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哀しみのぼく。

哀しみのぼく。

東邦出版から発売された桜庭和志選手の著書『哀しみのぼく。』の構成・ブックデザインを担当させてもらいました。

桜庭選手の『ぼく。』シリーズは第4弾となるのですが、前作の『ぼく…。』が発売されたのが2007年ですから、7年ぶりの新刊となります。
なので、「『ぼく…。』の続き」「自伝の第4弾」というよりは、帯に書いてある通り「PRIDE消滅から新日本参戦まで」について書かれた新たな著書という感じです。

これまでの『ぼく。』シリーズは桜庭選手らしい明るく楽しい感じで、いい意味でサクサク読めたの思うのですが、今回は帯の「誰も知らない“桜庭和志”がここにいる」とあるように、いままで一切公に出ていない重たい話も桜庭選手自ら書き綴ってくれています。

同じ出版社から発売されている『KAMINOGE』誌上でUFCのデイナ・ホワイト代表が「サクラバは“別格”だ! いまでも世界一のファイターだ!! これはマジで言うけど国宝だろ」と言っていましたが、最初の『ぼく。』が発売されたいまから14年前の2000年、桜庭選手はPRIDEの東京ドーム大会でホイス・グレイシーから歴史的勝利をあげたのを筆頭に、「プロレスラーは強いんです」を証明するような闘いをいくつも見せてくれましたし、総合格闘技の面白さを僕たちに教えてくれました。

ぼく。と哀しみのぼく。

今作の『哀しみのぼく。』は敢えて最初の『ぼく。』とほとんど同じような構図の表紙デザインにしてあります。
桜庭選手といえばニコニコした笑顔をイメージする人が多いと思います。まさしく最初の『ぼく。』の表紙、そのままのイメージです。あれから14年という月日が経ち、いまやPRIDEという舞台は存在せず、桜庭選手は巡り巡って新日本プロレスで闘っています。その歴史や憂いみたいなものが桜庭選手の顔に刻まれたのが、こうして最初の『ぼく。』と『哀しみのぼく。』の表紙を並べると分かると思います。

だからこそあの頃の桜庭選手を見て、『ぼく。』を読んでくれた方々にも、ぜひ今作の『哀しみのぼく。』を読んでいただきたいです。
なぜ『哀しみのぼく。』というタイトルになったのか……なぜ桜庭選手は笑顔ではなく、何とも言えない表情をしているのか……

とはいえ、暗く重い話ばかりではなく、桜庭選手らしさは随所に出て来ます。
永田選手や飯塚選手に対する記述は必読ですし、付録のステッカーも桜庭選手のマイブームを出来るだけ反映させて(笑)作らせてもらいました! 新日本プロレス8・10西武ドーム大会の会場でも販売されるそうなので、ぜひお買い求めください。

哀しみのぼく。/東邦出版
¥1,512
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