リタイア生活と「おさんどん」 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

先日アメリカの最高裁判所判事ルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsburg)氏の死去の報道があった。87歳だったという。
何と!現役。
基本的にアメリカでは定年というものがない。
それゆえに、かなり若くしてリタイアを決め込む人もいるが、
逆に、幾つ何十になろうと仕事を続けている場合もある。彼女もその一人。
いつリタイアするかは自己の判断。
アメリカでは、テレビキャスターなども、80歳を過ぎて現役という人も多い。
日本では、そういう立場では、田原総一郎や木村太郎が思い浮かぶが、
毎日、キャスターをやっているわけではない。
その面で言えば、アメリカと比べれば上記の両氏と言えどカワイイもの。
翻って日本のサラリーマン事情は厳しい。たいてい60歳で実質的な定年を迎える。
その年齢の前に役職を解かれ、60歳からは再雇用という形式を迫られる。
同じ仕事をしながら給与はうんと下げられる。理不尽を感じ、ちょいとお伺いを立てれば
「不満があるのなら辞めてもいいですよ」という高飛車で迫られる。
それでも何とか粘っても65歳まで。
そんなこんなで我が同輩たちは、もはやリタイア生活を送っていることになる。
これには、ご本人というより、奥方が不満を募らせてくるようだ。
自由に昼間の生活を謳歌していたのに、食事の世話から、ちょっと外出すらも憚れる。
など、挙げてみれば憤懣やる方ナシの状態になるようだ。
最近コロナも手伝って、巣籠もりストレスは高まるばかりらしい。
奥方たちは「おさんどん」で忙しい、などの表現をするようだが、
この「おさんどん」とは三度の食事の意味ではなく台所仕事全般をいう言葉らしい。
家の奥にある「第三の間」を表現する言葉で、この「第三の間」こそ台所。
「丁稚どん」と呼んでいたように、「おさんどん」と
お女中を表す言葉としても使われていたようだ。
夫人の重荷や苦痛の種の一つは、この「おさんどん」。
その向こうにリタイアした主人がいる。

ギンズバーグ女史は、政界に影響あるキーパーソンとして惜しむ声が多いというが、
87歳まで現役というのを見て、我が同輩たちの奥方は、
さぞ羨ましく思ったことだろう。
我が生活も、彼女にあやかり、その年齢まで現役を続けたいと思うことしきり。
新型コロナの蔓延以降、とみにそのように思えてきた。

もちろん、こちらが長い現役を望んでも、仕事が立ち行かなくなり潰れるか? 
年齢も重なることもあり、病魔に襲われるか?
そんな問題もある。
想像するだけでも前途多難ぶりが偲ばれるのだが...


*無断転載を禁止します*严禁复制粘贴**
本"Boots strap"博文禁止复制粘贴。如有发现,本人将采取法律措施。

*2カ所のブログランキングに参加しています。
↓↓下のアイコンにポチッとお願いします。押すとランキングのページに行きます。お手間ですが戻ってきて、もう一つ下のアイコン(にほんブログ村)にもポチッとして頂ければ、、。

エッセイ・随筆ランキング
↓↓ にほんブログ村は、こちら。  
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村

フレンドリーでリーズナブルな外国語スクール
*外国語リニア
芦屋市大原町7-8-403

*ALEX外国語スクール
神戸市中央区旭通5-3-3 5F

<了>