帰国保育士を日本で働かせる方法

実は日本人の中には海外勤務経験のある保育士がいます。特に多いのが【夫が仕事などで海外に移住。帯同した妻が現地で働くために保育士資格を取得(+海外で保育勤務を経験)した】パターンです。私もこれに当てはまります。

しかし、そういう海外から帰国した所謂、帰国保育士が日本の保育園で活躍しているという話は、あまり聞きません。一体、何がいけないのでしょう。どうして帰国保育士は日本の保育園で活躍してくれないのでしょうか?

今日は海外で働く保育士から見た日本の保育現場で働きにくいと思う理由3選について書いていきます。

①給料の低さ
まず、これです。オーストラリアで保育士資格を取って働いたら月に50万は、もらえます。しかし日本に帰ると保育士の給料は良くて月に20-25万くらい。月30万を超える人は、ほとんどいません。これがキツいなと思います。せめて月に30万もらえたらもっと働ける人が増えると思います。
(贅沢を言えばお子さんを完全に英語、日本語のバイリンガル環境かつ安全に保育するので月に40万は欲しい)




②給料に見合わない仕事のキツさ
オーストラリアの保育園はシフト制なので例えば7時に出勤したら15時には帰れます。しかし日本の保育園は20時まで残業+持ち帰りの仕事。なんなら土曜日、祝日も出勤があったりします。
これだけの長時間の仕事は、しんどいです。安い給料に長時間勤務は職員の疲労に繋がりますし、その疲労で子供の安全を守れなくなればそれこそ本末転倒です。




③保育士の社会的地位が低すぎる
日本は保育士の社会的地位が低いです。【底辺職業ランキング】に堂々とランクインしますし、著名人からも馬鹿にされ、更にネットでも見下されます。 
せっかく海外で勉強して資格も取ったのにそんなに見下されてまで保育士として働きたくない。それなら英語と保育資格を活かして外資系の教育関係の企業に転職する。富裕層専用のベビーシッターになる。富裕層が通うインターナショナルスクールで働き日本の一般の子どものためには働かない……そう考える帰国保育士もいると思います。
私は保育が好きなので現場で働くつもりですが、それでも資格を取りせめて保育士より見下されない幼稚園教諭になりたいなと考えています。





以上、帰国保育士が日本で働きにくいと考える理由でした。日本は保育士の待遇が悪いです。この状態を放置すると実力のある保育士/幼稚園教諭は富裕層の子供が通う給料の高い幼稚園で働く。その結果、富裕層の子供だけが手厚い幼児教育と保育を受ける。一般的な家庭の子供が通う保育園には待遇が悪くてもそこで働かざるを得ない保育士に保育される。そのような格差社会が生まれてしまうと思います。そうならないためにもせめて
もう少し保育士の待遇を改善してほしいです。




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