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未来的な「新型VWシロッコ」のレンダリングが登場。かつてはEVとなって復活と言われたが、VWがPHEV重視戦略へとシフトしたためシロッコ復活は望み薄?【動画】

未来的な「新型VWシロッコ」のレンダリングが登場。かつてはEVとなって復活と言われたが、VWがPHEV重視戦略へとシフトしたためシロッコ復活は望み薄?【動画】

| シロッコ復活を望む声は少なくないが、その絶対数そして市場はけして大きいものではない |

そして現在のフォルクスワーゲンは「小さな声」に応えるだけの余力がない

さて、時々復活の話が出ては消えるフォルクスワーゲン・シロッコ。

今回はTheottleによる「新型フォルクスワーゲン・シロッコ」のレンダリングが公開されており、ここで紹介してみたいと思います。

まず、このレンダリングは2017年まで販売されていた3台目シロッコをベースに作成されており、しかしいくぶん未来的に、そしてエレクトリックパワートレーンを採用するという想定なのか空力を意識した(ホイール含む)ボディデザインが与えられているもよう。

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イタルデザインが50年前に「アウディの2ドアクーペ」として製作し、後にVWシロッコとして市販されたコンセプト「アッソ・ディ・ピッチェ」をデジタル復刻
参考イタルデザインが50年前に「アウディの2ドアクーペ」として製作し、後にVWシロッコとして市販されたコンセプト「アッソ・ディ・ピッチェ」をデジタル復刻

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フォルクスワーゲンはシロッコをEVで復活させようとしたこともあるようだが

なお、フォルクスワーゲンはディーゼル不正事件のあおりを受け、イオスやゴルフカブリオ、さらにはシロッコなどを一時期まとめて販売終了にしており、そこから心機一転、「ID」シリーズの投入によって”生まれ変わったフォルクスワーゲン”をアピールしています。

その一方、IDシリーズの販売が思うように進まず(これはフォルクスワーゲンだけではなく、ほか多くの自動車メーカーでもEVの販売に苦戦している)、この傾向を受けて「廃止予定だったゴルフほか過去の人気モデル」を復活させることを示唆し、さらにはアイコニックな「GTI」のネームを活用する方向へと転じたわけですね(もともとの計画では、フォルクスワーゲンは既存モデルをすべて廃止し、IDブランドに統一しピュアエレクトリックカーメーカーとなる予定だった)。

フォルクスワーゲン
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ただ、そこからさらに事情が変わり、現在はフォルクスワーゲンの主要市場である中国にて「EVが売れない」「PHEVが人気」という状況の変化が発生していて、これによってフォルクスワーゲンは「EV重視からPHEV重視へとスタンスを変更する」というコメントを発したのが最近の状況です。

VW
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そこでシロッコに話を戻すと、シロッコ復活論が語られたのはいずれも「ピュアエレクトリックカーとして」であり、というのもEVは一般に「スケートボード型シャシー」を採用し、この共通プラットフォームを活用して「上モノ」つまりボディを架装する方式を採用するため、ガソリン車の常識であるモノコックボディに比較して新型車の開発にかかるコストが低減されます。

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よって、この開発環境を活用し、フォルクスワーゲンは「同じプラットフォームを使用し、多数のボディ形状にてEVを展開しよう」と考えていたと報じられていた(そしてその中にシロッコが含まれていた)のですが、上述のように現在は新規にEVを開発することが難しい状況となっており、よってシロッコの復活は当面望めないかもしれません(PHEVはガソリン車用のモノコックボディを使用するのが一般的であり、モノコックを新設計してまでVWがシロッコを復活させるとは思えない)。

第三世代のシロッコをベースに「新型VWシロッコ」のレンダリングを作成する動画はこちら

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