「マスク」をつけたい?つけたくない? | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

我が生業としている外国語スクールは、このコロナ騒動以降、
防護シートをつけてレッスンを行っている。
一時期、感染者も少ないところから、これもどうするかというところまで行ったが、
外さないわけにはいかなくなった。
光が反射するなど見えづらい、という意見もあったが、
もはや新しい生活様式としなければならないとして感染防止を優先させている。
我が外国人講師は、それこそ世界中から来ている。
アメリカのトランプ大統領がマスクを嫌っているとあるように、
概して西洋系の講師たちには不評である。
よく言われることだが、西洋人はサングラスはするのにマスクはしない。
日本は、サングラスに対する抵抗がある。
目を隠すことに対する抵抗がある者と鼻と口を出さないことに抵抗を持つ者。
これを分析すると、どちらも習慣というより生理的に受け付けない。
西洋人は、なぜマスクに抵抗があるのか?
強盗のようだとか、強さが削がれる、などのことを言う評論家もいるが、
突き詰めていけば「生理的」に受け付けない、これだけが残る。
もっと言えば、スタイリッシュと思えない。ブサイク。
そんなところに行き着く。
スタイリッシュなものとなれば、我先に使いたくなるもの。

明治時代に日本にやってきたフランスの風刺画家ジョルジュ・ビゴー(Georges Bigot)
は、社会風刺の漫画や日本の風俗、習俗画を17年に渡り描いている。
その当時の写真を見るより、その時代の真の姿が思い浮かんでくる。
彼の素描の一つに「二人連れ」と題する絵がある。

「二人連れ」

この二人を想像すると、男性は割腹もしっかりしている。
そして女性は、おこそ頭巾をして顔を隠している。着物の裾をつまんでいる。
これをつまむ手が右と左では職業が違う。
男性の前を歩いているところから、自立した女性像と見るべきかもしれない。
この「おこそ頭巾」だが、江戸時代中期から大正時代にかけて、
女性の人気の出で立ちだったという。
始めた人物は歌舞伎の女形中村富十郎。彼が着用してから若い女の間で流行したとある。
ビゴーは、この姿が気に入っていたという話もある。
確かに色っぽくも感じられる。目だけが語る色っぽさがある。
そう感じると、誰彼に言われなくても身につけたくなるもの。
マスクも、必要だとされる昨今。
スタイリッシュなものが現れると瞬く間にそのような習俗は作られるものだと思う。
あれほどマスクを嫌っていたトランプ氏だが、先日、ついにマスクをつけた。
その姿を見れば、意外にスタイリッシュ。

人が身に付ける気になるかどうか?それはスタイリッシュか否か?
そんなところにあるようだ....


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<了>