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7/27の記事『事実をもとに政策を決めるには、その事実を知らないと話が進まない』に対して、一件コメントを頂いています。勉強になります。ありがたいことです。
で、それを読んで、久々にハタチかそこらの若造に戻った気分を味わいました。つまり単純に、

ちきしょー

と思ったのです。←
人は、一般的にその世界を知らないほど「もどかしさ」「苛立たしさ」を感じやすいものです。私は医学関連について何も知らないこともあり、国(というか世界中)を揺るがすこれほどの問題であっても物事が普通に進まないことに対し、軽い衝撃を覚えております。
いやー まー 分かってはいるんだけどねー
世のなかそう思い通りに進まないということくらいはー

…さて、以下は、世の中が思い通りにいかないことを重々認識した上での個人的願望です。従って誰のためにもならない、しょーもない内容ですが、単なるネタということでご覧ください。
コメントの中で「人種による違いはないということは医学の一つの前提である」というようなお話がありましたね。うーんそう言われると辛いわあ…ということで考えたのが、以下の勝手な願望でございます。
すなわち、個人的には、対コロナウイルスの耐性における、ある人種・民族・国民が持つ特徴の医学的要因というか、生物学的な確たる根拠みたいなものは、この際だから(←軽いw)重視せずに政策を組んでほしいなあと思っているのです。つまり、山中先生の仰る「ファクターX」は、


♪えっくす~のま~まで~も

ええじゃないかええじゃないか

ソーレソーレソーレソーレ♪


ということで。
これは経済にも似たような話があります。MMTです。
MMTの要の一つはインフレ率、すなわち国内のモノ・サービスの供給能力の逼迫の度合いが許す限りにおいて、政府は通貨を発行して需要を創出しても何も問題はないという点です。これは「見解」ではなく単なる「事実」です。(アホはこの点をすぐに拡大解釈して、全員に1億円配ってもいいのか?…などと言い出すのですがダメに決まっています。なお、理由はすでに何度も書いた。)
ここでよく出てくるのは「ではMMT信者どもは、何兆円の財政支出をすれば何%のインフレ率になるか分かっているのか?」といった批判ですが、



ご回答 : 分かるわけねーだろ



その質問に答えるためには、何らかの仮説をもとに経済モデルをせっせと作って推定する必要がありますが、おや、それって何かに似ていますね。そうだね。破綻論が大好きな経済学者どもの机上の空論だね。
MMTを基とした経済政策は、そうしたコマゴマとした理屈を良い意味で放棄するのです。追及が悪いとは言いませんが、その努力って現実の経済において何ほどの意味があるのかねえ、というだけの話。嫌な言い方をすれば「学者様の役に立たない高尚な趣味」です。

…あ、いや、いくら比喩的に話を進めているからといって、医学的な研究が趣味だとは言ってませんよ。死ぬほど正々堂々と間違い、大喜びで国民を殺しまくっている経済学者とは全く違うことくらいは承知していますので、誤解なさらぬよう。

で、現実においては、国内の供給能力が「①もう少し無理して頑張れば生産できるよ」なら大いにOKですが、「②ちょっと待て、もうムリ」の状態になったら緩めるのです。具体的に、何兆円出せば

①もう少し無理して頑張れば生産できるよ

になるのか、
さらにもうあと何兆円出せば

②ちょっと待て、もうムリ

に至るのか、それは知らんのですよ。その点は現実社会を見て判断しましょう、その指標の一つとしてインフレ率を(それだけではありませんが)採用しましょう、ということです。決してネガティブな意味ではない、前向きな受け身であり、前向きな対症療法です。
「一度拡大した財政を縮小するのは難しい」などと大いなる寝言を言う人もたくさんいますが、世界史に残るレベルで一億総緊縮を何十年も実現(?)し続けている国で、財政縮小が難しいと言われましても全く意味が分からんのですが…。

新型コロナに関する「ファクターX」とは、何兆円出せば何がどうなってインフレ率にどの程度影響する、という細部の話です。それはまあ、とりあえず、今のところはええじゃないか。
カネと健康の話を一緒にするなというのも理解はできますが、これは本質的なことだと思うのです。日本で、欧・北米・南米その他の各国と比べて死者数が圧倒的に少ないのは、これはもうどうしようもない事実です。では、ウイルスを海外諸国と比べて圧倒的に(それこそ何千分の一とかのレベルで)遮断しているのかというと、どうもそれも違うようです。
原因が何なのかは知りませんが、日本人はどうやら死ににくい?ようなのです。そのことを認め(というのもおかしな言い方ですが)、その事実に沿った各種政策が展開されることを、


願います。


……はい。願ってるだけです。何の意味もありませんな。それは分かっているのですが。
あとは、前回も書いたのですが高橋先生の仰るとおり「日本人にも牙をむくウイルスに変化」していないか、それだけはよくよく見ておく必要があるのでしょう。
そういえば、頂いたコメントに、

経済の落ち込み具合とウイルスからの被害をざっくりと天秤にかける、しかないのかもしれない

といったお話がありました。
それでええじゃないか、と思うのですよ。是非そうしていただきたい。天秤にかけましょう。
見込まれる経済的被害はGDPにして100兆円単位とも言われています。GDPは(国民所得とはイコールではありませんが)そのまんま付加価値の分配の総計を示しますから、5~6分の1、20%近い所得が吹き飛ぶ勢いなのです。これは、

買いたかったアレが買えないなあ

というレベルの話ではありません。まさしく国防上、各種の安全保障上の問題です。つまり、繰り返しますが、国家を揺るがす規模の問題です。
国内全体の所得を、いや、所得というとすぐに「カネ」を連想するので「生きる糧」としてもいい。生きる糧を国民の多くが失うことと、ここ半年くらいでの累計死者数1000人の伝染病をどの程度恐れるべきかということを、天秤にかけるべきです。
なお、「それで死ぬ人のことを考えたことがあるのか!」と言われたら、一言一句同じ言葉で返します。または「じゃあ自動車も飛行機も全て禁止しなきゃね」と答えるしかありません。

ちなみに、私の望み通りに世の中が動き、そのために自分がコロナに罹って死んだとしても、私は一切後悔はしません。あーあ、ツイてねえ、というだけです。実際にそうなってみないと分からないだろう、と言われれば返す言葉を選びにくいのですが、あなたとは死生観が違うとしか言いようがない。
ならばその死生観を押し付けるなと言われそうですが、国家として何らかの「動き」をした結果発生した不幸の側だけを一方的に重視し、道徳の傘の下で反論するのは卑怯だし、論理的にはそれと全く同じ反論を受ける覚悟をしてもらわないと困ります。

世の中には、自動車が普及したことで損害を受けた人だってたくさんいるのです。

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私事ですが、先日、一件の会食の機会が無くなりました。総額で約20万円程度かと思います。これはもちろん店の売上高が20万円減ったことを示しますが、同時に国民が20万円の仕事をやめてサボったことをも意味します。サボったというとお店が悪いような言い方ですが、当然そんな意図はありませんよ。しかし、残念ながら、

一国経済的にはサボりと等価

です。
政府がカネを出さずに豪雨災害からの復興が遅れる場合、純粋に一国経済的な意味で示されるのは「土木建築業のサボり」でしかありません。悪いのは業者ではありませんが、国家全体として、動ける者が動かないというのは、サボりに他なりません。
国民がサボりまくっている国が豊かになり、次世代に素晴らしい国を遺せるという道理は絶対にありません。いやいやもう絶対ですよ。つまり、子や孫にクソのような国を渡すことになるのです。

この疫病禍の度合いと、経済的な禍の度合いを、天秤にかけてほしい。
「生物的に何がどうなって疫病禍の度合いがこの程度で済んでいるか」は、現時点では完全に理解できなくても構わないから、今後欧米化する可能性がまず無さそうだというのであれば、まずは事実に即した判断をする必要があるのではないでしょうか。
国家としてこれほど巨大なアドバンテージを利用できないのだとすれば、本当に残念でなりません。いや、残念などという言葉では、あまりにも軽すぎる。



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