高齢者に嫌韓が多い理由 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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1952年、当時の大統領李承晩(り・しょうばん)が国際法のルールを無視した「李承晩ライン」を勝手に引いて、日本の漁船を次々と拿捕した。彼らは、李承晩ラインの外側で操業する漁船も容赦なく拿捕し続けたのである。

この暴挙により44人の日本人が死傷したほか、拿捕された漁船は328隻、抑留された人は3,929人にのぼった。

当時の新聞1面の記事と李承晩ラインを描いた地図を見て、子供心に強い怒りを感じたことをいまもハッキリと覚えている
新聞やラジオで報じられるたびに非常に悔しい思いをしたのである。

この不法な「ライン」は1965年に「日韓基本条約」が締結されると廃止されたが、竹島の実効支配はその後も続き現在に至っている。ただ、当時は敗戦で多くの領土を失っていたからか、竹島を不法占拠されたことへの関心は漁船拿捕に比べると低かったように思う。

実は、私も「竹島」に関心を持つようになったのはネットを利用するようになってからだ。
そして、高度経済成長期を経て、日本国民の韓国に対する感情は和らいでいった。
さらに、その後の韓流ブームなどにより、韓国に対する親近感は高まっていくことになる。

李承晩ラインを知らない世代はもちろん、当時を知っている世代も、なんとなく韓国に親しみを感じるようになっていったのである。その後、ネットが広まるにつれ、若い世代を中心に嫌韓ムードも広がり始めたが、中高年にはあまり影響を与えなかった

しかし、このムードを一気にひっくり返したのが、李明博による竹島上陸と天皇陛下に対する侮辱発言だった。2012年8月10日 李明博が竹島に上陸し、14日には「天皇(日王が韓国に来たければ独立運動家に謝罪せよ」と要求したのである。

内閣府が毎年行っている『外交に関する世論調査』「あなたは、韓国に親しみを感じますか、それとも感じませんか」と質問している。

その結果からは、李明博のこの言動が高齢者に昔の韓国に対する怒りを思い出させてしまったことが見て取れる。



ネットになじんだ世代は竹島問題やワールドカップでの不正など、様々な情報を得ていた。そこにこの言動だから、一気に嫌韓ムードが広がったのは当然だ。
ところが、情弱と言われる高齢者のほうが、はるかに激しい反応を示している

それは、李明博の言動により呼びさまされた記憶の中身が違うからではないか。

2012年の調査で70歳以上の「親しみを感じる*」23.8%まで落ちる一方、「親しみを感じない**」と答えた人は72.2%にも達している。この落差の大きさは驚くほどだ。

つまり、李明博の言動により、戦後の様々な出来事をリアルタイムで知っている世代がそれを思い出したのである。

内訳:「親しみを感じる」4.5% 「どちらかというと親しみを感じる」19.3%
**内訳:「親しみを感じない」41.5% 「どちらかというと親しみを感じない」30.7%


さて、18日の毎日新聞に掲載された『なぜ嫌韓は高齢者に多いのだろうか』という記事がネットで話題になっている。


なぜ嫌韓は高齢者に多いのだろうか
毎日新聞 5/18(土) 7:00配信

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190518-00000003-mai-soci

(以下抜粋)

 ◇世代差の激しい韓国への親近感

 日本政府が毎年行っている「外交に関する世論調査」というものがあります。米国や中国、韓国について「親しみを感じるか」などと聞く調査です。昨年末に発表された調査結果では、韓国に親しみを感じるという回答は39.4%でした。2012年の李明博大統領(当時)による島根県・竹島上陸を契機とした日韓関係悪化を受けて14年に31.5%まで落ち込んだものが、少しずつ回復しているという状況です。ただ6割を超えていた09~11年とは比べるべくもありません

 調査結果の詳細なデータを見ていると気がつくことがあります。「韓国に親しみを感じる」という回答が18~29歳では57.4%なのに、70歳以上では28.1%なのです。まさにダブルスコア。他の年代も見ると、30代51%、40代42.3%、50代42.7%、60代31.3%でした。どこで線を引くべきかは難しいところですが、高年齢層の方が韓国に対して厳しいというのは一目瞭然でしょう。

 「嫌韓は高齢者に多い」というのは専門家たちが話題にしていたことなのですが、それを裏付けるような数字です。ヘイトスピーチ対策に取り組んでいる神原元・弁護士は「ヘイトスピーチは若者が憂さばらしでやっているというのは勘違いだ。むしろ、ある程度の社会的地位を持つ50代以上というケースが多い」と指摘しています。直接的なヘイトスピーチというほどではないものの、冒頭に紹介した男性のケースも同じでしょう。

 ◇「昔の韓国」イメージが嫌韓を生んでいる?

 では、どうしてなのか。これは、なかなか難しいところです。まだまだ検証が必要なのですが、1980年代末から韓国にかかわってきた私の感覚では、「昔の韓国」のイメージが作用しているのではないかと感じています。80年代までの日本で韓国に持たれていたイメージは「軍事政権」というネガティブなものでした。

 それに対して90年代後半以降に成人した世代には、K-POPに代表されるような発展した国という明るいイメージしかありません。90年代末に慶応大の小此木政夫教授から「最近の学生はソウル五輪以降のイメージしか持っていない。我々の時代とは全く感覚が違う」と聞いたことがあるのですが、まさにそうした違いでしょう。

 そして「昔の韓国」は、経済的にも、政治的にも、日本とは比べものにならない小さく、弱い存在でした。それなのに、バブル崩壊後に日本がもたついている間に追いついてきて生意気なことを言うようになった。そうした意識が嫌韓につながっているのではないか。そう考えるのが自然なように思えます。67年生まれの私と同世代だという神原弁護士も、同じような感覚を持っているそうです。

定年後の疎外感を解消した「正義感」

 さらに、定年退職した後に感じる社会からの疎外感というものも無視できないのかもしれません。そのことをうかがわせたのが、神原弁護士と一緒に今年4月に記者会見した男性の証言でした。朝鮮学校への補助金支出を批判するブログにあおられて神原弁護士らに対する懲戒請求を弁護士会に出したものの、後に反省して謝罪したという男性です。

 この男性は定年退職後に、ネットサーフィンをする中で嫌韓的なブログを読むようになったといいます。男性はブログを書いている人物を「保守右翼の大物」だと感じるようになり、「信者」としてブログの指示通りに懲戒請求などを送り続けました。「自分なりの正義感と、日本のためによいことをしているという一種の高揚感もあった」そうです。当時の心境については、「それまで多かった友人や、仕事の仲間、取引先というものが、65歳をすぎて一切なくなってしまった。社会に参加していない、疎外されているようなところがあった。しかし、(ブログに従う行動を取ることで)自分は社会とつながっているんだという自己承認を新たにしたというような意識が働いて、一線を越えてしまったのではないか」と振り返りました。

 なかなか難しいところです。神原弁護士は「社会から疎外されたという感覚を持ったとしても、嫌韓以外にもはけ口はある。やはり『昔の韓国』のイメージを持っている世代ということが大きいのではないか」と言います。



定年後の疎外感云々などピント外れもいいところだ。70歳以上で余命ブログの存在を知っている人などほとんどいないだろう。
記事に登場する高齢男性が本当にいるのかさえ怪しい。

一番ダメなところは、せっかく李明博の竹島上陸を契機として対韓感情が悪化したことが分かっているのに、それと記事のテーマである「なぜ嫌韓は高齢者に多い?」との関連を突っ込んでいないことだ。

「昔の韓国」のイメージや「軍事政権」時代を思い出したくらいで高齢者は嫌韓に鞍替えはしない。

李承晩と同じ姓の李明博の言動が李承晩ラインを思い出させ、深く眠っていた怒りの記憶を呼び覚ましたのだ。
そして、一度呼びさました負の記憶は簡単には消えないのである。
 

もし、あなたの身近に高齢者がいるのなら、李承晩ラインについて聞いてみてもいいかもしれない。

きっと話が合うのではないか。

(以上)
 

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