”打出の小槌”の使い方 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

安倍晋三応援ブログです。
やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじです。

人気ブログランキングに参加しています
応援をよろしくお願いします。

 
人気ブログランキングへ

 

 

新型コロナウイルスとの戦いはギリギリの厳しい状況が続いているが、こんな時だからこそ必要に迫られて前に進むこともある。在宅勤務やテレワーク、時差通勤などを実施する企業が増えたし、教育分野でもネットや放送の活用が進むきっかけになりそうだ。

ピンチをチャンスにするという発想があれば、この機会に働き方や学び方、余暇の過ごし方など、あらゆる分野での改善、改革につなげることができるのである。

そして、興味深いのはリーマンショック以上と言われる経済への影響を背景に大型景気対策への期待の声が高まり、いつもは大きな「日本の借金がー!」「財政再建がー!」の声がかき消されてしまっていることだ。

日本の財政は相当思い切った財政出動をしてもびくともしない。
国債発行、政府紙幣(貨幣)、政府埋蔵金など財源はたっぷりあり、政府は打出の小槌を持っているのと同じなのだ。

この打出の小槌は今回のような時にこそ使うべきで、政府・与党からも財源を心配する声は上がっていない。アメリカなど他国も大規模な給付や経済対策を行うと報じられており、思い切った経済対策を実行するチャンスとなっている。

そういう背景もあり、コロナショックの経済対策として、全国民への現金給付や大幅な消費税減税への期待感が高まっている。アメリカなどはすでにトランプ大統領が署名したらしく、わが国でも一刻も早く実施するべきとの声が強い。

しかし、28日の安倍総理の記者会見では彼らが期待していた(実は私も期待していたw)全員への現金給付は当分なさそうだ。というか、今回の件で特に生活を脅かされていない人はお小遣いの給付をあきらめた方がいい。

令和2年3月28日
安倍内閣総理大臣記者会見

http://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2020/0327kaiken.html

総理の話は大きく、新型コロナウイルスと『戦っている間』と『終息後』に分けられる
上記から経済政策に絞り、ポイントとなる発言を拾ってみよう。


(『戦っている間』の政策)

「この(新型コロナウイルスとの)戦いは長期戦を覚悟していただく必要がある」

「どうしても感染拡大の防止が最優先となる現状では、まずこの難局を乗り切っていただくことに重点を置いた対策を進める

「中小・小規模事業者には、すでに実質無利子・無担保、最大5年間、元本返済据え置きという大胆な資金繰り支援策を講じたが、これを民間金融機関でも受けられるようにし、さらに新しい給付金制度を用意する」

「現下の厳しい現実を踏まえ、これまでにない規模で、前例のない中小・小規模事業者支援を実施する」

生活に困難を来すおそれがあるご家庭には、返済免除も可能な小口資金支援、税や公共料金の支払いの猶予などをすでに進めてきたが、これに加え、思いきった生活のための給付を実施していく」

(経済対策は緊急事態宣言を出すことを前提にしているかとの質問に)
緊急事態となったときを想定している」「新しい給付金の制度もまさにそのときのため

給付金の額はまだ答えられない

(消費税減税について)
「消費税は急速に進む高齢化の中にあって、若者からお年寄りまで全世代型社会保障改革を進めていく上でどうしても必要な税であり、そのために引き上げた」
「党でも様々な議論が行われているが、(経済対策としては即効性のあるほうがいい

厳しい状況にある方々に対する現金給付制度の創設を含め、思い切った対策を講じる
大変な状況下にある方々に対して、直接手が届く効果的な支援策を実施していきたい」


(『終息後』の景気回復の政策)

感染の拡大が抑制され、社会的な不安が払拭された段階では、一気に日本経済をV字回復させていく。全国津々浦々、皆さんの笑顔を取り戻すため、旅行、運輸、外食、イベントなどについて、短期集中で大胆な需要喚起策を講じるなど、力強い再生を支援する考え」


『戦っている間』の政策について多く語っているのに比べて『終息後』についてはあまり語っていない。

まだまだこれから決めていくという感じだ。

この戦いが緊急事態になる事態もありうる長期戦になることが前提になっている

そして、消費減税については「即効性」などを理由に否定的な一方、現金給付については「厳しい状況にある方々」に対象を絞った制度を創設するとしている。

これらを景気回復策ではなく、この戦いでの経済的な犠牲者を救うための政策と位置付けているからだろう。
特に生活に困っていない人たちへの現金給付はしないということだ。

打出の小槌を振るって出てきた小判はまず困っている人に配る
そして、世の中が落ち着いて「さあこれから」という時に”短期集中”で大胆な需要喚起策にも回すのである。短期集中なのだ。

 

もし短期集中の需要喚起策の中に現金給付があるとすれば、マイナンバーカードやキャッシュレスと絡めたものになるだろう。

このような考え方は安倍総理らしいと思う。
なぜ、そう思うのかは下記の拙エントリを参照いただきたいが、「お金は単なる道具であり、モノやサービスを生み出す労働こそがその価値を支えている」との考え方だ。

瑞穂の国の「打出の小槌」の使い方 2014-05-01 
https://ameblo.jp/akiran1969/entry-11838506257.html

このような私の価値観では、巷で繰り広げられている「#現金よこせ」デモはちょっと情けない。
お寿司さんや石井孝明さんも呆れているようだ。


https://twitter.com/Yaruo2020/status/1243483561476239367



https://twitter.com/ishiitakaaki/status/1243557000249630720

安倍総理は解散の可能性について質問され、「今はそういうことを一切頭の中にはおかず、この感染症との闘いに集中したい」と答えている。
事態は感染爆発するかどうかの瀬戸際に来ているのである。

まずは、感染により亡くなる人を極力抑える。同時に、経済的理由による犠牲者を出さないことが最優先なのだ。そして、この戦いの中から、戦後復興につながる材料を見つけ出し、「その時」に備えるべきである。ピンチをチャンスに変えるのである。
 

(以上)
 

人気ブログランキングに参加しています
応援をよろしくお願いします。

 
人気ブログランキングへ