闊達行雲の日記&レビュー

イラスト、小説、ゲームを作っています。

私の液タブ失敗談

 

 

こんにちわ、闊達行雲です。

 

今回は自分の液タブ体験談を、体験者の観点から振り返りたいと思います。いままで液タブは3枚購入してきましたが、どれもあまり長く使わず、購入してから半年もしないうちに売却して板タブを使用する。そういう感じの遍歴を繰り返してきました。なのでタイトルは失敗談、という形になります。

 

まずは自分の性向というか、どんな環境でどのようなPC(お絵かき)への向かい方をしているか、それを説明します。

 

自分の制作的には「イラスト、小説、ブログなどの執筆」などを主軸にした活動をしています。なのでお絵かきもしたいですが、文章もけっこう書きたい・・・。そのような制作活動を想定して、液タブを紹介していきます。お絵かき専門というわけではなく、柔軟に絵も描き文章も書ける。そのような状態を理想にして絵に向き合っています。

なので、どちらかというと、スペースのとらない板タブのほうが自分のスタイルにはあっているのですよね。ただやはり画面にダイレクトに描けるお絵かきは絵描きの本領でもあり、大きな魅力です。とりまわしは多少手間がかかってもいいので、実際にキャンパスに描いていくような感覚をもてるような理想の液タブを探す旅・・・。そのような旅路の一端を書いた記事だと思ってくれていいです。

液タブを購入しようかどうしようか、高価な買い物だから失敗はしたくない、でもどうやって失敗したのかには興味がある・・・。そのような方にささればいいなと思います。

 

 

・液タブ

XP-PENさんの商品を中心に使ってきました。ワコムはまったく手が届かないので、わりに手が届く範囲の価格帯で、良質なものを送り出しているメーカーでは、HUIONやGAOMONと比べても、こちらの会社が一つ抜けていると思うからです。それではいってみたいと思います。

 

どういう失敗をしてきたのかしらね。きになるわ。 

 

僕の使用歴を述べてみると、

Artist 15.6 Pro→Artist22セカンド→Artist 16セカンド

という感じになっています。

デスクは60*120の机に、モニタを置いて、その前にキーボードを置き、そして空いたスペースに液タブを置くという感じになります。

Artist 15.6 Pro

この商品、購入したのはもう3~4年前くらいになりますね。当時人気があり、楽天で購入したのを覚えています。

早速感想を言っていくと、結論から言うと、液タブスタンドを付属のものを使用していたのですが、傾斜角度が小さすぎて腕を痛めてしまいました。描き味はフルラミレートの液晶面でそこが売りだと思うのですが、液タブを使用する際につきまとう、首、腰の痛みを発症しやすいというのがあります。僕の場合はそれほど使用時間が長かったわけではありませんが、当時液タブがどんどんでてくる出がけの時期だったということもあり、「タブレットスタンドを使用した方がいいよ」というような記事もネット上に少なく、付属のものをそのまま流用して使っていましたが、結果、腕を痛めることになってしまいました。

描き味も画面がツルツル滑り、紙に描いたときのような抵抗感がない。付属のスタンドとあわせて自分に合わない感じでした。

それよりも長年(10年近く)愛用してきたintuos4が使い勝手がよく板タブに慣れている感覚だったので、自分にフィットしている。画面をのぞき込むようにして描いていく液タブの使用感がそもそも自分にあわない。そのようになってしまった感じです。

Amazonなどでは評価が高いので、それなりの商品だとは思いますが、板タブに慣れている人は、まず全体を俯瞰して大きなモニタを見ながら背筋を伸ばして作画できる板タブと、画面を覗くようにしてスタンドなどを使わないと、腰・首、そして腕に負担のかかるのが液タブとの違いを。よく認識した方がよいかと思います。

この点はどの液タブにもつきまとう問題点・デメリットです。姿勢を少しでもよくするために、有名どころだとこの辺のスタンドを使用してみるとよいかと思います。

 

またXP-PENがだしているものもあります。

 

姿勢をどう制御して、腰と首や腕を守っていくかは、液タブを使用している人には必ずぶつかる問題だと思うので、自分のスタイルに合ったものをチョイスしていってください。

・Artist22セカンド

当時、大型の液タブがリーズナブルな価格で発売されるということで、大きい画面でお絵かきをしたいと憧れていた自分にとっては、まさに望んでいたはずの商品でした。公式サイトで購入しました。

で、この製品に関しては、まさにその大きさがネックになりました。まず検討してほしいのが、自分のデスクサイズはどの程度あるのかというところです。自分の場合は60*120のデスクで、それほど大きくスペースがあるわけではありませんでした。なので大きければ何でもよい、というのではなく、デスクサイズによってかなり大きいものはそれだけでスペースをとってしまいます。

感覚としては27インチのモニタの前に、もう一つでかいモニタが鎮座しているような感覚です。そして製品サイズのために「重く」、持ち運びも面倒で、配線もけっこう線が出ている。そういう印象でした。

お絵かきのためのスペースが拡大して、作業領域を圧迫するのですね。それで文字を打つためのキーボードがおけないし、ワイヤレスのものを別途購入しないといけなくなる。線をいちいち外していく取り回しが面倒である。そして重い。そういうところがありました。

それに加え、画面がつるつる滑り、ひっかかりが少ないのですね。また液晶画面に強くペンを当てると、特有のガリガリと引っかかる感じ(基盤に直接触れている感じ)がしました。これは僕のものだけかなと思い、公式に問い合わせて代替品を送ってもらい、何台か触ってみましたが、いずれも引っかかる感じがあり、公式からは仕様だと言われました。これは使えないなと思い、結局、手放すことになりました。Amazonでの評価は高いですが、自分の作業スペースと相談しないといけないのですね。そういう点を学習させられたキッカケでした。

以後、このサイズのものはあきらめ、取り回しのきく16型を中心に液タブを探っていくことになります。

・Artist 16セカンド

kattatu-yukigumo.comこの商品に関しては上記の記事を参照していただければと思います。簡単にまとめると、描く姿勢に関することや、液タブのサイズに関する問題をクリアして、いよいよ液タブの描画性能そのものが問題になるところまできたのですが、ペンの細さ、画面のツルツルすべる感じ、取り回しの面倒さなどの理由から、半年ほどで手放すことになりました。

・まとめ

以上、僕の液タブ遍歴と、そこでの感想・失敗談を述べてきました。中には液タブの性能にまでたどり着かず、自分の制作環境にあわないからという理由で手放したものもありました。

いまではいろんな方が動画を出されたり、ブログに良質な記事がでたりして、液タブについても、だんだんその性質が正確につかめるようになってきましたが、僕の経験から気をつけることをまとめると、以下のようになります。

 

①首や腕、腰を痛めないように姿勢に気をつけ、必要に応じてスタンドを使用する。
②自分のデスクスペースと液タブの大きさとの兼ね合いを、よく考える。
③液晶のペンの滑り具合、ペングリップの細さは自分に合っているかよくチェックする。

 

自分の失敗談からは以上のようなことが言えると思っています。いまはゲオでXP-PENの液タブをレンタルするサービスもあるので、描き心地を確かめたい方は、まずはそのようなサービスを利用してみるのも手だなと思いました。

 

geo-arekore.jp

 

これから買う際の参考にしてみてくれよな!