2023年5月20日の京都歴史散策の続き。
「東寺」の続き。
高倉跨線橋・日の出湯・東寺(その1)のレポ
講堂の横を通り過ぎると、その左手に立派な門があって…
その門をくぐると、右手に大きな御堂があります。
左手にも…
その左手の御堂の正面に回って…扁額には、左から、不動明王、覩跋毘沙門天王(兜跋毘沙門天王?)、愛染明王とあります。こちらは「毘沙門堂」。
門をくぐって右手の御堂も正面から…こちらは、「大師堂(御影堂)」
その先には、石塔や石碑が並んでいて…
その奥にも、石碑や…
石塔が並んでいました。
その横にも御堂があって…
その並びにも…扁額には、「三面大黒天」とあります。
先程くぐった門を再びくぐりぬけ、境内を進むと、金堂の真後ろに当たる位置に、大きなお堂があります。
この御堂は、「食堂(じきどう)」。
僧侶が斎時に集まって食事をした場所で、創建年代は未詳。896年、理源大師・聖宝により6mの千手観音立像(現宝物館安置)と四天王像を造立、千手堂とも呼ばれ、足利尊氏もここに居住しました。
昭和5年(1930)12月21日焼失、昭和9年4月竣工、春日逗子に納まった十一面観音立像は明珍恒男氏の作です。
食堂の前、講堂の裏手に、受付があって、この先は拝観料が必要なエリアになります。
拝観料を支払って中に入ると、大きな樹木が見えて来て…
この大木は、「不二桜」。
「紅枝垂れ桜」。樹齢120年、目通り1.5m、樹高13m、枝張り7m、平成18年2月現在。
講堂。古さを感じさせますが、立派で威圧感が!流石は、重要文化財。
正面からも…
軒下も見上げて…
講堂の中には、重要文化財の大日如来坐像を中心に、様々な仏像がたくさん並んでいるのですが、その配置は、まさに曼荼羅!
「立体曼荼羅」と呼ばれ、平面で描かれる曼荼羅を、仏像を配置することで、立体的に見えるようにしている…
素晴らしい仏像群に囲まれ、静寂の中で、訴えかけてくるものを感じさせる、荘厳な空間です。
続いて、金堂に移動して…
国宝金堂の正面。
軒の先も見上げて…
金堂の中には、重要文化財の薬師如来を中心に、仏像がいくつも並べられていて、一見の価値ありの仏像ばかりで…
こちらもまた、素晴らしい空間でした♪
続いて、こちら!五重塔!
流石は、国宝。威厳がありますね~♪
由緒書き「五重塔(国宝)の如来像」
南 宝生如来坐像62.8cm、西 阿弥陀如来坐像65.1cm、東 阿閦如来坐像64.8cm、北 不空成就如来64.8cm、江戸時代 寛永21年(1644)
五重塔は寛永12年(1635)焼失した為、寛永18年(1641)明正天皇の詔を奉じて、3代将軍徳川家光が大檀那となって寛永20年(1643)より復興が始められました。
過去に四度焼失していて、五度目の塔となります。
初層内部は極彩色が施され、中央心柱を大日如来とし、四方柱に金剛界曼荼羅、四面の側柱に八大竜王、四方の壁には真言八祖像が描かれ、四如来とともに曼荼羅を形成しており、寺伝では長谷川等竹筆とされています。
五重塔の初層は、毎年正月三が日だけ一般公開されています。
ちょうど、この日も、五重塔特別拝観の期間中でしたので、五重塔の中に入れました♪
初層を見学できましたが、こちらもまたすごかった…
五重塔の断面の図面も掲示してあって…
有料エリアの見学を終えて、境内を更に進むと、一風変わった植込みがあって…
この植木は、「松江大根島牡丹」。
天皇陛下が即位を内外に宣言される「即位礼正殿の儀」が皇居・宮殿で行われた令和元年10月22日に、日本最大の牡丹産地である島根県松江市より、「松江大根島牡丹」を東寺に奉納しました。
その中には、まだ世に出ていない新しい品種があり、世の中が平和であるようにとの願いを込め、塔を表す「あららぎ」と命名されました。
牡丹の花の見頃は、4月末から5月初旬です。
食堂の前に戻って来ると、小さな御堂が2棟あって…
こちらは「夜叉神堂」。
東に雄夜叉・本地文殊菩薩、西に雌夜叉・本地虚空蔵菩薩。
最初は南大門の左右に安置されていましたが、旅人が拝まないで通るとその罰が当たったとされ、中門(現在の金堂前燈籠周辺)の左右に移されました。
慶長元年(1596)中門倒壊の後、現在の小堂を建立して安置しました。
夜叉神像は方々大師の御作とされ、仏法守護を本誓となすとされ、歯痛を治して下さると親しまれています。
「その3」に続く。
東寺
京都府京都市南区九条町1
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