偶発的にできた美しいマーブル模様を楽しむポーリングアート(フルイドアート)。
最近では、インスタグラムやTwitterなどのSNSで体験型アートギャラリーに行って作品作りを楽しむ方の動画をよく見かけますよね。
そんなポーリングアートですが、実はご自宅で手軽に楽しむことができるんです!
そしてこちらは、材料さえ揃えてしまえば子供にもうってつけのおすすめアートなんです。子供の豊かな色彩感覚を育むきっかけになるだけでなく、飾って眺めて楽しみたくなるほど美しい作品が簡単にできることがポイントです。
そこで今回は、ポーリングアートに必要な材料から作業工程、完成した作品の様々な例などに至るまで詳しくご紹介していきます。
ぜひ、こちらの記事をよんで親子でポーリングアートを楽しんでみてくださいね。
ポーリングアート(フルイドアート)って何?
ポーリングアートとは、上記の写真のようにお好きな顔料をキャンバス(もしくはお好きな素材)にたらしこんで、偶発的にできたマーブル模様を楽しむアートです。
こちらのアートを子どもにおすすめしたい理由は、作業工程が簡単なことだけではなく【自由に色選びをさせてあげられる】ことです。
例えば、小さなお子さんに色遊びで使用する色を選んでもらうと、「茶色と黒と青!」のように色と色がケンカしてしまうような組み合わせを選んでしまうことも多いでよね。
しかし、ポーリングアートではそれぞれの顔料が完全に混ざることはありません。そのため、色を使いすぎない限りはどんな色を組み合わせたとしても面白い作品ができるんです。
むしろ、大人が計算して色選びをしてできたポーリングアートより、子どもが感性に任せて自由に選んで作ったもののほうが美しい作品になったりすることもあるんです。
※ちなみに、ポーリングアートに使う絵の具にシリコンオイルを混ぜ、部分的に加熱することでセルと呼ばれる気泡のような特徴的な模様を出すこともできます。
ただ、こちらに関しては100均の材料で代用することが難しいこと、作品を作る難易度が上がってしまうこと、火器を用いた制作はお子さんがいる中では危険なことから今回ご紹介するアートではこちらの手法は取り入れません。
ポーリングアートに必要な材料
それではさっそく、ポーリングアートに必要な材料について見ていきましょう。なるべくご家庭にあるもので揃えられたり、100均で調達可能だったりする材料を選んでご紹介させていただきますね。
・キャンバス
・アクリル絵の具(4種類ほど)
・洗濯のり
・紙コップ
(透明だと中の状態が分かりやすいのでなおおすすめです)
ご家庭で調達できるもの
・割り箸
・ビニール手袋
・大き目の食品トレイやお盆など
たったこれだけです。しかし、ポーリングアートは本来アクリル絵の具にメディウムという添加剤を混ぜて行います。こちらのメディウムはAmazonなどの通販サイトで簡単に購入できますが、上記でご紹介しているように100均で身近に手に入る洗濯のりでも代用することができます。
ポーリングアートの作成手順
それでは実際に、ポーリングアートを作成する手順について詳しく見ていきましょう。難しい工程は全くありませんよ。
※色がきれいに出なくなってしまうので、絶対に混ぜないようにする
②トレイの上に置いてあるキャンバスに、①をたらしこむ
③キャンバスを持ち上げ、上下左右にゆっくり傾けたり、息を吹きかけたりして模様の広がりを楽しむ
④絵の具が完全に乾くまで、水平な場所で乾かす
※使用する顔料の多さやキャンバスの大きさによりますが、完全に乾くまで3~5日は見ておきましょう
ちなみに、上記のようにカップの上にキャンバスを置き、そのままひっくり返して絵の具をたらし込むやり方もあります。こちらの方法は小さいお子さん一人では難しいので、もし実践される場合は大人の方が手伝ってあげてくださいね。
また、模様の広がりを楽しむためには、上下左右にキャンバスを動かすだけではなく息を吹きかけることもおすすめです。
直接息を吹きかけると広範囲に模様が動くので、それが嫌な方はストローで息を吹きかけるのがいいでしょう。
また、今回は人数が多かったのでダイソーのアクリル絵の具・洗濯のりと併せて下記のポーリングアート用のアクリル絵の具(メディウムがあらかじめ混ざっているもの)を使っています。
「絶対に失敗したくない」「少しでも工程を簡単にしたい」「仕上がりの美しさにこだわりたい」という方は最初からこちらを使うのもおすすめです。
主張が激しくない控えめなメタリックカラーで、たくさんの色があるので自分で混色する必要がないこと、シリコンオイルも付属していて容量もたっぷりあることから複数回ポーリングアートを行う方は最初からこちらを買う方がいいかもしれません。
子どもが作ったポーリングアート作品・12選
最後に、育児サークルで子どもたちが作った上記の作品についてそれぞれご紹介していきます。
完成後の作品ではなく作成途中を写したものも多いので、完成品がどうなったのか上記の写真と照らし合わせて楽しんでみてください。
こちらはどれも、子どもたちが自分で色を選んで作ったもの。それぞれに個性がでていてとっても面白い作品になったので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①まずは小学生のお兄ちゃんの作成風景です。小学生になれば、このように全ての作業を一人でできますよ。
②続いて挑戦するのは3歳の男の子。オレンジと水色という斬新な色選びですが、面白い作品になりそうですね。
③次は、2歳の男の子とママが挑戦。アクセントに、ダイソーのシルバーラメ入りアクリル絵の具を入れたそうです。
④こちらは小学生の女の子の作品。水面のような美しい模様が出ていてすごく綺麗ですよね。
⑤こちらは2歳の男の子の作品。ダイソーの赤と白のアクリル絵の具を使用しています。
⑥もうすぐ小学生の6歳の女の子の作品です。色選びから絵の具のたらし込みに至るまで、自分で考えて入念に行っていました。
⑦こちらは2歳の女の子の作品。黄色とオレンジに水色を合わせるのが斬新で面白いですね。このように、キャンバスのふちまで絵の具をたらし込むと飾ったとき綺麗に見えますよ。
⑧こちらは3歳の女の子の作品。まさに、大人が選びそうにない色の組み合わせで完成が楽しみですね。
⑨こちらも3歳の女の子の作品。黄色の絵の具はお子さんに人気のようです。
⑩こちらは1歳の男の子とママが作った作品。赤と黒を使ったダークトーンの色合いもかっこいいですね。
⑪こちらは5歳の女の子の作品。ピンクがアクセントになっていてとってもかわいいですね。
⑫こちらは5歳の男の子の作品。水色やラベンダーの中に黄色を合わせるのが面白いですね。
親子で一生の記念に残るアート作品を作ろう
いかがでしたか?ポーリングアート(フルイドアート)では、小さなお子さんでも簡単に美しい作品を作り上げることができるのを分かっていただけたのではないでしょうか。
キャンバスで作品を作れば、お家のお好きな場所に飾っていつまでも楽しむことができますよ。
毎年の誕生日やお子さんの節目の日、家族の記念日などにもとってもおすすめです。
ちなみに、100均では様々な大きさのキャンバスが売られていますが、時期によっては品薄になることもあります。
小さめのサイズが欲しい方や、一度にまとまった数のキャンバスを欲しい方は、こちらのキャンバスもお手頃で作りがしっかりしていておすすめです。上記の作品作りで使用しているものもこちらです。
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