知っているのに知らんぷり。本当に知らない? | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

映画評論家・淀川長治には、ちょっと面白いところがあった。
語り口調もそうだが、彼は映画解説の終わりに決まって「さよなら」
「さよなら」「さよなら」と言って、片手を握るような仕草をしていた。
グーの形で握る動作であるところから「ニギニギおじさん」
と呼ばれていた。
映画劇場とするテレビでの映画解説が始まった頃は
この「さよなら」を言う回数を決めていなかった。
当時、ビデオ撮りがなかった頃なので、ブッツケ本番。語るのに失敗は許されず、
持ち時間の調整のために最後に「さよなら」を繰り返して秒数を合わせていた。
「さよなら」を何回言うかということで、視聴者の「賭け」のネタにされていた
ことを知り、それ以降3回と決めたそうだ。
彼が、映画解説の中でよく言っていたのが、「カマトト」という表現。
知っていたり、わかっていたりするのに、「ウブ」を装って、
知らぬふりをすること。
語源的には「かまぼこ」の原料は「魚」すなわち幼児言葉で「トト」。
そのことを知っているのに「かまぼこって、トト?」とワザと訊いたり、
そんなふりをするところから、こういった人のことを「カマトト」と呼んでいた。
昔の映画に出てくる女性には、ワザとらしくふりをするこの種の女性が多かった。
残念ながら、今現在は、ほぼ死語。
それに代わって、この種の代名詞として登場したのが「ぶりっ子」という表現。
「カワイ子ぶりっ子」から、接頭部分がなくなり、
「ぶりっ子」となった。
世の中、わかっているのに知らぬふりを決め込むことも多い。

わかっているのか? わからないのか? それがわからない...?


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<了>