ぺんぎんクラブ(預かり保育)担当の澤田です。

 

今朝、園庭で私が砂遊び用のスコップを持って歩いていると、「先生、そのスコップちょっと貸して!」と駆け寄ってきたはと組の女の子たち。「どうぞ」とスコップを手渡し、何をするのか聞いてみると「あおむしさんがね、死んじゃったの。だからお墓を作ってあげたいの。」と言い、園庭の端の方へ走って行って、「ここならみんなに踏まれないよね!」と穴を掘り始めました。

 

動かなくなってしまったあおむしを優しく埋めてあげると、今度は「ここがお墓だってわかるようにした方がいいんじゃない?」、「お墓って、お花とか飲み物が置いてあるんだよ。」と話し合い、園庭をまわってお墓に飾るお花を探すことに…。

KちゃんとAちゃんは「これ、ハートみたいでかわいい!」とハートの形のクローバーを、Hちゃんは「きれいな花びらあったよ!」とピンク色の花びらを持ってきてそれぞれお墓に飾ってあげていました。

 

無事、お墓が完成するとHちゃんが「じゃあお祈りしようか。」とお友だちに声を掛けました。そして手を組み、目を閉じて「あおむしさんが天国に行けますように」とお祈りをしていました。

 

園生活の中で様々な虫や、カメ、カエルなどたくさんの生き物と触れ合っている子どもたちです。そんな中でただ観察するだけでなく、「死んじゃったからお墓を作ってあげたい」という命の最後に寄り添う優しい気持ちが育っていることを嬉しく思いました。さらに「天国にいけますように」というお祈りが自然とできる年長さんらしい様子にも感心させられる出来事でした。

これからも色々な生き物と触れ合いながら命の不思議さ、尊さを感じる経験をたくさんしてほしいと思います。