トロントより、おはようございます。

 
昨日は本当によく雨が降りました。
夜から夜中にフリージングレインとなりその後雪に変わったようで今朝は一面白い氷が道路を覆っていました。
結局、60ミリほど降ったそうですが、この程度でトロントダウンタウンなどは洪水で高速道路閉鎖となりました。
トロントの排水インフラは本当にお粗末です。
 
その朝ですが、7時半ころ、オンタリオ州全域に原発事故緊急警報が一斉に発信されました。
ラジオ、テレビ、携帯などに一斉にアラートが配信され、ビービーとなったはずです。
 
内容は、トロントの東30キロほどにあるピカリング原子力発電所での事故という内容で、半径10キロ圏内の住民は避難するようにとこのこと。
 
ここは、よく釣りにいく場所で馴染みのところ。
 
8年前、福島原発事故の直後、NHKから依頼され取材にも行った原子力発電所です。
 
周辺住民は相当慌てたのではないでしょうか。
 
しかし、約100分後には、この警報自体が間違って配信されたものだと判明し、訂正がなされました。
 
イランでのミサイル誤射や、今回の原子力事故警報のご配信など、人間の注意力が低下していることがわかります。
 
システムに頼り過ぎで人間本来の感性、注意力、常識がどんどん薄らいでいる退化現象ではないでしょうか。
 
システムなど所詮は人間が仕組んでいるもので完全ではありえません。最後はやはり人間の本能です。
 
最後に今日のニューストピックス。
 
トロントでは投資目的でコンドミニアムを購入し、当面賃貸に出している投資家が相当数います。
 
これまでは、住宅価格が異常な高騰をしていましたので、物件を維持できれば資産価値の上昇を得ることができました。
 
しかし、今後はどうも頭打ちになりそうです。
住宅価格の異常な高騰の結果、施設維持費、管理費、固定資産税などすべてが上昇しています。
 
そうした維持管理費プラス住宅購入ローン金利を賃貸料収入でカバーできれば、資産価値上昇によって財産形成でき、投資として成功でしょう。
 
しかし、賃貸料の引き上げにはストップがかかりそうです。
理由は、そんな異常に高い賃料を払える人が減っていること。
2016年から2018年で、賃貸料は年10%も上昇していますが、これからは5%程度に低下する見通しと言われています。
 
賃貸市場に占めるコンドミニアムの割合は35%ほどで、供給はいまだに続いています。2019年 2万戸、2020年 3万戸が供給される計画です。
 
2023‐24年には、コンドミニアムを購入するためには、25%頭金を準備しても、月額4000ドルが必要になります。
 
しかし、賃料として得られる収入は2500ドルが上限となる見込み。
 
毎月1500ドル超の持ち出しを覚悟でコンドミニアムを維持することになり、資金繰りができるかどうか、それに見合った資産価値上昇が得られるかどうかが重要なポイントになります。
 
トロント市はバブル状態にある住宅市場をなんとか抑え、適正支出で住める住宅を提供できるよう様々な施策を検討しています。
 
また、カナダ中央銀行は過重な債務を抱える家計が破綻しないように慎重な金利政策のかじ取りをしています。
 
こうしてみると、これまでのようなバブルを見込んだ不動産投資は今後見込めないかもしれませんね。
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