意外なところから出てくるよ、ハニー。最近朝の日課は、まず体重計、テレビの前に座って、血圧計で御座る。松本穂香嬢(似)にカテーテルを突っ込まれて以来、医者に勧められて測っているので候。というか、医者の言われるがまま、朝晩二回、そのついでに体重計に乗るで御座る。このまま行くと、医者に仕事をしろ、と言われると就職しかねないで御座る。
さて。
矢継ぎ早の更新は、すなわちガンプラ制作が加速しているっていう事ね。そもそもドライブがかかったのは、思いのほか鬼姫が早く終わったせいなんだけど、それにも増して何か取り憑かれたように完成しているのね。
お台場に立っていたガンダムです。いわゆるファーストガンダムを作ったのは、ずいぶん久しぶり。でもコレで四体目、色を変えたりお尻を弄ってみたりとか、確かグラデーション塗装を、本を見ながらやってみたのもファーストガンダムだったよな。
元々、ガンプラだかガンダムだかの三十周年記念に発売されたキットで、アニメに忠実と云うより、実物大ガンダムに寄せている。だから、パネルが、そのままパネル、っぽく、それを塗り分けで表現。見れば分かりますが、その塗り分けがね、今回の肝でした。とりあえず、調色濃すぎ。
いつものグラデーション塗装ではなく、久しぶりにベタ塗りにしてみようと思ったのは、只の思いつきですが、結果それは正解でした。まず基本的な色を塗り、細かい色分けはマスキングを施して重ね塗り、という手順を踏んだのですが、基本塗装はあっという間に、ほぼ一日で完成しました。朝イチでサーフェしサーを吹いて、夜には塗りおえていた、って感じです。
が、塗り分けるためにマスキングテープを貼るのですが、コレがめちゃくちゃ細かい。マスキングテープ貼るだけで四時間はかかりました。それも一部は、貼って、塗って、剥がしたまた塗って、という手順を踏まなければいけないため、塗装時間よりマスキングする時間の方が何倍もかかってしまったのね。
寄る年波、手仕事はハズキルーペ状の物を使わないとまったく覚束なく、それがまた目を疲れさせ、溜息をつくコトしきり。ああ、基本塗装だけなら今頃終わっていたのに、と嘆いて終わった一日だったのね。
結局マスキングテープは塗り終わると剥がす運命にある。これがまた意外に時間がかかる。しかも今回は細かく小さなテープ片の山。手に貼り付くわ、周囲に散乱するわで掃除も大変。おまけにね、不図、トイレに行ってポロンと出して俯くと、なんとオチムチンにマスキングテープの欠片が(笑)!いつの間に着いたのかわかんないけど、別に作業しながら股間を弄っていたわけでもないのにね。マスキングテープ、恐るべし!
塗り分けには大変苦労しましたが、それもたった一日のこと。それ以外は、わりと最近のキットらしく大変作りやすく、制作者に優しく出来ています。無理な関節機構とか、保持に問題あり、とかないし、スナップ部分も、適度に緩くなってます。古いキットだと時々、ゴリゴリやらないと外れないモノもあったりして、私のような塗装はにはキズの原因になったりするのが、頃合いよく出来ています。その辺は、敢えてそうしている、というようなことを、先日の爆笑問題さんの番組でやっていました。
塗装派には塗り分けしやすい分割が為されていて、ほぼパーツ一つで一色塗れば、基本塗装は完成します。だから私も一日で塗りおえることができたのね。あと、一番手間がかかるのが顔の部分。詳しくは端折るけど、細かく塗り分けるためにその部分がちゃんと別パーツになっている。コレは大変好感の持てるポイントです。それに倣うように、合わせ目消しも少なくて済むので、一度接着して、合わせ目消しをして、その上にまたパーツをかぶせて接着、というような手間が皆無。
つまり、お台場ガンダムを再現せんが為に細かく塗り分けようと思えばできるし、簡単に組んで終わりでも可能。幅広い制作者に対応するようにできているのね。そして、無駄な手間は極力省いている。仮組みを少し前にやっていた、とかいろいろ事前準備はあったにせよ、こんなに早く出来たのは、まさしくこのキットが優れていたからなのね。
できあがりは、いつものグラデーション塗装では無いのに、なんとなく汚れた感じが出ているのはなぜでしょう。加工の段階ですが、やっぱり私のクセのようなモノが出ている。せっかくのディティール消しちゃってたりね、いろいろとあら探しはできますが、でも、作っていて面白いキットでした。このガンダムなら、もう一回造っても好いかな、とか思ったりしたのね。
ガンプラの魅力や歴史を語る時、なぜこれほどまでに人を惹きつけるのか、を語ろうとすると、なぜかすぐにガンダムのアニメ論議になってしまう。私の感覚では、まずガンプラがあってのガンダム、という幾らか本末転倒な部分があったと思うのね。ガンプラを作りたい、という衝動があって、その為にアニメを見る、みたいな。見ているうちに、本編の方が面白くなった、というのはやはり年齢が上がったせいだと思う。事実、ガンプラに興味が無くなったら、ガンダムシリーズにもまったく食指が動かなくなった。
つまり、ガンプラのいわゆる旧キット、と呼ばれるモノが秘めていた魅力はあまり語られていないと思うのね。色んな本を読んだけど、事象は結構書かれているけれど、ガンプラそのものの魅力には言及していない。まぁ、一般向きの話じゃないのだろうけれど。
でもね、敢えて私が思うには、自分でも作ることができる、という感覚があったんだと思う。まず、アニメと同じ造形のモノが、自分でも作ることができる。そして、手にして作り易い、シンプルな造りになっている。この二つの要素が、子供心を惹きつけたんだと思う。そして、そこに改造、という夢を見せてくれた。ホビージャパンの別冊を、私も日がな一日眺めて、想像を膨らませていたのよ。
そのスピリットが、この三十周年記念のキットには、そこはかとなく込められていると思うのね。コレなら、夏休みの一日を使えば子供達も完成させることができるだろうし、大人が作るような凄い作品にも繋がる夢への道が、そっと伸ばしてある。コレは正しく、バンダイの気合いを感じる逸品だったね。
果たして、ガツガツガンプラは作っていますが、一方で、疎かになってる部分もあります。ギターの練習はすっかり全米プロを境にサボってますし、エレクラの時間をプラモ作業に充てたりしているので、すっかり間が空いてしまっています。でもね、その分気にするから、時々、意外なアイデアが浮かんだりする。そろそろ、またエレクラのリメイクに手を付けられそうな予感。あくまでも、予感だから期待せずに待っていてね。
なんてね、すっかり秋めいてきましたな、って云ってみました。あの最悪の豪雨が過ぎると、いわゆる「酷暑」がやってきた。お盆の少し前に、暦的にはもう秋、なんて云っていて、先日九州に上陸した台風が去ると、あっという間に風は涼しく冷房のいらない日が続いているのね。最高気温がとか、降雨量が、とか言っているけれど、本当に気象の変化を感じるのは、この極端な季節の移り変わり。コレはまったく熱帯の状況にそっくり。昔のような、じわじわとした感じが無くなったのが一番大きな変化だと思うのね、ってコトで。
それでは今日はこの辺で、ごきげんよう。