米沢からの清酒
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興譲こうじょう ゆずるをおこす 純米大吟醸

美山錦 精米歩合45% 日本酒度マイナス2 酸度1.4 アルコール15%

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米沢興譲館高校の同窓会紙によると
第9代藩主上杉鷹山(1751〜1822年)は1776年、悲願だった学問所を創設するにあたり、師の細井平洲(1728〜1801年)に学問所の目的と精神を諮問し、名称も依頼した。平洲がこれに応えて作成したのが趣意書「建学大意」だ。
 「美徳」とは「遜譲」を指す。意味は「おごり高ぶらず、相手の気持ちと立場を尊重する心」。興譲はその心を興すことだ。知識の習得ではなく、心の習得に重きを置いた名称には、心に徳がなければ藩を背負う人材は育たないという視点が明確に表れている。藩校「興譲館」はこうして誕生した。


相手に譲る心をたがやすってことでしょうか。
裏ラベルには「思いやりの心」と書いてあります。
その後ろの解説は少しわかりずらいなあ。
お酒で哲学もできるってことですね。


たまたまのご縁で、知らなかった言葉や考え方を知りました。
ほどよく、製品に取り入れて商いするってのも知的文化遺産の活用法ですね。
深くわからないけど、カッコいいし、意味ある感じいたします。
さあ、いつ研究しようかな。
これだけ気合が入ってれば旨いには違いないでしょう。

さる日曜夜 ゆずるをおこす心とは全く無関係に、
シンプルに飲みたくなってリーズナブルで美味しいピノノワールを飲みました。
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ウルフブラス ピノノワール フロム オーストラリア


ちょうどよく、満足できます。
懐にやさしいコスパ。

オーストラリアで思い出した。
昨晩 NHK BSのアーカイブを見てしまい夜更かし。その前日も。
オーストラリア ブリスベンの連合軍 捕虜収容所の独房で聴取される日本軍捕虜たち。
2006年あたり作成のドキュメンタリー再放送でした。
聞き取りされる場面の録音。その人たちの背景とその後。聞き入ってしまい、見入ってしまった。
胸を打つ内容でした。
僕らのじいちゃんの世代。
大本営発表ってのは、嘘ってわかってても、突き進んじゃう。
捕虜となり、尋問されてた、外交官になれず、海軍に召された下士官は、日本国民は善だが、日本政府は悪い、裏切るという葛藤に苦しみつつ連合軍の作戦の仕事をする。
現実の戦況を伝え、命の無駄遣いをしないよう、
ニューギニア戦線のジャングルにビラを撒く草稿を作成。
結果4000人の日本兵が投降したそうな。
終戦帰国後、一切その話はせず。身内が70年経って、録音尋問の肉声を聞く。

オーストラリアにそういううところがあったんだなあ。

間違っていると解っていてもそっちに行ってしまう。
慣性の法則に逆らうのはかなりな力業なんですねえ。
でもそうしないとひどいことになってしまうのは多くの歴史から。
しかしながら、やっぱり歴史は繰り返すのか。
お酒から考えるってこともあるんですねえ。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓今を生きる。ほどよく考えつつ。なんとなく、危うい今
りょくふうらんきんぐ