スイカは大玉、小玉をふた株ずつ、それぞれのツルを2本ずつ上に誘引する空中栽培で育てています。
写真↑は小玉スイカの様子、小玉スイカの場合は大きくなってもせいぜい1〜2kg、なので空中栽培でまったく問題無しですが、今年はスペースが空いたからと、無謀にも大玉スイカ(らおう)、10kgになる?、もやってみることにしました。
周りからは、大丈夫だよー、と励まされてますが、たぶん、かなり際どい感じ。まー、ある日クラッシュしてたら、笑ってやって下さいねー、と言いながらも、先日、手持ちの資材で、なんとかスイカをぶら下げる棚を組みました。
大玉スイカの棚。
小玉スイカ用のアーチ支柱は市販のビニールトンネル用で11mmφと華奢、ですが、大玉の方はトマトの雨よけセットを流用したので、パイプ径が20mmφと太め、しかも、写真↑のように、これまた20mmφの横支柱と鉄製のフックバンドでガッチリ固定しました。
太玉スイカはひと株からツル2本誘引ですが、成らすのはひとつずつ、合計2個、、、つまり約20kgの負荷になるわけで、まあ、大丈夫、、、な気は(今のところ)しています。
そしてここで悩ましいのが、雨よけをするか否か。
過湿には極端に弱いスイカです。これまで、例えば地這いならがっつりワラを敷いたりしてました。それでも梅雨時の雨で炭疽病になったり、疫病で黒く枯れてしまったり。
しかし、、、空中栽培のメリットは省スペースなだけではありません。ツルを空中に持ち上げるため、通気性は抜群、仮に雨に降られても、乾きやすいので過湿の心配は、、、たぶん、低いはず。
大玉スイカ、雨よけ。
とかなんとか、ぶつぶつ迷っていたら、北区画のアベさんから笑われてしまいました。アベさんはずうっと大玉スイカひと筋、そして、彼のスイカ畑はまるでドーム球場みたいに、毎年、しっかりとビニール屋根が張り巡らされています。
"悪いこと言わないから、雨よけしなさいよ、スイカのデキが全然ちがうからさー"
はいよ。
というわけで、写真↑のように、大玉スイカの棚にトマト用の雨よけシート、2.2x2.8mのビニールを被せました。
ついでに、
小玉スイカ、雨よけ。
小玉スイカのアーチ支柱にも今回初めて、ビニールシートを被せてみました。同じく、トマト雨よけ用の2.2x2.8mのやつです。
空中栽培なら雨よけ要らず、と言われますが、雨が続くとたまーに、立ち上げた株元あたりから葉っぱが萎れてしまうことがありました。この雨よけがそんな病害の予防になるといいのですが。
人工授粉。
大玉と小玉、どちらのスイカもツルは順調に伸びて、授粉に良さげな第二花が咲きました。ツルの分岐点から数えて、14〜16節めあたりです。
スイカは雌雄別花で、雌花がちゃんと受粉しないと実がつきません。ですから、毎年、受粉が確実な人工授粉をやってます。
やり方は簡単で、写真↑のように、"花粉が出てる"雄花の雄蕊を雌花の雌蕊に押し付けてやるだけ。
ただし、注意点がいくつかあって、
朝早く、遅くとも午前8時くらいまでにやる、
必ず、雄花から黄色い花粉が出ているかをチェックする、
が大事です。特に雨上がりなと、花が湿ってるとなかなかうまくゆかないし、雄花も花粉を出すタイミング(日の出から2〜3時間限定?)が短いみたいです。ちなみに、雄花の花粉の有無は、雄蕊を指で触れてやると分かります。出ていれば、小さな黄色い花粉が指に付着します。
授粉成功?
授粉翌日、花もとが写真↑のように、ぷっくりしてきたら、人工授粉は大成功。忘れずに、授粉日をマークしておきました。
こんな感じで、朝イチの人工授粉がスイカの場合は、第二花ぜんぶと予備の第三花まで、しばらく続きます。
ちなみに、今回、雨よけをしといたおかげで、雨上がりでも花が濡れてなく、ふつうに人工授粉ができました(雄花から花粉が出てた!)、これも雨よけのメリットかも、です。
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