Daily Mailより。

 

一夜にして有名になるという古い決まり文句は、実際にリヴァプールのベン・ウッドバーンに起こったことだ。

 

ある日、プレシーズンで感銘を受けた子のことを聞いてきたのは根っからのKOPだけだった。

 

その次に、17歳と45日でリーズ・ユナイテッド戦でゴールを決めて、リヴァプールの輝かしい歴史の中で最年少ゴールスコアラーとなった後、彼は記録簿に載ることとなった。

 

それまで記録保持者だったマイケル・オーウェンは、彼にお祝いのメッセージを送った者たちの中にいた。

 

 

「ゴールを決めた時、その記録のことは分かっていなかったんだ。」とウッドバーンは言う。ティーンエイジャーとしてのこの子の不思議な時間は20歳の誕生日を祝う火曜日に正式に終わりを告げる。

 

「トレント(アレキサンダー=アーノルド)と一緒にピッチを歩いたことは憶えているね。選手たちは良くやったぞって言ってくれたし、監督(ユルゲン・クロップ)も良くやったって言ってくれた。僕にとってリヴァプールでの初ゴールを決めたんだからね。」

 

「多分、Instagramをチェックし始めた時に始めて大ごとだぞって気づいたね。」

 

「あの試合が僕がとても多くの注目を集めた時だったのは間違いないね。通りを歩いていたり、Liverpool Oneで買い物をしたりすると見つけられるようになったのは間違いないし、皆が写真を撮って良いかいって聞いてくるようになったんだ。人に見られることに慣れなきゃならなかったのさ。」

 

「クラブは僕たちのことを助けてくれたし、家族や友人、代理人からもたくさんのアドバイスをもらったよ。でも、自分の肩にかなりの負担がかかるし、そうしたことが起こる時ってちょっと奇妙なものさ。」

 

「今振り返ってみると、僕はそうしたことをうまく処理できたと思うよ。自分が自惚れていたとは思わないね。僕は何年間もかけてそれをこなしたし、マイペースでこなしていったんだ。誰かが写真を撮りたいって言うなら、もちろん喜んでそうするよ。」

 

 

20歳になるということは、ウッドバーンをティーンエイジャーと呼ぶことができなくなることを意味する。時間の経過を心配するのではなく-そしてもちろん彼はまだとても若い-彼は自身のエキサイティングなポテンシャルではなく、ピッチ上での行動によって自分がジャッジされることにわずかながら安心を感じている。

 

アンフィールドでのリーグカップ準々決勝でのゴールから3年が経ったが、それまでには浮き沈みがあった。

 

彼はまた17歳でウェールズ代表での初ゴールも決めている。オーストリア戦での決勝ゴールだ。だがしかし、それ以降はシニアレベルではさらに2つのゴールを記録しているだけだ。2つ目はウェールズ代表の為に決めたトリニダード戦でのゴール、そしてもう1つは今シーズン、ブリストル・ローバーズを相手に敗れた際にオックスフォードの為に決めたものだ。

 

誇大宣伝されたにもかかわらず、現実では、ウッドバーンがアンフィールドのシーンに登場するのは、最大のトロフィーへのチャレンジの為にクロップによるワールドクラスの選手たちの獲得と同時期に起こっていた。モハメド・サラーはウッドバーンがデビューした後の夏にやって来た。

 

彼の初めてのローン移籍は昨シーズンのシェフィールド・ユナイテッドへのものだったが、これは上手くいかなかった。その夏、彼は8歳の頃に他のリヴァプールの少年たちと一緒に指導を受けていたカール・ロビンソンが監督を務めるオックスフォードでリーグ1に参加する勇気を持っていた。

 

 

ウッドバーンはすべての試合に先発出場し、順調に進めていた。1週間以上前にアクリントンで足を骨折するまでは。彼は現在、リハビリの為にリヴァプールに戻ってきているが、1ヵ月ほどでトレーニングを再開できるようになればオックスフォードに戻るはずだ。

 

「そのゴールとリヴァプールでの史上最年少ゴールスコアラーになったことを誇りには思っているけど、皆にとってその瞬間のことだけの思い出にはなりたくないんだ。」と成熟した印象的な空気をまとって彼は言う。「僕は突き進んでいきたいし、他のこと、もっと大きなことをやりたいんだ。」

 

「リヴァプールでは、サラーやサディオ・マネのような選手たちと一緒にやっていくことやU23チームに落ちる可能性だってあることを受け入れなきゃならなかった。自分なりのやり方で突き進んでいこうとしたんだ。」

 

「昨シーズンはタフだったよ。シェフィールド・ユナイテッドでプレイしてなかったけど、文句は言えなかった。彼らは本当にうまくやって、昇格したんだからね。」

 

「今シーズンはオックスフォードで多くのことを学んだよ。自分が90分間プレイし、チームの為に戦い続けることができることは分かっているんだ。たくさん蹴られたり、重たいタックルを食らったりもしたけど、自分はライト級なんかじゃないってことを示したんだ。」

 

「自分がとてもたくさんの経験をしてきたように感じるけど、それでもまだ僕は若いし、学んでいるところなんだ。セルジュ・ニャブリみたいな人が成長しているのを観るのは大きな助けになるね。」

 

 

「チャンピオンズ・リーグでのバイエルン・ミュンヘンのトッテナム戦で彼が決めた4ゴールを観たよ。彼は20歳の頃、ウェストブロムにローン移籍していたけど、試合に出られなかったんだ。」

 

「ハードワークを続けていけば、成し遂げることができるってことを彼は示して見せたんだ。僕も彼がやったようなことができればいいなって思っているよ。」

 

「今度の誕生日を楽しみにしているんだ。僕のことを若いヤツって呼んでいる人たち皆に僕が一人前の男になって、準備ができているってことを多分気づいてもらえるのが嬉しいんだ。僕は自分に何ができるのか分かっているし、ピッチ上でそれを示さなきゃいけないね。」

 

ウッドバーンの技術的な能力には疑いの余地はない。今の彼はフィジカル的な強化をし始めていて、彼ははるかに力強くなっている。ロビンソンは4-3-3の右サイドのミッドフィルダーとして彼を起用した。

 

彼は3部でプレイしてきたが、自身の少年時代のヒーローたちのような成功を収めるというウッドバーンの野心を疑う余地はない。

 

「スティーブン・ジェラードが主役だった頃にリヴァプール・ファンとして育ったんだ。11歳か12歳の頃にアンフィールドでボールボーイをやったことも憶えているよ。」

 

 

「ヨーロッパの夜は信じられないようなものでね。ボールボーイをやっていたけど、すべてのことがすぐ側にあったんだ。ボールはできるだけ早く投げ返せって言われたね-その一部だって感じられるんだ!」

 

「彼(ジェラード)はそうした試合でプレイしていたし、僕も彼の為にプレイしたね。チャンピオンズ・リーグでは彼のU19チームでキャプテンだったんだ。」

 

「最初の頃は奇妙なものだったかもしれないけど、彼が自分のコーチなんだっていう考え方を持たなきゃならないんだ。彼に畏敬の念を抱いちゃいけないし、彼が自分を普通の選手として見るように、普通のコーチとして彼を扱うんだ。」

 

「若い頃からリヴァプールのファースト・チームと一緒にトレーニングできたことは幸運だったね。フィリペ・コウチーニョは僕が最初に上がった時に目についた男だったよ。今はとても大勢いて、選ぶのは難しいね。」

 

「自分はもっとクリエイターだと多分言えるんだろうけど、ゴールだって決めると思う。ポストを4度か5度は叩いたけど、適切なポジションにいることを続けていければ、それを決められることは分かっているさ。」

 

「適切な量のジムワークをこなしてきたよ。大臀筋にハムストリング、ふくらはぎを鍛えるんだ。ボディビルダーになりたい訳じゃないけど、力強く、素早く、機敏になりたいのさ。」

 

ウッドバーンはフットボールファンであり、選手でもある。オックスフォードではチームメイトのキャメロン・ブラナガンとサイモン・イーストウッドと家をシェアしている。ホームゲームの前の金曜日の夜には、彼らはテレビでEFLかプレミア・リーグの試合を観て、料理はイーストウッドが作っている。

 

「健康的な食事は気にしてないんだ。」とウッドバーンは言う。「レタス一杯のボウルを食べることはできないけど、パスタやチキン、簡単な料理は好きだね。」

 

母親のアリソン-若手選手としてトレーニングに送り迎えしたのが彼女だ-はノースウェストからカッサムを定期的に訪れている。今月初めに負った怪我は後退と言えるものだが、オックスフォードはシーズン後半が彼にとって力強いものになるプランを立てている。

 

ワイルダーによる“厳しい愛”の後-そしてウッドバーンはブラモール・レーンでの出場時間の不足については文句を言わない-ロビンソンはまた違った肩に腕を回してくるキャラクターの持ち主だ。

 

インタビューの中で、彼はウッドバーンがチェルシーのメイソン・マウントよりも優れた選手になれる可能性があることを知らせている。

 

 

オックスフォードの監督はまたリーグカップでオックスフォードがウェストハムを4-0で破った夜に彼の選手に悪戯をしようとしていた。リヴァプールはその夜、キ=ヤナ・フーフェルのゴールもあってMKドンズに2-0で勝利していた。

 

ロビンソンはウッドバーンに、このオランダの少年がリヴァプールでのウッドバーンの記録を破ったと語った。実際のところはフーフェルはゴールを決めた時点でウッドバーンの記録よりも数ヵ月年長だった。

 

ウッドバーンはクロップの革命の一役を担いたいことを垣間見せた。彼はスパーズに勝利したチャンピオンズ・リーグ決勝の為にマドリードに行っていて、その後のチーム・パーティにも参加していた。

 

「ディヴォック(オリギ)が2点目を決めた時には物凄く安心したよ。マット・マッキャン(リヴァプールのPR部門)が僕の後ろに座っていたんだけど、とても緊張していてね。彼はほとんど試合を観ることができてなかったね。」

 

「その後のパーティは大笑いして、皆が楽しい時間を過ごしたね。生演奏もあったし、僕の人生の中でも最高の経験の1つだったよ。」

 

「いつだってリヴァプールでプレイすることを目標にしている。それが僕の主なゴールだし、それが長年にわたって僕の成長を支えてきたものさ。」

 

「ハリー・ウィルソンは昨シーズンはダービーで好成績を収めて、今はボーンマスにローン移籍している。彼は僕よりもいくつか年上だ。」

 

「多くの監督は、誰が信頼できるのか、誰が試合の経験を積んでいるのかを見ているし、それが今シーズンのオックスフォードで僕が目指していることさ。リヴァプールのスカッドに戻ったら、僕が準備できていることを皆に示さなきゃならないんだ。」

 

 

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