節、ミルク作り、ミルク飲ませる、ゲップをさせる、赤ちゃんグッズの在庫確認・買い足し、体調チェック、オムツゴミまとめる、育児記録つける、手形足形取り、命名書記入、写真撮影・・・。
これは私が育児を経験して、ぱっと思いついた自分でもできるなと思ったものです。
ちなみに、新生児は2,3時間おきに授乳が必要となりますので、奥さんの睡眠時間を確保するためにも奥さんの負担を減らしてあげましょう。
私も奥さんの調子を見ながら、協力してやっていこうと思います。
その他
出産関係書類作り、奥さんへのマッサージ(※時期によって避けた方が良い箇所もあります)、子供の通院スケジュール確認、緊急用連絡先リスト作成(近くの病院、タクシーなど)、家族のライフプラン作成、家計や保険の見直し・・・などなど。
いかがだったでしょうか。
出産に関する書類は、被保険者が何の保険に加入しているかによって問い合わせ先が変わるため、詳しくは対象の窓口にて確認してください。
また手続きは期限付きのものが多いため、なるべく早めに用意して、期限に余裕を持たせてスケジュールしましょう。
と、色々書かせていただきましたが、一番大切なのは、家族への思いやりを持つことかもしれませんね。
これを読むだけ!長寿祝いの基本知識
こんばんは、ゆうです。
ブログも随分久しぶりの更新となってしまいましたね。
色々と忙殺されており、ペースは落ちてしまいましたが、毎月こつこつ頑張っていきたいと思います。
久しぶりで読みにくい文章でしたら申し訳ありません。
さて、先日はお盆ということもあり、田舎へ墓参りに行ってきました。
そこで今回のテーマについて考えたのですが、それは長寿祝いです。
自分のおじいちゃんおばあちゃんが「そろそろ長寿祝いの年齢だな・・・」と思いはするものの、喜寿なのか傘寿なのかよく分からない!といった事ってよくありませんか?
実は私自身もよくあることなので、今回は復習がてらまとめていきます。
- 還暦(かんれき)
- 古希(こき)
- 喜寿(きじゅ)
- 傘寿(さんじゅ)
- 盤寿(ばんじゅ)
- 米寿(べいじゅ)
- 卒寿(そつじゅ)
- 珍寿(ちんじゅ)
- 白寿(はくじゅ)
- 百寿(ひゃくじゅ、ももじゅ)
- 茶寿(ちゃじゅ)
- 皇寿(こうじゅ)
- 頑寿(がんじゅ)
- 昔寿(せきじゅ)
- 大還暦(だいかんれき)
還暦(かんれき)
まず還暦とは、十干十二支(じっかんじゅうにし)が一巡して、誕生年の干支に還ることに由来します。
十干十二支に関しては、後述します。
十干十二支が一巡するのは60年のため、数え年61で長寿祝いをします。
日本における還暦祝いでは、赤い頭巾や赤いちゃんちゃんこを本人に贈ることが主流です。
これは、かつて魔除けの意味で産着に赤色が使われいていたこともあり、赤子に戻りもう一度生まれ変わって出直すという意味が込められているそうです。
十干十二支とは
この十干とは、古代中国から伝来したものであり、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十種類からなる総称です。
これらは、五行(木・火・土・金・水)に当てはめられ、更に陰・陽に割り当てられます。
十干それぞれの読み方は、以下の通りです。
甲(こう・きのえ)
乙(いつ・きのと)
丙(へい・ひのえ)
丁(てい・ひのと)
戊(ぼ・つちのえ)
己(き・つちのと)
庚(こう・かのえ)
辛(しん・かのと)
壬(じん・みずのえ)
癸(き・みずのと)
この「え」や「と」は、「兄」と「弟」の意味であるとされています。
これは、日本で陽を兄、陰を弟として当てはめて呼ぶようになったことから由来し、「干支」を「えと」と読むことの由来にもなっているそうです。
十二支は皆さんご存じだと思いますが、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類の干支の総称です。
こちらもまた古代中国では、年・月・日・時刻・方位の記述に利用されていたそうです。
古希(こき)
中国 唐の詩人である杜甫の詩「曲江」の一節にある「人生七十古来稀なり(七十年生きる人は古くから稀である)」に由来しているとのこと。
そのため、70歳の長寿祝いは古希と呼ばれます。
この「稀」は常用漢字ではないため、現在では「古稀」ではなく「古希」と呼ばれることが多いそうです。
長寿祝いの色は紫ですが、紫と白という組み合わせは不祝儀を連想させるため避けるべきだと言われています。
喜寿(きじゅ)
喜の草書を楷書にすると「㐂」と書き、分解すると七十七と見えることが由来と言われています。
そのため、77歳の長寿祝いは喜寿と呼ばれます。
古希と同じく、長寿祝いの色は紫です。
傘寿(さんじゅ)
傘の字の略字「仐」が八と十とが重なった形であることに由来します。
そのため、80歳の長寿祝いを傘寿と呼びます。
傘寿は別名、八十寿(やそじゅ)とも呼ばれるそうです。
長寿祝いの色は金茶や黄色と言われています。
盤寿(ばんじゅ)
あまり聞いたことのない名前ですが、将棋盤のマス目が、九×九=八十一になることから由来していると言われ、盤寿は81歳の長寿祝いと言われるそうです。
分解すると、八と十と一になることから、「半寿」とも呼ばれるそうです。
米寿(べいじゅ)
米の字を分解すると八十八となることに由来し、「米の祝い(よねのいわい)」とも呼ばれます。
そのため、88歳の長寿祝いを米寿と呼びます。
長寿祝いの色は金茶です。
卒寿(そつじゅ)
卒の字の略字「卆」が九十と読めることに由来しています。
そのため、卒寿は90歳の長寿のお祝いと呼ばれています。
また囲碁の盤面の星の数が90個あることから、囲碁の世界では、「星寿(せいじゅ)」として卒寿をお祝いすることもあるそうです。
長寿祝いの色は白です。
珍寿(ちんじゅ)
こちらもあまり聞き馴染みのない名前ですが、「珍」の偏部が一、十、一に分かれ、旁部を八、三とすると、1+10+1+83=95となります。
そのため、95歳の長寿祝いを珍寿と呼ぶそうです。
白寿(はくじゅ)
こちらは百の字から一を引くと「白」になることから由来します。
つまり、100-1=99となり、99歳の長寿祝いを白寿と呼びます。
長寿祝いの色は白です。
百寿(ひゃくじゅ、ももじゅ)
100歳であることから百寿と呼びます。簡単ですね。
また一世紀を表す漢字を用いて、紀寿(きじゅ)とも呼ばれることもあるそうです。
長寿祝いの色は白です。
茶寿(ちゃじゅ)
茶の字を分解すると八十八、十、十となり、全て合わせると108になることに由来します。
つまり、108歳の長寿祝いを茶寿と呼びます。
皇寿(こうじゅ)
皇の字を分解すると白、一、十、一となり、全て合わせると111になることに由来します。
111歳の長寿祝いは皇寿と呼ばれます。
また字面から111と読めるため、「川寿(せんじゅ)」と呼ばれることもあるそうです。
頑寿(がんじゅ)
「頑」の字は、二、八、百、一、八になります。
そのため、2+8+100+1+8=119となり、頑寿は119歳の長寿祝いと呼ばれます。
昔寿(せきじゅ)
こちらは昔を分解して、廿(=20)+百になるということで、20+100=120で120歳の長寿祝いとなります。
大還暦(だいかんれき)
二回目の還暦です。
そのため、121歳の長寿祝いとなります。
ここまで長生きされる方は世界的にも極めて稀だそうですが、120歳を超える方の存在は正式な記録として確かに残っているそうです。
・・・いかがだったでしょうか。
長寿のお祝いは、日本では古くは奈良時代から行われていたそうです。
その頃は、40歳以上になると10歳置きにその年に合わせたお祝い品(馬40頭など)を贈り合っていたそうです。
現代では、誕生日ケーキに年の数だけロウソクを挿す、というように少しずつですが変化していますね。
また、昨今では、満年齢でお祝いすることが多いとは思いますが、元々は数え年でお祝いしていたそうです。
時を経て、細かな部分は変わりはせど、長寿の祝いは古くより大切にされてきた風習です。
私たちも、大切な人にさらに健康でいてほしいという願いを込めてお祝いをしていきたいですね。
今さら聞けない選挙の基礎知識
こんにちは、ゆうです。
7月5日、東京都知事選挙の投開票があります。
かなり個性的な面々が出馬されていて注目を集めている今回の東京都知事選ですが、皆さんは選挙の仕組みや意義、目的などをご存じでしょうか?
今回は、そんな選挙についてまとめていきます。
各議会について
以前のブログで、三権分立のお話をしました。
三権分立とは、立法、行政、司法といった権力を分けることです。
この立法権に携わる唯一の立法機関である国会は、参議院と衆議院という2つで作られています。
それとは別に、東京都知事がまとめる東京都議会などの都道府県議会や、市町村議会といった地方議会が地方公共団体に置かれています。
都道府県議会
週末に行われる東京都知事選挙は、東京都の首長である東京都知事を決める選挙です。
都知事の任期は4年となっており、予算案作成・予算執行・条例案提出・租税等徴収の4つの権限を持ちます。
投票権は、住民票が東京都に3ヶ月以上ある18歳以上の方が持っています。
国会
国会議員と呼ばれるのは、都道府県議会などとは違い、先ほど説明した衆議院と参議院の議員として選挙で当選した人たちのことを指します。
衆議院
まず衆議院ですが、議員定数は465人で、うち289人が小選挙区選出議員、176人が比例代表選出議員です。
衆議院議員総選挙では、小選挙区選挙と比例代表選挙が同じ投票日に行われます。
任期は最長で4年間で、被選挙権は25歳以上となります。
また衆議院には、条件付きで議会の解散が認められています。
参議院
参議院の議院定数は248人で、うち100人が比例代表選出議員、148人が大選挙区選出議員です。
参議院議員通常選挙とは、参議院議員の半数を選ぶための選挙です。
参議院に解散はないので、常に任期満了(6年)によるものだけです。
ただし、参議院議員は3年ごとに半数が入れ替わるよう憲法で定められていますので、3年に1回、定数の半分を選ぶことになります。
また被選挙権は、30歳以上となっております。
両院の特徴
衆議院は一度の選挙で総選挙を行うのに対して、参議院は3年ごとに半数の入れ替えが行われます。
そのため衆議院はその都度、議院の雰囲気が変化するのに対し、参議院は議会の継続性を重要視していると言えます。
また参議院の方が被選挙権が少し上ですので、衆議院の若々しいイメージに比べ、参議院は落ち着いた大人が集うイメージがあります。
そして、衆議院は任期が短く、解散もあります。
そのため、短期間にメンバーチェンジが行われるので、衆議院は国民の現在の声を反映しやすいという特徴があります。
反対に参議院は、解散もなければ任期も6年と長いです。
ですので、参議院は長い目で審議を行いやすいという特徴があります。
また議員数ですが、参議院と比べ、衆議院の方が約1.9倍の人数です。
衆議院の方が人数が多いため、少数派の民意もしっかりと反映させることができると考えられます。
つまり、衆議院は「少数意見も含め、現在の世論を反映しやすい」という特徴があると言えます。
反対に、参議院は「ひとつの物事を、長い目で慎重に審議できる」という特徴があると言えます。
二院制(両院制)
国会では、法律など国の運営の元となる様々な事柄が決定されます。
そうなると、幅広い視点で物事を見ることが大切となってきます。
そこで取られたのが、この二院制(両院制)というシステムです。
二院制では、特徴の異なる二つの議院が幅広い視点で話し合いをすることが出来、また衆議院で可決された法案も参議院に送られることで法案のダブルチェックを行うことが出来ます。
また、ニュースなどでよく可決という言葉を聞くと思いますが、この可決というものは、衆議院か参議院のどちらか一方で決定したことを指します。
両院で賛成が過半数を超えて法律として決定されることを、成立と呼びます。
そんな同等の力を持っていると思われる両院ですが、実は、衆議院は参議院よりも国民の意思により近いと考えられているため、優先されている権限があります。
その権限を衆議院の優越と呼び、内閣不信任の決議をする権限や予算先議権などといった衆議院のみに認められている権限の他、予算の議決、条約の承認、内閣総理大臣の指名、法律案の再議決など衆議院の議決が優先されることもあります。
選挙制度
選挙区制は、全国をいくつかの選挙区に分け、各選挙区から1人ずつ選ぶ方法です。
この定数の割り振りによって、小選挙区・大選挙区に分けられます。
しかし、この方法だと1選挙区に1人しか当選せず、死票が多くなってしまいます。
そのため、全国からの得票数に応じて複数の当選者を選ぶ比例代表制を組み合わせ、欠点を補っています。
比例代表制では、有権者は政党名を書いて投票を行い、得票数に応じてブロックごとに各党の議席数が決まる仕組みです。
投票方法
また選挙は、選挙期日(投票日)に投票所において投票することを原則としています。
しかし、それが難しい人の為に、期日前投票制度、不在者投票制度、在外選挙制度という制度もあります。
いかがだったでしょうか。
選挙は、国民の代表者を選び、日本の未来を決める大切なイベントです。
自分たちや、子供たちのより良い未来の為にも、選挙についてしっかりと考えていきたいですね。
知っておきたい日本の年中行事【9月~12月】
こんにちは、ゆうです。
それでは、今回も日本の年中行事について学んでいきましょう。
9月の年中行事
二百十日(立春から210日目)
この時期は、台風により天気が荒れやすく、八朔や二百二十日とともに、農家の三大厄日と言われています。
そのため、この時期には全国各地で農作物を守るために風を鎮める風祭りが行われます。富山県で行われるおわら風の盆は、特に有名ですね。
防災の日(1日)
防災の日は、政府、地方公共団体等関係諸機関をはじめ、広く国民が台風、高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備することとし、制定されました。
この日は、1923年9月1日に発生した関東大震災にちなんだものです。この時期になると、学校などでも避難訓練を行っていましたね。
重陽の節句(9日)
重陽(ちょうよう)の節句は、菊の節句とも呼ばれる邪気を祓い長寿を願う日です。
近年ではあまり見かけない行事かもしれませんが、菊の花びらを浮かべた菊酒や菊湯、菊の和菓子など菊を用いてお祝いをします。
また栗ご飯や秋茄子など、秋の味覚を用いた食材を食べることも多いです。
二百二十日(11日頃)
二百十日と同じく、台風が予測できなかった当時の人々が警戒をし、風祭りを行って農作物の無事を祈っていました。
敬老の日(第3月曜日)
敬老の日は、多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝うことを趣旨として制定されました。
2002年までは、毎年9月15日でしたが、その翌年から現行の規定とされました。
十五夜(旧暦8月15日)
日本では、古来より月を神聖視する文化があり、この日はお月見をしながら収穫に向けての感謝をする日であったとされています。また、この夜の月を中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)と呼びます。
お月見には、魔除けのためのススキ、感謝の気持ちを表す月見団子(十五夜なので15個)、里芋や栗などの収穫物などをお供えします。
お彼岸(秋分の日を中日とした7日間)
基本的には、春のお彼岸と同じです。しかしお供え物は、ぼたもちではなく、萩の花にちなんでおはぎを用いることが多いとされています。
10月の年中行事
衣替え(1日)
夏服から冬服への衣替えの日です。元々は、江戸時代の武家社会での決まりから来ていると言われています。
スポーツの日(第2月曜日)
スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかうことを目的として制定された日です。元々は10月10日であり、1964年に東京五輪の開会式が行われた日でした。また2020年より、体育の日からスポーツの日と名称が改められました。
海の日、山の日、スポーツの日は、東京五輪の開閉会式に合わせて移動するため、今年のスポーツの日は7月24日になります。
十三夜(旧暦9月13日)
十五夜のお月見は中国から伝来してきたものですが、十三夜は日本オリジナルの風習だそうです。
この夜の月を、後の名月(のちのめいげつ)と呼び、十五夜と同じように栗や大豆、ススキなどとともに月見団子をお供えするそうです。また、十三夜の団子の数は12、もくしは13個が良いとされます。
神嘗祭(15日~25日)
神嘗祭(かんなめさい)は、その年に収穫された初穂を天照大神に捧げる感謝祭のことです。宮中および伊勢神宮で祭祀が行われます。
ハロウィン(31日)
古代ケルト人が起源と考えられており、元々は悪魔やサウィンなどを崇拝し、生贄を捧げる宗教的な意味合いを持つ行事でした。
しかし現代では宗教的な意味合いは薄れ、カボチャの中身をくりぬいてジャック・オー・ランタンを作って飾ったり、子供たちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子を貰う風習などがあります。
11月の年中行事
文化の日(3日)
明治天皇の誕生日にあたる日であり、自由と平和を愛し、文化をすすめることを趣旨とした日です。
この日は、皇居で文化勲章の親授式や、文化庁主催による芸術祭などが行われます。また、博物館や美術館の中には、入場料を無料にしたり、様々な催し物を開催する所もあるそうです。
亥の子の日(第1亥の日)
主に西日本で見られる行事で、玄猪(げんちょ)や亥の子の祝いなどと呼ばれます。
亥の月の亥の日、亥の刻(21~23時)に亥の子餅を食べて、万病除去や子孫繁栄を祈ったり、亥の子石を持って地面を打ち、その土地の邪霊を鎮めたりします。
七五三(15日)
7歳、5歳、3歳の子供の成長を祝う行事で、神社などで七五三詣でを行い、ご報告、感謝、祈願を行う奉告祭です。千歳飴という、子供の長寿の願いを込めた飴を食べて祝います。
元々は、館林城主であった徳川徳松(江戸幕府第5代将軍である綱吉の長男)の健康を祈って始まったものであるとされています。何故7歳、5歳、3歳なのかというと、昔の慣習で3歳では髪を剃り、5歳で男児が袴を着用し始め、7歳で女児が幅の広い大人と同じ帯を結び始める慣習があったことから来ていると考えられています。
勤労感謝の日(23日)
この日は、勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあうことを趣旨とした日で、1年で最後の祝日となります。
元々は、新嘗祭(にいなめさい・しんじょうさい)がルーツになっていると言われます。この新嘗祭は、宮中三殿の神嘉殿と全国の神社で執り行われる、天皇陛下が天神地祇(てんじんちぎ:すべての神々)に五穀豊穣の収穫を感謝される日です。新穀で神様をもてなし、天皇陛下自らも新穀を食されることにより新たな力を得、その年の豊穣を約束する行事です。
ボジョレーヌーボー解禁日(第3木曜日)
ボジョレーヌーボーは、フランスにあるボジョレー地区の新酒という意味で、9月頃に収穫したブドウを使って短期間で作るワインです。
毎年この時期に解禁されますが、当時の農民がこのワインを飲みながら収穫を祝ったのが始まりとされていました。解禁日が設けられた理由としては、過去に売り上げを稼ごうと、ワインが十分仕上がっていないにも関わらず出荷を早める所が増えてきたからだそうです。
酉の市(酉の日)
酉の市は、鷲神社、酉の寺、大鳥神社などの鳥にちなむ寺社の年中行事として知られる関東地方を中心としたお祭りです。年末の風物詩である縁起熊手もこの時期に露店で売られます。
神道では、大酉祭の日に立った市を酉の市の起源としています。仏教では、鷲妙見大菩薩の開帳日に立った市を酉の市の起源としています。
12月の年中行事
事始め・事納め、針供養(8日)
原則として、2月8日と12月8日の年二回行われる行事です。このどちらかを事始め・事納めと呼ぶことがあり、何か新しい事を始めたり納めたりする大切な日ということです。
主に西日本など地域によっては、2月8日か12月8日の片方のみ行うこともあります。
この日は、お事汁を食べたり、魔除けの為に、目籠やイワシの頭、ニンニクなどを軒先に掲げる地域もあるそうです。
また縫い針を供養する針供養もこの日に行われます。
正月事納め・煤払い(13日)
この日は、正月事始めと言い、煤払い(すすはらい)や松迎えなどの正月準備に取り掛かる日とされています。
煤払いとは、いわゆる大掃除のことです。徒弟などの奉公人が新年に里帰りできるよう、旅路の時間を考慮して行われていました。
御歳暮(上旬~20日頃まで)
お歳暮とは、年(歳)の暮れに世話になった人に対し感謝する時期です。一般的に、お歳暮と言うと、この時期の贈答品などを指します。
クリスマス・イヴ(24日)、クリスマス(25日)
クリスマスは、キリストのミサ(礼拝)という意味で、一部の教派が行うイエスキリストの降誕祭です。日本には、1552年(天文21年)にはじめて行われたそうです。
クリスマス・イヴのイヴはevenのことで、クリスマスの夜を指します。ユダヤ暦では、日没が一日の変わり目とされており、そのためクリスマスは24日の日没から25日の日没までを指すのだそうです。
大晦日(31日)
大晦日(おおみそか)は、一年の最後の日です。日本では、年神を迎えることにちなむ行事が行われます。
除夜(大晦日の夜のこと)には、寺院で108つの煩悩を祓うための除夜の鐘を鳴らし、年越しそばを食べて過ごします。
年越しそばは、噛み切りやすい麺という所から、その年にあった苦労や厄災を新年に持ち越さないよう切り捨てる、という意味もあるため、31日中に食べるべきだと言われています。
いかがだったでしょうか。
年中行事は、日本人の信心、先祖を敬う気持ち、故人を偲ぶ気持ち、親として子の成長や幸せを願う気持ちなどから来ていることが多いです。
こうした気持ちを重んじることは、人間として生きる上で大切なことだと思います。
また、ご先祖様達が長い歴史をかけて培ってきた文化を次世代へ伝えていくことは、現代の私たちの役割でもあります。
皆さんもこうした年中行事を取り入れて、単調になりがちな生活をより楽しんでみてはいかがでしょうか。
知っておきたい日本の年中行事【4月~8月】
こんにちは、ゆうです。
今回も、前回に引き続き年中行事について書いていきたいと思います。
4月の年中行事
お花見
桜の花(梅や桃なども)を鑑賞し、春の訪れを言祝ぐ日本古来の風習です。
奈良時代の貴族の行事が起源だと言われ、花見団子や花見弁当などを食べます。
エイプリールフール(1日)
エイプリルフールは、罪のない嘘をついても許されるという欧米発祥の風習です。
日本には大正時代頃に、四月馬鹿として広まったそうです。
由来は様々あり、「嘘をついていいのは午前中だけ」というのはイギリスでの話で、それが日本にも伝わってきたのだろうとされております。
花祭り(8日)
花祭りは、灌仏会(かんぶつえ)、降誕会(ごうたんえ)などとも呼び、仏教を開いたお釈迦様の誕生を祝う日です。これは言わば仏教でのクリスマスのようなものです。
この日は、様々な草花で飾った花御堂の中で、甘茶を誕生仏像にかけ祝います。またこの甘茶も振る舞われ、これを飲むと無病息災で過ごせるなどと言われています。
昭和の日(29日)
この日は、2006年までみどりの日でしたが、2007年より激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす日として新設されました。
十三詣り(旧暦3月13日前後)
多福・開運を祈り、知恵を授けていただくために子供の数え年13歳で行うお祝いです。この日は、虚空蔵菩薩を本尊とする寺社へお参りし、参拝者の好きな漢字一字を書いた書を奉納したり、女の子ですと大人の着物を仕立てて肩上げをして着るそうです。
あまり全国的ではない行事ですが、関西地方などでは有名だそうです。
5月の年中行事
憲法記念日(3日)
日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期することを趣旨とした日です。この日は特別行う習わしなどはありません。
ちなみに、日本国憲法の三大原理は、「国民主権(民主主義)」、「基本的人権の尊重」、「平和主義」です。
みどりの日(4日)
この日は、自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむことを趣旨としています。
またみどりの日には、国公立公園の無料開放を行うほか、国民が自然と親しむための行事を各地で実施しています。
こどもの日、端午の節句(5日)
こどもの日は、こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝することが趣旨の行事です。
また端午の節句は五節句の一つで、男子の健やかな成長を祈願して行われる行事です。この日は、庭前にこいのぼりを立てたり、兜・鎧・刀・五月人形などを飾ります。また新芽が出るまで古い葉が落ちないことから、柏餅を家系が絶えない縁起物として頂くことになっています。
八十八夜(立春の87日後)
八十八夜は、初夏の到来を知らせる雑節です。
この頃は茶摘みを行う時期であり、この日に摘んだ茶は上等なものとされ、この日にお茶を飲むと長生きするとも言われます。
母の日(第2日曜日)
日頃の母の苦労をねぎらい、母への感謝を表す日です。
母の日にはカーネーションを贈るのが一般的でありますが、これは発祥のきっかけとなったアメリカのアンナ・ジャービスさんが母親の好きだったカーネーションを用いたことが由来となっているそうです。
母が健在であれば赤いカーネーションを、鬼籍に入っている場合は白いカーネーションを贈るのだそうです。
6月の年中行事
衣替え(1日)
季節に応じて制服などを変更することを指します。
一般的に本州では、夏服は6月1日からですが、冬服の衣替えは10月1日からとされています。
父の日(第3日曜日)
父の日は、アメリカが発祥となる父に感謝を表す日です。
母の日にカーネーションを贈るのに対して、父の日はバラを贈るのだそうです。
夏越の祓(30日)
夏越の祓(なごしのはらえ)とは、梅雨が明け、これから迎える夏本番を乗り切るために行う儀式だそうです。
この時期になると神社などで見た事がある方もいるとは思いますが、茅の輪くぐりを行い、罪や穢れを祓ったり、形代(かたしろ)という紙製の人形に自分の罪や穢れ、災いなどを移し祓い清めて川に流したり、お焚き上げをしたりします。
7月の年中行事
半夏生(2日頃)
半夏生(はんげしょう)とは、雑節の一つで、農家にとって大事な節目となる日です。この日までに畑仕事や田植えを終える目安であると言われています。
風習としては、各地で異なりますが、この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気を防いだり、この日に採った野菜は食べてはいけないと言われています。
七夕(7日)
中国の七夕伝説が由来となります。七夕伝説とは、天の川を隔てて住んでいた織姫と彦星が、結婚したことを機に怠け者になってしまったことから、織姫の父が怒って二人を離れ離れにしてしまったという話です。それから二人は仕事に励むことを条件に、年に一度、七夕の夜にカササギの翼に乗って再会するのを許されるようになりました。
ちなみに夏の大三角で有名な琴座のベガ、鷲座のアルタイル、白鳥座のデネブは、それぞれ織姫、彦星、カササギを表しています。
また七夕では短冊に願い事を書く風習がありますが、これは乞巧奠(きっこうでん)と言い、貴族が手芸や詩歌などの上達を願ったことに由来しているそうです。そのため、願い事は物事の上達を願うのが本質とされています。
海の日(第3月曜日)
この日は、海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願うことを趣旨とした日です。
ボートレースやマリンスポーツなど海に関連するイベントが多く、大規模イベントである海フェスタや灯台の一般公開など海にまつわる催し事が多く開かれます。
また今年の海の日は、東京五輪により7月23日に移動となります。
土用(7月20日頃~立秋の前日)
土用とは、立春、立夏、立秋、立冬の前のおよそ18日間を指す雑節のことで、実は年に4回あります。しかし、現在では夏の土用を指すことが多くなりました。
この日は、厳しい夏を乗り切るために食い養生と言い、身体によい物を食べる風習があります。うなぎが有名ですが、実はその他にも梅干しやうどんなど、「う」のつく食べ物は無病息災に良いとされています。
お中元(7月から8月上旬)
お中元は、中国の三元という神様を祀る風習がルーツと言われています。
それが、時代を越えて現代では、親類やお世話になった人へ感謝の気持ちを込めて贈り物をする習慣へと変化しました。
暑中見舞い(7月7日~立秋の前日)
1年で最も暑い時期に、知人などへ安否を尋ねるために訪問したり、手紙や贈り物を送ることです。
また時期が立秋以降~8月頃であると、残暑見舞いと呼ばれます。
8月の年中行事
山の日(11日)
山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日であるとされています。
また今年は、東京五輪閉会式を予定していたため8月10日に移動されます。
お盆(13日~16日)
お盆は、仏教用語の盂蘭盆会(うらぼんえ)の省略形のことで、祖先の霊を祀る行事です。
盆の入りに迎え火を焚き、きゅうりで精霊馬を作り、また盆の明けでは送り火を焚き、なすで牛馬を作ってお供えします。
また地域によっては、精霊流しを行う場合もあります。寺社の境内などでは、盆踊りも行われています。
終戦記念日(15日)
各国では、ポツダム宣言受諾による降伏文書に調印した9月2日を対日戦勝記念日としてます。しかし、日本のみがこの日を終戦記念日としています。1982年、かの鈴木善幸改造内閣にて、戦没者を追悼し、平和を祈念する日とすることが閣議決定されました。
当時の8月15日には、玉音放送(天皇の肉声を放送)により日本の降伏が国民に公表された日として、国民にとっても敗戦の象徴ともいうべき出来事となったことが大きいと言われています。
いかがだったでしょうか。
家族行事だったり、グルメなどとも結びつきが強い年中行事。
こんな時期だからこそ、一つひとつの行事を大切な人としっかり楽しむことで、心のゆとりも持っていきたいものですね。
知っておきたい日本の年中行事【1月~3月】
こんにちは、ゆうです。
今月の21日は父の日ですが、皆さんは毎年の父の日の正確な日付を覚えていますか?
父の日は、毎年6月の第3日曜日にあります。
実はこの父の日ですが、アメリカが発祥となります。
アメリカのソノラさんという方が、男手一つで自分を育ててくれた父を讃えて、教会の牧師に父の誕生月である6月に礼拝をしてもらったことがきっかけになり、それがそのまま日本に伝わったと言われています。
その他にも日本には、古くから季節とともに繰り返し行われる行事や風習がたくさんあります。
元々、このような年中行事は、外国から伝来してきたものや、漁や農作物の収穫を祝う儀式・安全祈願など、また宗教によるものなど、様々な出来事に由来します。
今回は、そんな日本の年中行事の簡単な内容と日付について1月~3月までをまとめていきたいと思います。
1月の年中行事
正月(1日)
一般的に1日~7日の松の内や、正月事終いとされる15日の小正月までを指すことが多いです。
元旦には年神様という稲作の神様が、1年の幸福をもたらすために各家庭に訪れるとされています。
門松は年神様をお迎えする目印であり、しめ縄は年神様をお迎えする神聖な場所を示すものです。
お節や鏡餅は年神様へのお供え物です。お節は子孫繁栄などを願った縁起の良い物を詰め合わせてます。鏡餅は円満に年を重ねられるように、という意味を込めて大小二段の構造になってます。またお雑煮は、お供えした餅を下ろして頂き、新年の力を頂くものです。
おとそは新年も健やかに過ごせるよう邪気払いをするために飲むお酒で、お年玉は年神様の魂が宿った餅を家族に配ったのが始まりとされています。
初詣は、住んでいる地域の氏神にお参りをするもので、松の内に済ませます。
七草の節句(7日)
邪気を払い、無病息災を祈って食べる粥です。
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろといった七草を粥に炊き込みます。正月の御馳走を食べて疲れた胃を休めるという意味もあるそうです。
十日戎(10日)
えびす講とも言われ、商売繁盛の神様である恵比寿様を祀る祭礼です。行事の内容は各地域で異なります。
鏡開き(11日)
お供えをしていた鏡餅を割って、雑煮や汁物などにして食べる行事です。これをもって正月を終えることとなります。
小正月(15日)
小豆粥を食べて無病息災を祈ったり、柳の枝に紅白のお餅をつけた餅花を飾って豊作を祈願します。
また、どんど焼き(左義長)という正月飾りや書初めを燃やす火祭りもこの日にするとされています。
成人の日(第2月曜日)
元々は15日で、新成人を祝う日として国民の休日になりました。しかし現在では、連休とするため第2月曜日とされています。
2月の年中行事
節分(3日)
季節の変わり目である立春の前日にする行事です。
鬼を追い払い、福を迎える行事が主ですが、災いや厄が家に入り込むのを防ぐという意味があります。
またその年の恵方を向いて、無言で太巻き寿司を一本食べると無病息災でいられるという風習(恵方巻)もあります。
針供養(8日)
折れたりして使えなくなった針を供養し、裁縫の上達を祈る行事です。
東日本では2月8日ですが、西日本などでは12月8日に行う場合もあるそうです。
初午(第一午の日)
稲荷神社へお参りをし、いなり寿司を食べる行事。元々は豊作祈願、商売繁盛、開運、家内安全のために行っていたものだったそうです。
建国記念の日(11日)
実は日本の建国の日ははっきりしておらず、日本神話を基に定められたそうです。
「建国をしのび、日本を愛する心を養う日」という意味が込められているそうです。
バレンタインデー(14日)
女性が男性にチョコレートを贈り愛を伝える日として有名ですよね。
古代ローマ時代に強兵策として若い兵士の恋愛を禁止されていたところ、これに反発したキリスト教祭司バレンティノが多くの兵士を結婚させたことがきっかけで処刑された日が由来となっているそうです。
ちなみに、チョコレートを贈るのは日本発信の文化だそうです。
涅槃会(15日)
「ねはんえ」と読み、お釈迦様の亡くなられた日に行われる法要を指します。
誰でも参拝可能で、甘酒が振る舞われたり、普段非公開の涅槃図を拝むことも出来ます。
3月の年中行事
雛祭り(3日)
元々は中国から伝わるもので、この日に川に入って穢れを祓う風習でした。日本では、桃の節句とも呼び、ひな人形を飾って女の子の健康と幸福を祈って行われます。
またこの日は、四季を表すひなあられ、健康・清浄・魔除けの意味を持つ菱餅、縁起物の食材を入れたちらし寿司、円満な夫婦を表すはまぐりのお吸い物などを食べると良いとされています。
ホワイトデー(14日)
バレンタインデーにチョコレートを貰った男性がお返しにプレゼントをする文化で、こちらも日本発信のイベントです。
欧米などでは、クッキーデーやフラワーデーなどという日があり、ホワイトデーというバレンタインデーのお返しをする為の日は特に設けられていないそうです。
お彼岸(春分の日を中日とした7日間)
彼岸とは、仏教用語でご先祖様の霊が住む世界を意味し、この時期に亡くなった人が帰ってくるとされています。そのため、お墓参りは期間中であればいつでも良いそうです。
彼岸は、春分と秋分を中日とした7日間にあります。これは、太陽が真東から昇り、真西に沈むため、彼岸と此岸が最も通じやすくなっている時期だとされています。
また春の彼岸は牡丹の花に見立ててぼた餅をお供えすることが多いそうです。
いかがだったでしょうか。
このように、季節を味わい、日本文化を体験することは、家族の思い出作りや文化教育、また生活の質を豊かにする上で大切なことだと思います。
こんな大変な時期だからこそ、ご家庭でできる一つひとつのイベントを楽しんでみてはいかがでしょうか。
今さら聞けない冠婚葬祭と六曜の関係とは
こんにちは、ゆうです。
皆さんは、六曜という言葉をご存じですか?
六曜とは、手帳やカレンダーなどでお馴染みの、大安や仏滅などといった六つの曜で構成された歴注の一つです。
(歴注とは、暦に記載される日時・方位などの吉凶、その日の運勢などの事項のこと。)
「結婚式は大安の日が良い」、「葬式は友引を避ける」などといったことが言われ、六曜は特に冠婚葬祭の吉凶判断に対して用いられることが多いです。
この六曜のそもそもの意味を知らない人は、結構いるのではないでしょうか?
そこで今回は、この六曜について簡単にまとめていきたいと思います。
冠婚葬祭
さて、まず六曜を説明する前に冠婚葬祭について簡単に説明します。
そもそも冠婚葬祭は、それぞれ何を表すかと言うと、以下の通りです。
冠:元服のこと。冠を頂く、という所からきており、現代では成人式を指します。
婚:結婚式のこと。
葬:葬儀のこと。
祭:先祖の霊を祭ること。法事やお盆を指します。
このうち、基本的に六曜を考慮して行うべきとされるのは、婚と葬とされます。
それでは、次に六曜について見ていきましょう。
六曜
六曜は、中国の六壬時課または小六壬と呼ばれる時刻、日の吉凶占いが、室町時代に日本へ伝わって変化したものであるとされています。
六曜は基本的に「先勝」、「友引」、「先負」、「仏滅」、「大安」、「赤口」の順番に並んではいますが、稀に不規則な順序になっていることがあります。
この理由としては、旧暦の1日に当てはまる六曜が予め決まっているためで、該当する日になると先ほどの順番がリセットされる仕組みになっているからです。
その日付は以下の通りとなります。
先勝:1/1、7/1
友引:2/1、8/1
先負:3/1、9/1
仏滅:4/1、10/1
大安:5/1、11/1
赤口:6/1、12/1
それでは、一つずつ細かく見ていきましょう。
大安(たいあん・だいあん)
「大いに安し」とされ、終日万事が吉だと言われます。成功しないことはない日とされ、内閣組閣などもこの日を選んで行われるそうです。
友引(ともびき)
「凶事に友を引く」、「共に引き分ける」などといった意味があり、大安の次にお祝い事の日に適すとされています。
しかし、朝と夕方は吉とされていますが、昼は凶とされています。
先勝(せんしょう・せんかち・さきがち・さきかち)
「先んずれば即ち勝つ」という意味であり、万事に急ぐことが良しとされています。そのため、午前が吉で午後が凶となります。行事が午前から始まり、午後をまたぐ分には問題ないとされています。
先負(せんぷ・さきまけ・せんぶ・せんまけ)
先勝の反対の意味で、「先んずれば即ち負ける」とされます。そのため、午前が凶で午後が吉となります。
赤口(しゃっこう・しゃっく・じゃっく・じゃっこう・せきぐち)
実は仏滅に相当する、もしくはそれ以上の凶日であると言われており、陰陽道の「赤舌日」という凶日に由来します。
一般的に厄日とされ、新しいことや祝い事には適していないです。
但し、牛の刻である11時~13時の時間帯だけは吉とされています。
「赤」という字がつき、火の元や出血を伴うような刃物などには特に気を付けるよう言われています。
仏滅(ぶつめつ)
「仏も滅するような大凶日」と言われ、仏事はよろしいが、何事も慎む日とされています。
仏事や、別れ、また悪縁を切って再スタートしたい時には適している日とされています。
終日凶とする説と、午後は縁起が良いとされる説に分かれています。
その他の吉日・凶日
天赦日
日本の暦の中で最も吉日であるとされます。年に6回ほどしかなく、宝くじ売り場などもこの日は行列になります。
一粒万倍日
買い物の吉日であったり、物事の始めに最高の日であるとされます。
ちなみに今年の6月20日は、天赦日と一粒万倍日が重なり、財布の新調や宝くじの購入などに最も良いとされる日です。
不成就日
仏滅よりも縁起が悪い日とされ、縁起事や慶事、祝い事は避けるべきと言われています。
三隣亡
引っ越し、新築関係の最凶日と言われています。
行事に適した六曜、避けるべき六曜
以上のことから、行事によっては適している六曜と避けるべきとされる六曜があることがおわかりいただけたと思います。
結婚
例えば、結婚式ですが、これは「大安」、「友引」の日が適しているとされます。
大安は、一日中吉であるとされるため、物事を執り行いやすいです。
友引は、午の刻である11~13時の時間帯だけは凶とされているので注意が必要です。
しかし、これらの日は縁起が良いとされるため、人気が集中し式場によっては希望日が押さえづらいことも考えられます。
逆に「仏滅」や「赤口」は、慶事にはふさわしくない日とされていますが、縁起が悪いとされるため、式場によっては割引が適応されるケースもあります。
また引き出物などは「幸せのおすそ分け」という意味で、「友引」に送る人もいます。
結婚以外でも、お祝い事などは大安、友引などが縁起が良いとされます。
葬儀
葬儀では、友引は「友を冥土に引く」と言われ、凶日とされます。
また葬儀以外の通夜、告別式や、法事関係は、特に縁起が悪いとされる日はありません。これは、六曜と仏教は直接関係がないためです。
その他
引っ越しや新築などで縁起が良いとされるのは大安です。逆に赤口、仏滅は避けた方が良いとされます。
神社へのお参りやお祓いなど、お宮参りや七五三なども特に六曜は関係ないとされます。しかし、気になる方は大安や友引を狙うとよいでしょう。
契約ごとやお見舞いなども赤口や仏滅は避けた方が無難だとされます。
宝くじは大安の日が人気で、財布の売り上げや車の納車なども大安の日が多いとのことです。また納車時は、友引は「友を轢く」という言葉の繋がりからも避けられることが多いです。
いかがだったでしょうか。
若い世代の方々はあまり気にされない、または知らない人が多いと言われますが、冠婚葬祭は幅広い年齢の方々が集います。
ですので、全ての参加者の方に気兼ねなく安心して参加いただくためには配慮しておいても損はありません。
また逆に大勢の人が避ける縁起の悪いとされる日に行うことで、混雑を避けたり、割引で得をしたりといったメリットもあるため、何を重要視するかはご自身でお選びいただければと思います。
iDeCoについて知っておくべき4つのこと
こんにちは、ゆうです。
先日、友人との間でiDeCoの話が出たのですが、皆さんはiDeCoをご存じでしょうか?
iDeCoは、individual-type Defined Contribution pension planの略で、個人型確定拠出年金のことを指します。
(年金制度についてはよく分からないという方は、以前の記事でまとめていますので、こちらをご参照下さい。)
ここ最近では、人生100年時代と言われ、今後どんどん寿命が延び行くにあたって、個人のライフコースや老後資金の見直しについて重要視されていますね。
皆さんはどのようにして老後資金を準備するか具体的に考えていますか?
今回は、老後資金の準備におすすめなiDeCoについてまとめていこうと思います。
iDeCoとは
iDeCo(個人型確定拠出年金)とは何なのかと言うと、確定拠出年金法に基づいて実施されている任意加入の私的年金制度のことです。
ざっくり説明すると、節税メリットを活かしながら、掛け金を自分で運用しながら積み立てて老後資金を作りましょう、という制度です。
毎月いくら積み立てるか、どんな金融商品で運用するか、どのようにして受け取るかを全て自分で決めることができます。
運用対象には、預貯金(元本確保型である定期預金や保険商品など)の他に投資信託があります。
iDeCoへの加入条件
基本的には、20歳以上60歳未満であれば誰でも加入できます。
国民年金保険料を納付している方が対象となり、月額5,000円から始めることができます。
しかし、国民年金の被保険者種別や、企業年金の加入状況などにより拠出できる金額の上限が異なります。
例えば、以下の通りです。
自営業:月額68,000円
公務員:月額12,000円
会社員:月額12,000円~23,000円(企業年金の有無による)
専業主婦:月額23,000円
iDeCoのメリット
ではiDeCoをすると具体的にどのようなメリットがあるのか解説していきます。
掛け金が全額所得控除される
掛け金が所得控除されるため、給料の手取り分が増えます。
この節税額についてですが、こちらで試算できます。
例えば、年収500万円の30歳が毎月23,000円の掛け金で60歳まで積み立てると、累計1,656,000円の節税になります。
iDeCo内であれば、運用益が非課税となる
通常の投資信託ですと、利益の約20.315%を税金として支払う必要がありますが、iDeCoではこれがかかりません。
受給時に所得控除を受けられる
給付金は受け取る額に応じた所得税・住民税を支払う必要があります。
しかしその時、一括受け取りの場合は「退職所得控除」、分割受け取りの場合は「公的年金等控除」の対象となるため、税金の負担が軽くなります。
長期運用により複利効果が発揮できる
相対性理論で有名なアインシュタイン博士は、「複利は人類最大の発明だ」と評しています。
この複利というのは、元本とその元本に付く利息の両方に新たな利息が付くことを指します。
例えば、元本100万円を年利10%で運用した場合、一年後に110万円となります。
この110万円のうち、100万円を再投資すると単利、110万円を再投資すると複利です。
この複利は長期投資になるほど効果が強くなります。
例えば、この調子で10年運用を続けると、単利では200万円となるのに対し、複利では260万円となります。
続いて、30年運用をするとどうでしょう。400万円の単利に対し、複利では1,745万円と4倍以上の金額に膨れ上がります。
iDeCoでは、この複利の効果を最大限引き出すことが出来ます。
またその他にも分散投資などといったメリットもありますが、詳しくは割愛させて頂きます。
iDeCoのデメリット
では続いて、デメリットも見てみましょう。
原則として60歳未満は引き出せない
積み立てを停止することは出来ますが、年金なので原則として60歳まで引き出して現金化することが出来ません。
(※最初の掛け金を拠出してから10年経過していなければ、60歳から受け取ることも出来ません。)
死亡一時金、障害給付金、脱退一時金などといった60歳までに引き出せるケースもありますが、基本的には60歳まで引き出せません。
そのため、60歳まで掛け金を積み立てる余力のない方や、給与が一定しない方などにはおすすめできません。
運用成績によって給付金が変動する
当然ですが、運用結果によっては受取額が掛け金総額を下回ることがあります。
手数料がかかる
国民年金基金連合会や運営管理機関、事務委託先金融機関に対して、口座開設手数料や口座管理手数料などの各種手数料がかかります。
また前述した通り、給付のタイミングでは受取額に応じた所得税・住民税を支払う必要があります。
いかがだったでしょうか。
メリットデメリットはありますが、節税効果のメリットに対してデメリットは微々たる金額です。
手数料がかかる分、つみたてNISAの方がいいと言ってる人もいるようですが、同じ投資信託に同じ期間積み立てをした場合、iDeCoの方が資産が増えます。
それだけ節税メリットが大きいのです。
また少子高齢化によって社会保障費も膨れ上がり、消費税率の上昇や円安による物価高など、益々厳しくなってくる現代において自助努力が求められていると言われています。
iDeCoの、これまでの年金制度とは違った資産運用に近い制度は、そんな自助努力を後押しする制度のようにも思えます。
皆さんも、iDeCoで資産運用を始めてみませんか?
読めばすっきり!今さら聞けない2つの違い
こんにちは、ゆうです。
世の中には、紛らわしい言葉や言い回しがたくさん存在します。
そんな言葉をはっきり区別できないまま、なんとなく使ってませんか?
例えば、アパートとマンションや、細菌とウィルスなど、同意語のように使ってはいませんか?
今回は、これらの区別しにくい言葉たちを簡単な解説付きでまとめていきたいと思います。
- 祝日と祭日
- アパートとマンション
- レギュラーとハイオク
- ビュッフェとバイキング
- パスタとスパゲティ
- ソーダとサイダー
- セールとバーゲン
- 白味噌と赤味噌
- 賞味期限と消費期限
- マンガン電池とアルカリ電池
- 細菌とウィルス
- セリーグとパリーグ
- レイブとライブ
- 右翼と左翼
- 衆議院と参議院
- 希望小売価格とオープン価格
- リンスとコンディショナーとトリートメント
- アイスとシャーベットとジェラート
祝日と祭日
実は、現在の日本の国民の休日は全て祝日になります。
祭日とは、元々は皇室の大切な祭りごとが行われる日ということでした。
しかし、敗戦を機にGHQ(連合国最高司令官総司令部)により土日以外の国民の休日を全て祝日と定めるようになりました。
アパートとマンション
結論から言うと、これらを明確に区別する定義はないそうです。
何をマンション、またはアパートと呼ぶかは、ハウスメーカーや不動産会社などの物件を取り扱う企業の社内規定などによって異なるとのこと。
ですので、ある企業でマンションとして販売されている所も、別の企業ではアパートとして登録されている所もあるそうです。
レギュラーとハイオク
ハイオクは、レギュラーよりもオクタン価の高いハイオクタンの略です。
オクタン価とは、エンジン内でノッキングという異常の起こしにくさを表す数値のこと。
この数値が高いほどノッキングが起こりづらくなり、その結果燃費がよくなり速くスムーズに走れます。
ビュッフェとバイキング
ビュッフェとはフランス語が語源で、好きなものを取って、その分の料金を精算するというスタイルです。
バイキングは食べ放題のことで、和製英語です。
これも混同して使われていることが多いですね。
パスタとスパゲティ
パスタは小麦を練り成型したもので、スパゲティやマカロニの総称です。
スパゲティはパスタの一種で、中が空洞でない筒状の細長いものを指します。
ソーダとサイダー
ソーダは水に炭酸を加えただけの味のないもの。
サイダーはフランスでリンゴ酒を表す「シードル」が語源となったもので、砂糖や香料が入った透明な炭酸飲料のことです。
セールとバーゲン
セールは特売、安売りという意味。
バーゲンはオフシーズン見切り品などの条件付きの安売りのこと。
白味噌と赤味噌
どちらも基本的な原料は同じですが、赤味噌は大豆を蒸し、白味噌は大豆を煮ます。
また2つの大きな違いは、熟成期間の違いです。
白味噌は、熟成期間が短く、米麹の割合が強く、甘みが感じられます。また長期保存には向かないそうです。
赤味噌は、熟成期間が長いため、塩分濃度が濃いです。甘味噌、甘口味噌、辛口味噌などに大別されます。
賞味期限と消費期限
賞味期限は、おいしく食べられる期限のこと。比較的腐りにくい物に表示があります。
消費期限は、製造日を含めた品質保証期間が5日以内の食品類に記されます。お弁当や生物などに表示があります。こちらは少しでも過ぎると食中毒などのリスクがあるため注意が必要です。
マンガン電池とアルカリ電池
マンガン電池は、休み休み使うと電圧が回復する特徴があります。小さな電流で休み休み動かす時計や懐中電灯、リモコン、タイマーなどに向きます。
アルカリ電池は、パワーがあり長持ちです。大きな電流を必要とする音楽プレイヤーやデジカメ、ワイヤレスマウス、ラジコン、携帯ラジオ、子供用のおもちゃなどに向いています。
細菌とウィルス
細菌は、単細胞生物と言い、一つの細胞を持つ小さな生物です。有害な細菌だけでなく、人体に有用な細菌も存在し、自己増殖します。抗生物質などの抗菌薬が効きますが、抗菌薬が効かなくなる薬剤耐性菌という菌も存在します。
ウィルスは、細菌よりももっと小さく、自分で細胞を持たず単独では存在できません。そのため、他の細胞に入り込んで増殖し、その細胞をパンクさせて他の細胞にもどんどん広がっていきます。抗菌薬は効かず、抗ウィルス剤の種類は少ししか開発されていません。
セリーグとパリーグ
セリーグはセントラルリーグの略で、パリーグはパシフィックリーグの略です。
これらの球団はどのように分けられたのかというと、1950年頃に毎日新聞社の球団である毎日オリオンズ(現在の千葉ロッテマリーンズ)がプロ野球への参入を希望したのですが、この参入の意見が球団ごとに対立したことに由来します。
当時の参入反対派がセリーグ、反対派がパリーグとなっています。
またセリーグではDH制(指名打者)が導入されていないというルール上の違いもあります。
レイブとライブ
ライブは生演奏のこと。
レイブは元々はレボリューション・ライブのことで、ドラッグを使って大音量の音楽に合わせて踊るイベントのことでした。現在ではドラッグとは無関係のレイブも多く、定義が変わってきていますが、大まかに「野外で行う音楽イベント」がこれに相当します。
右翼と左翼
右翼とは、伝統的な社会秩序や価値の維持、伝統的な社会的地位や身分などの成層を支持する層を指します。つまり、保守的、国粋主義的な思想を指します。
左翼とは、より平等な社会を目指すための社会変革を支持する層を指します。つまり、急進的、革新的な思想を指します。
この呼び方はフランス革命後の議会に由来します。
その時の議長席を鳥の頭とすると、右の翼側には保守的な人々が座っており、左の翼側には急進的な人々が座っていたことからこう呼ばれることとなりました。
衆議院と参議院
国会で取られている「二院制」における二つの議会のことです。
衆議院と参議院には、議員定数、任期と解散、被選挙権、選挙区、比例代表などの違いがありますが、詳しくはまた後日まとめる予定ですので、そちらをご参照ください。
ざっくりと説明しますと、衆議院は任期が短く解散もあるので、現在の国民の声を反映しやすいです。
反対に参議院は任期が長く解散もないため、落ち着いて長い目でどっしりと政治に取り組むといった感じです。また被選挙権も衆議院よりも上なので、少し落ち着いた大人が集まるようなイメージでしょうか。
希望小売価格とオープン価格
希望小売価格は、メーカーが小売店に対して提示する参考にしてほしい価格のことです。
オープン価格は、小売店が自由に決められる金額のことです。
リンスとコンディショナーとトリートメント
ここからは3つの違いについてです。
リンスやコンディショナーは髪の表面をコーティングし、滑らかに整えるのが目的です。
一方、トリートメントは、髪の内部まで浸透するヘアケア成分により、髪を補修して健康にすることが目的です。またほとんどのトリートメントが、リンスやコンディショナーの効果も兼ね備えているそうです。
アイスとシャーベットとジェラート
アイスは、牛乳、卵、ゼラチン、バターなどの原料を混ぜて冷やし固めたものです。
そのうち、乳脂肪分が8%以上で乳固形成分が15%以上だとアイスクリームと呼び、乳脂肪分が3%以上で乳固形成分が10%以上のものをアイスミルクと呼び、乳固形成分が3%以上のものをラクトアイスと呼びます。
シャーベットは食品分類上は氷菓子に該当します。原料に牛乳などを用いていても乳固形成分が3%以下であればシャーベットに該当することもあります。
ジェラートは一般的に5%前後の乳脂肪分で製造されるため、アイスミルクに相当します。しかし製法に特徴があり、空気を含まないように混ぜることで味わいが濃厚に感じるそうです。
いかがだったでしょうか。
実は調べるまで僕自身も知らなかったことがあったので、将来自分の子供に聞かれた時は自信をもって答えようと思います。
日本の旧暦「和風月名」あなたは全部言えますか?
こんにちは、ゆうです。
皆さんは、日本の旧暦である和風月名をご存じでしょうか?
和風月名という呼び方にはピンとこなくても、睦月、如月、弥生・・・など、月の和風の呼び方は、日常でも見聞きしたことがあると思います。
現在は、グレゴリオ暦という太陽暦を採用しているのですが、日本では明治6年から採用されています。
しかし、カレンダーなどを見ると、新暦である1~12月に対し、いまだに旧暦の和風月名が充ててあったりしませんか?
実はこの和風月名ですが、たまにビジネス文なんかでも使われることがあります。
今日はそんな和風月名について、ひとつひとつの意味や由来について簡単にまとめていきます。
日本人としての大人の常識を学んでいきましょう。
- 睦月(むつき)
- 如月(きさらぎ)
- 弥生(やよい)
- 卯月(うづき)
- 皐月(さつき)
- 水無月(みなづき・みなつき)
- 文月(ふみつき・ふづき)
- 葉月(はづき・はつき)
- 長月(ながつき・ながづき)
- 神無月(かんなづき)
- 霜月(しもつき)
- 師走(しわす)
睦月(むつき)
1月
正月は老若男女、身分などにかかわらず互いに拝賀し、親族一同集まって遊宴する睦び月の意から、これが訛って「むつき」となったそうです。
睦月の睦の字は、「親しくて、仲睦まじい」という意味があるため、お正月に家族が集まり親しく挨拶や食事をするシチュエーションにぴったりの字ではないでしょうか。
如月(きさらぎ)
2月
2月はまだ寒いため、衣(きぬ)を重ね着するので、「衣更着(き-さら-ぎ)」となったそうです。ただし、由来にはこの他いくつか説があります。
また「如月」という字は、中国の2月の異称である如月(じょげつ)に由来しているとも言われています。
弥生(やよい)
3月
木草弥生(き-くさ-いや-お)い茂る月(草木がいよいよ生い茂る月)という意で、「きくさいやおいづき」が詰まって「やよい」となったそうです。
弥生の弥には「いよいよ、ますます」、弥生の生には「草木が芽を出す、生い茂る」という意味があります。春という季節を考えてもぴったりの漢字だと思います。
卯月(うづき)
4月
卯の花が咲く頃。つまり、「卯の花月」が略されて「卯月」となったとのことです。
卯の花は、アジサイの一種なのですが、大体5~7月に咲きます。
皐月(さつき)
5月
ちょうど田植えの盛んな時期で、早苗を植える早苗月(さなえづき)と言っていたのが「さつき」となったそうです。
そのため、皐月は早月とも書かれることもあるそうです。
水無月(みなづき・みなつき)
6月
「無」は本来は「の」の意味で、「水の月」。田に水を注ぎ入れる月の意味だそうです。
梅雨の時期にぴったりなイメージですね。
文月(ふみつき・ふづき)
7月
7月7日の七夕にちなんだ呼び名、「万葉集」で7月をフミツキと詠ませています。「文月」という文字は、七夕の日に書物を夜気にさらす行事があり、それで「文月」となったという説があるそうです。
葉月(はづき・はつき)
8月
木の葉が落ちる月、「葉落ち月」が訛ったものです。
また、稲穂の「発月(はり-づき)」の意から来たとされる説もあります。
長月(ながつき・ながづき)
9月
秋の夜長の頃、ということで、「夜長月(よ-なが-つき)」が略されて「長月」となったそうです。
神無月(かんなづき)
10月
旧暦10月には、全国の神々が出雲大社に集まり、各地の神様が留守になることから神無月(かみ-なし-つき)となったとされます。
または「神無月」の「無」が「水無月」の「無」と同様の意味を持つとした場合、まったく逆の「神の月」になると考えられます。
霜月(しもつき)
11月
霜が降る月で、「霜月」となったそうです。
寒さに拍車がかかり、霜が降り続ける時期にぴったりの名前です。
師走(しわす)
12月
一年の終わりである12月は忙しく、師匠も趨走(すう-そう)するので、「師趨(し-すう)」となり、これが「師走」となったそうです。
いかがだったでしょうか。
和風月名は、旧暦によるものなので、現在のグレゴリオ暦とは約1~2ヶ月程度誤差があります。
それでも、和風月名は、日本の四季に通じた呼び名であり、日本の風情を感じられる素敵な名称だとは思いませんか?
似通った名前が多いため、覚えづらいと思いますが、各月のイメージと照らし合わせれば簡単に覚えられると思います。
皆さんのご参考になれば幸いです。