シークレットチャクラまたは第四丹田

原文

世界の様々な伝統においてほぼ知られていないチャクラというものがあります。添付の画像に示された、人間の身体の下と上にあるチャクラのことです。

私の最愛の師であるシヴァカミは、これらのチャクラに関連する知識や修行方法を人類に取り戻そうとする動きが内界においてあると言っていました。これらのチャクラは、古代には現在よりもずっと広く知られていたことを確信しています。

仏教では、『華厳経』のような古い経典に書かれている「十地」というものがあります。しかし、この「十地」=「ブミ」の概念を実際に修行に使っている伝統はほぼないと言っていいと思います。一方で、ガルチェンリンポチェが、その意味を次のように明らかにしています。

「ミラレパが言ったように、瞑想を続けることで、空なる明晰な心がさらに明晰になっていくのです。それが、私たちが「十地」や「道」と呼ぶ、さまざまな瞑想の段階のことです。たとえ異なる名前で呼んでいても、それは自分のありのままの心がだんだん明晰になっていくだけのことを指すのです…このように、4つのヨーガの段階は、心の認識を徐々に発展させるものです。ですから、さまざまな「地」や「道」を数え上げ、それについてさまざまな教えがあるとしても、本当はこのように見るべきなのです。これは、ミラレパの最も重要な教えでもあります。ミラレパは、いわゆる「地」や「道」とは、心の透明で空なる本質を徐々に認識し、実現するものだと述べています。「地」や「道」は、修行においてどこに行けばいいかわかるようにするための標識や道路標識に過ぎません。これにより自分がどこにいるのかがわかるのです。だから修行者は、自分が正しい道を歩んでいることを知るために、何らかの標識を必要としているのです」。

-ガルチェン・リンポチェ『マハムドラの四つのヨガ』(2021年5月13日)序章より

数百年前の道教の書物「黄金の華の秘密」には、もう少し暗号的な表現ですが、それでもはっきりとこう書かれいます。

「闇の屑を精製して純粋な光を取り戻すための古の超越方法は、低い魂を溶かして高い魂を完全にすることにほかならない」(2:14)

道教の用語では、(身体の下と上のチャクラに直接関係する)高次の「地」とは、第四丹田と呼ばれるでしょう。私は道教の様々な方法についてそれほど学んでいるわけではありませんが、私の記憶が正しければ、第四丹田は、有名な道教の師であるMantak Chiaが言及しています。また、精神修養と癒しの一つであるレイキを発見し教えた元密教修行者である臼井甕男(1865-1926)は、第四丹田、すなわち身体の外部に存在するチャクラをレイキの体系に含めていることは特筆に値します。パラマハンサ・ヨガナンダの『あるヨギの自叙伝』でも広く語られている、マハシッダ・ババジがインドの弟子に教えた内的ヨガであるクリヤヨガにおいても、修行法の中心となるのがこれらのチャクラなのです。また、東京の私の筆禅道の師匠である寺山旦中老師は、気功と筆禅道を通して、毎日第四丹田の養生法を実践していました。

ですから、過去数十年の間に私が見たところでは、アムリタ・マンダラでいうところの第四丹田やチャクラに関するヒントはがあちこちに現れています…。

なぜなら、第四丹田と心身をつなぐことは、「黄金の華の秘密」の言葉を借りれば、「低い魂を溶かし、高い魂を完全にする」、つまり自我の混乱や習慣を取り除き、人間のエネルギーシステムや精神を完全にする、純粋な愛とエネルギー的な力の源につながることと同じなのです。

このように、修行の世界では、知ってさえいれば多くの人がより効率に修行を進めていくことができるような、小さな秘密や事柄がたくさんあるのです。

-アムリタ・ババ

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