日本は入国規制が遅れているというウソ | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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一部の界隈が「日本は終わりだ。安倍の失政だ」などと騒いでいる。
米国など諸外国に比べて中国からの入国規制開始が遅く、しかも未だに中国全土を対象にしていないからもう手遅れだというのだ。

特に、中国全土からの入国禁止にはこだわっているようで、門田隆将氏はいまからでも遅くないから安倍総理は踏み切るべきだと主張している。
手遅れで日本は終わりだけど、今からでも遅くないらしい。

たしかに、アメリカと比べればわが国の入国規制は緩い。

日本が2月13日から「過去14日以内に湖北省または浙江省に滞在していた全ての外国人の方は日本への入国が禁止」としたのに対し、米国は2月2日より、「過去2週間日以内に中国を旅行した全ての外国人を対象に、入国を禁止」としている。

他にもオーストラリア、シンガポール、インドネシア、フィリピン、北朝鮮などかなりの国で同様の厳しい措置を取っている。

一方、お隣の韓国は日本と大差ない対応だし、インド、カナダも同様だ。ドイツ、フランス、イギリスなどは検疫強化だけで入国規制はしていない。イタリアはいくら調べてもどうしているのか分からない。おそらく、特に何もしていないのだろう。

(参考)
Trip.comグループ、新型コロナウイルス感染症拡大による渡航制限のある国と地域に関する情報提供 2020年2月19日
https://jp.trip.com/newsroom/trip-com-update-on-novel-coronavirus-country-region-entry-restrictions-jp-0203/?promo_referer=13_1067_2

このように見てくると、いわゆる主要国で中国全土からの入国禁止に踏み切った国はトランプ、プーチン、ドテェルテ、金正恩のような権限の強い指導者がいる国が目立つ。
ところが、門田隆将氏は次のように主張する。


https://twitter.com/KadotaRyusho/status/1228138706348806144

「主要国の多く」とは、一体どの国々を指しているのだろう。
G7ではアメリカとカナダだけ、G20でも特段の入国規制をしていない国のほうがずっと多い

 

ところが、彼の手にかかるとこうなるのだ。
ジャーナリストとして氏を評価してきたが、ここにきて記事が売れてなんぼのトップ屋らしさが出てきたということか。

日本のように狂想曲が鳴り響いている国は、実はそんなに多くないようだ。

例えば、19日現在12名の感染者が確認されているフランスの場合。
下記サイトの記事によると。

【新型コロナウイルス:速報】フランスの現状と渡仏に関して
https://tabizine.jp/2020/02/15/323562/

コロナウイルスに感染者が出たことが大きく報道されたり、一部の小学校が休校となったりしたが、特段の入国規制はしていないという。また、中国とのフライトでは3月15日まで欠航となっているものの、中国系の航空会社はフランス~中国間の直行便を現在も運航しているそうだ。
 

つまり、いまも中国から相当な人数が入国している。

また、この国では病気の予防としてマスクをする習慣がなく、マスクをしていると病気に罹った本人と捉えられるらしい。これは私の感想だが、アジア人が差別されたという話も、実はこの感覚の違いが誤解を招いたのではないか。

それはともかく、何度も人口が半減するようなペストの大流行を経験したヨーロッパの人たちと、島国で生きてきた日本人では、伝染病に対する考え方や対処法もずいぶん違うようだ。
また、ドイツもフランスと似たような対応だ。

【新型コロナウイルス】ドイツでの現状を現地から発信 2020/02/17 00:36
https://note.com/yukofrankfurt/n/nc39892b4dde1#H6Keq

そもそも、時系列から考えてもウイルスはすでに世界中に拡がっている。
それを踏まえたうえで、いかに感染拡大を抑えるかが大切なのだ。

わが国で確認されている感染者数はクルーズ船乗客分を除いてもメリカの3倍くらいある。しかし、この新型ウイルスに感染しているかどうかは、特別の検査をしないと分からない。
つまり、検査対象の範囲の設定次第で発見される感染者数は変わるのだ。

米当局は2月14日に「インフルエンザに似た症状が確認された患者に対し、新型コロナウイルス検査を開始する」と発表した。それまでは意図的に検査していなかったから限られた感染者しか見つかっていなかったのだ。

門田氏の言うように他国より早く、しかも中国全土を対象に入国規制をしたことで、「米国にウイルスは入っていない」ことになっていた。ということは、いまも猛威を振るっているインフルエンザと区別がついていなかったのではないか。

ブログ友の「空き地」さんは、門田氏らがいまだに「中国全土からの入国拒否」にこだわる理由について、ツイッターで次のように喝破している。


https://twitter.com/akichi_3kan4on/status/1229883105298677761

いま、「アンチ中国」はビジネスになるのだ。
月刊Hanadaの花田編集長が4月号でコロナウイルス騒ぎをどう取り上げ、彼らのどんな言説を掲載するのか実に興味深い。

ところで、コロナウイルス狂想曲はブログ主の実生活にも影響を与え始めている。
市の公共施設での行事や集まりを中止または延期することになり、それを利用している仲間との月に何度かの集まりも当分できないことになったのだ。

過剰反応のような気もするが決まったことは仕方がない。ここしばらくの政府や自治体の対応が感染拡大を左右すると考え、我慢するしかない。
それに、ここまで生活への影響が大きくなると、景気への影響も避けられないだろう。

消費増税の影響もあり、当面はかなりの落ち込みも懸念されるが、なーに、ここでいったん沈み込んでおいて、暖かくなったらオリンピックに向けてまた盛り上げていけばいいのだ。
そうなるのを楽しみに、いまできることをやろうと思う。

人ゴミへの外出は極力避け、手洗いや咳エチケットを徹底する。
フランスとは違い、人前で咳き込んだりしたら睨まれそうだし、花粉も飛び出しているからマスクはできるだけした方がいい。

散歩などで運動不足にならないように心がけ、食事をしっかりとる。
そして、テレビやネットから流れてくるコロナウイルス狂想曲は精神衛生上よくないから横目で見るくらいにして、しばらくはご無沙汰していた読書を楽しみたい。

暖かい春はすぐそこに来ている。

(以上)
 

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