こんにちは。
今日も暑いですね。
私は昨日はお仕事だったので、今日はゆっくりしています。
そうそう。先日、出張先のホテルで、初めて強烈な眩暈(めまい)に襲われました。
ホテルで朝起きたら、地球が回っていて、ベッドから降りてもふらついて一歩も歩けないんです。
眩暈と吐き気で、ほとんど動けません。
前の晩はお酒を飲んだわけでもなく、原因もわからなくて。
霊障かなとちょっと思いましたが、目を閉じている時に出てきた霊体は数は多かったけど、大したものはいなかったので霊障ではないでしょう。
今まで眩暈って強烈に飲みすぎた翌日の二日酔いくらいの数回くらいでしか経験したことがなかったので、ホント困りましたよ。
着替えの途中でどうしても服が着れなくて、またベッドに横になって回復を待って、何とか着替えて、9時前くらいにギリ、ホテルを出てお仕事に行けました。
お昼くらいまで地球が回っていて、まともにお仕事が出来ていませんが、ひとりの出張じゃなかったらとてもじゃないけど、お休みせざるを得なくなっていました。
たまに眩暈がするって聞きますが、眩暈がこんなに大変なことだと初めて知りましたよ。
とてもじゃないけど、何かにつかまっていないと全く歩けませんし、吐き気がするので何も食べられないし、これを年中繰り返していたら死んでしまいそう。
結局、原因は不明で、夕方には普通のレベルに回復できました。
そんなひどい眩暈を経験して、ちょっと眩暈に対して恐怖感を覚えたナツです。
さて、続きです。
樅の木は長い年月、そうやってきて、陰ながら神社を守ってきたのです。
それがある日の事です。
↓
突然、根から水が上がってこなくなりました。
樅の木の根は深く、そのうちのいくつかは地下の水脈まで達していましたから、日照り続きの時でも水には困りませんでした。
ところが、幹から上に水が上がって来ないのです。
理由はわかっていました。
その数日前の真夜中に見知らぬ人が数人やってきて、小さな懐中電灯の明かりの下、樅の木の根本に鋸のようなもので真横に切れ目を入れたのです。それも樅の木の根元を、ぐるっと丸一周。
切れ目の深さは浅く数センチ程度で、木が倒れるような切れ目ではありません。しかし、木の幹の水を上に上げる管のような組織は樹皮のすぐ下にあるのです。その管を切られたので、大切な水が上に上がって行かなくなりました。
樅の木は水が上がって来ないことで、自分の死期を悟りました。
あと数週間のうちに自分は枯れてしまうだろう。しかし、樹の芯の部分は健在なので、立っているだけなら虫に食われるまで何年でも立っていられるだろう。倒れるときが来ても、恐らく社殿とは反対の下方向に倒れられるので、社殿にも迷惑をかけずに済むだろう。
ただ、心残りは、神様との約束。
約束をしてから早、数百年。自分は神様と一緒にこの神社と共に生きてきて、神様のお手伝いをするのが楽しく、誇りに思っていた。
そして、数、数え切れないほどの良くないものを浄化して、上に上げてきた。それなのに、志半ばでこの世を去らねばならなくなったとは。神様に申し訳なくて仕方ない。
もう一つは、木の中に取り込んだ浄化途中の霊体。これも自分が枯れて死んだのちには、封じ込める力もなくなって、外に出てくるだろう。きっと周囲に悪い影響を及ぼすに違いない。
人を困らすことになってしまう。一体どうしたものか。
数週間ほどのち、外遊されていた神様が戻ってこられました。
戻ってこられた神様は、葉がしおれて薄い黄色に変わった樅の木を見てびっくりされました。
「人がしたことか。なにゆえ、このようなことを。人とはむごいことをするものよのぅ。」
そう言って涙を流されました。
瀕死の樅の木の精はそれを最後に見て、少し微笑んで神様に最後のあいさつをして、上に上がって行きました。誰も恨まず、ひとえに神様への感謝の気持ちだけを胸に。
そして数週間後、神社に製材業者が訪れます。そして神主さんに言います。
「たまたま前を通りかかって見つけたのですが、あの木は葉も茶色くなって、もう枯れていますね。台風でも来て倒れてしまうと危険でしょう。どうです、ただで伐採してあげましょうか。」
「それはありがとうございます。無料でよろしいのでしょうか?」
「構いません。では早速、明日伐採職人とレッカー車を連れてきましょう。」
そんな感じのやり取りで、木材業者が無料で伐採して引き取ってくれました。
もうおわかりでしょう。
大径の木は貴重で、木材業界では高値で取引されるのです。国内でそのような木が残っているのは、江戸時代からの御用林か神社のご神木くらいでしょう。それを狙った悪徳木材業者が大きな木をわざと枯らせて、無料で伐採を引き受けて、伐採した木を製材して高値で売りさばいて儲けるのです。
数年前に「神社の木の根に薬剤を注入して枯らせて、それを無料で伐採して持ち帰り荒稼ぎする悪徳業者」がニュースになったことがありましたが、その頃でもすでに似たようなことがあったのですね。
そんなことで、そんな軽い理由で、神社の樅の木は枯らされて伐採されてしまったのでした。
続きます
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ナツ子