5-4 抑男子女人の御文　ー解決ではなく寂滅ー

5-4 Carta sobre a salvação de todos, homens e mulheres. Bom dia Rito matinal do Templo em Marilia.

おはようございます。

今日の朝はしっとりと雨が降っていました。昨夜からの雨でした。しかし気温は下がらなかったのでとっても爽やかな空気が流れていました。　今朝はファビアもまた一人で来てくれて一緒にお参りしました。　また今回からチャプター（目次）をつけることにしました。YouTubeの新しい機能で好きなところへジャンプできます。お試しください。

　YouTubeに朝市の様子もアップしたのでそちらもみてくださいね。

https://youtu.be/eJF-VH2FSMc

さて、今日は正信偈のお参りです。

こちらからお勤めの本をダウンロードできます。　（無料です）

正信偈は２９ページからとなります。動画内でもページ数をアナウンスしております

正信偈

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5-4 抑男子女人の御文

　そもそも、男子も女人も罪のふかからんともがらは、諸仏の悲願をたのみても、今の時分は末代悪世なれば、諸仏の御ちからにては、なかなかかなはざる時なり。これによりて、阿弥陀如来と申したてまつるは諸仏にすぐれて、十悪・五逆の罪人をわれたすけんといふ大願をおこしましまして、阿弥陀仏と成りたまへり。「この仏をふかくたのみて一念御たすけ候へと申さん衆生を、われたすけずは正覚ならじ」と誓ひまします弥陀なれば、われらが極楽に往生せんことはさらに疑なし。

このゆゑに、一心一向に阿弥陀如来たすけたまへとふかく心に疑なく信じて、わが身の罪のふかきことをばうちすて、仏にまかせまゐらせて、一念の信心定まらん輩は、十人は十人ながら百人は百人ながら、みな浄土に往生すべきこと、さらに疑なし。このうへには、なほなほたふとくおもひたてまつらんこころのおこらんときは、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏と、時をもいはず、ところをもきらはず念仏申すべし。これをすなはち仏恩報謝の念仏と申すなり。あなかしこ、あなかしこ。

感話

今日はお参りライブ中にコメントがあったので嬉しかったです。やはり双方向のつながりが感じられるのがライブのいいところですね。

　私が思うにこの蓮如上人の御文も一方的にお手紙を出していたのではなく、そのお手紙がもとになって各地の御門徒や僧侶との双方向のつながりが保てたのではないかと思うのです。　参考にしている現代の聖典蓮如五帖御文にもこの御文は真筆のお手紙が多数現存しているということなので、一箇所に出したわけではなく、多くの人々に同じ内容の手紙を出していたことが伺えます。現代のようにコピーでは済まないし、ましてやインターネットなど無い時代ですから大変時間がかかったと思います。ご苦労をしのぶことです。

　南無阿弥陀仏

文章中に押さえておかねばならないのは、悪人を救うということで「なんでもしていいんだ、悪い事をしていいのだ！」と勘違いをしないことです。　ここでいう悪いこととは「人間がいいこと、悪いことを分別して分け隔てするエゴ」を指しています。

つまりいい人ぶるのも、悪い事をして居直るのも同じことです。

また他人をいい人、悪い人と分け隔てすることも同じです。

　君はいい人だなー　と言った瞬間どこかに悪い人を想定している場合がありますよね？　ですから人を褒めているつもりですがいい悪いを決めている基準が実は人間を差別し、自分自身をも切り刻んでいる原因となっていると指摘しているのです。

　「仏を頼め」とは自分の力ではどうしても消せない分別心（エゴ）の闇を明らかにして寂滅させるのは仏の智慧しかないと教えているのです。

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