ラジオ夏休み子ども科学相談が面白い! | 否定しない子育て。森と自然と親子の暮らし。

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ずっと強い自己否定をして生きてきた私。母親になって子供たちの生きる姿に自分の生き方を見直し「否定しない」ことが幸せへの道だと知った。保育士となった私が大好きな自然の中での暮らしとともに綴るママと子どもたちへのメッセージ。

夏休みに入り、山のママ友がしきりに

「ラジオの夏休み子ども科学相談にはまってる!泣いてしまう~」

と言っていて、ちょっと気になっていた。

そうしたらたまたまこんな記事を見つけちゃって

『夏休み子ども科学電話相談』を聴くとむせび泣いてしまう

これは聞かないと!と思って
今日、車でラジオをつけて小学2年の娘ちゃんと聴いてみた。
 
ヤバイ!面白い!しかも涙でそう!。゚(T^T)゚。
 
もうね、流れている空気がとっても優しくてね。
各方面の第一人者である偉い先生が、みんな偉そうじゃなくてね。
先生の声がやさしい。癒される(^∇^)
それに子どもの声が可愛くて仕方ない(>▽<)きゅんきゅんラブラブ
 
今日の放送のトップバッターのやりとりが良かった。
質問者は東北に住む小6男子。
質問は
「ゴキブリが人間と同じ180cmくらいになったら人間に勝てますか?」
というもの。
まずこの質問から小2の娘と「バカだね~」と大笑い。
でも、先生は笑ったり馬鹿にたりしません。
司会のアナウンサーのお姉さんが優しく問います。
「なんで、そんな疑問を思いついたのかな?」
そう、そうやって質問者の「意図」を引きだして
聞きたいことを探り出しながら質問者の疑問に答えていく。
先生は質問者にいろいろ質問する。
「勝つってことは、君のイメージはゴキブリと人間が1対1ですもうやレスリングをやって勝つってことかな?」
「ゴキブリはどんなところがすごいと思ったのかな?」
いろいろなやりとりのなかで、質問者の男の子はゴキブリを見たことがなく
ゴキブリにまつわるウワサ(?)(どんな環境でも生きられる。卵をたくさん産む。すばしこく動く)
からゴキブリへの妄想が広がり、ゴキブリが大きくなったら人間に勝てるかな?という疑問にいきついたようだ(笑)
 
質問にただ答えるだけじゃなくて
その質問が生まれる背景にまで切りこんで
そっから導きだした先生の結論がまた素晴らしくてのっけから感動してしまった。
 
それは
「君はゴキブリをまだ見たことがないから、まずは相手を良く知ることが大事だね。
よ~く観察して、飼ってみてもいい。触ってみてもいい。
ただ触るのはぬるぬるしていて柔らかくてつぶれやすいから触りにくいね。
北海道でもゴキブリはいるらしいから君の家の周りでも見つかるかもしれないよ。」
「勝ち負けの話じゃなくて、まずゴキブリが180cmになったとして
そうしたらコミュニケーションができるんじゃないかな。
相手を良く知って、良く知ろうとするとコミュニケーションがうまれる。
そうしたら素敵だね。友達に自慢できるよ。」
 
そんなふうに締めくくって(記憶があいまいだけど、ぜひ再放送聞いてみて下さい
こんなバカ(笑)な質問にも、けっしてバカにすることなく
ゴキブリが180cmになるという仮定は物理的には節足動物は陸上では骨格を保てないという解説で現実をみせつつ
勝ち負けではない、生物とのコミュニケーションに話をつなげるあたり
大人にも考えさせられる良い問答でした。
これこそが教育だと思いました。
 
子どもたちから次々と繰り広げられる質問は
ほんとうに可愛くて
その質問に振り回される大人たちのやりとりが楽しくて
これはやめられない。
今、虫をいろいろ舐めてみて味がする虫と味がしない虫がいるのはなんで?という男の子の質問に
アナウンサーが引き気味に「虫をなめたの!?なんの虫を食べたのかな?」
なんてやりとりが繰り広げられていて面白すぎる。
子どもの世界って面白いヾ(@^(∞)^@)ノ
 
それに、ここに関わる大人たちがね
絶対に子どもの質問を否定しないの!
この虫を舐めちゃった子どもにも
親だったら(私だって!)なにバカなことやってんの!やめなさいっ!!!
ってとっさに出ちゃうのに
先生も司会のおねえさんも
やめなさいなんて言わない
ただ、毒がある虫もいるから、よく調べてから舐めたらいいね、なんてやさしく諭して。
そして、世の中には虫を舐めて味を調べた人はいないから君がやってみたらいいね
と背中を押してくれる。
まさに勇気づけ!
このやりとり、大人が学ばされます。