クリスマスの悲劇 ★★★★☆

 犯行トリックに使われたものがすごすぎて軽く引く・・・。

 よくそんなの利用しようという気になったな、っていう。

 

毒草 ★★★☆☆

 犯行トリックはそこまでたいしたものではなかったけど、犯行動機がなかなか狂ってる。

 

バンガロー事件 ★★★☆☆

 ちょっとおバカな女優を生暖かく見守る一同がおもしろい。

 この作品はオチがちょっと変わってるのがいい。ミス・マープルの株も上がったし。

 

溺死 ★★★★☆

 男に弄ばれ捨てられた哀れな被害者・・・かと思いきや、実は当初のイメージとは違う人物像が浮き彫りになっていくのがおもしろかった。

 犯人も意外な人物。人間関係のドロッとしたところが描き出されている。

 

総評 ★★★★☆

 最初の感想を書いた時にも説明しましたが、様々な職業の人たちが、自分が結末を知っている事件をめいめい語っていき、他の人たちに真相を推理させる集まり、それが火曜クラブ。

 途中で一部メンバーが変わるのですが、もともとは前半の六編だけだったものが、あとから七編追加されてまとめられたものです。

 前半六編よりも、後半に付け加えられた七編の方が明らかに出来がいい。

 

 あと、訳者あとがきでクリスティーの他作品のネタバレをすごくしてくるので気をつけてください。