駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

年金問題の勘違い

2019年06月16日 | 町医者診言

   


 マスコミと野党が年金だけでは老後暮らせないと大騒ぎをしているのはおかしいという人が居る。それはこの問題から目を逸らさせる効果があることを知っての発信だろうか。そんなことは俺は昔から知っていたというのは自慢なのか国民を愚かとあざけっているのか政府の不周知を咎めているのか、妙な火消し隊だ。

 具体的な金額はよく知らなくても年金だけで老後暮らせると思っている人は一部で、多くの人は年金だけでは暮らせないと思っているから、余計な支出を慎み貯金をしているのだ。確かに百歳まで生きると計画していた人二千万円必要とはっきりした額を想定していた人は少ないかもしれない。しかしだからといって二千万円は不正確誇張となかったことにしようとする麻生大臣を始めとする自民党の対応を帳消しにする説明にはならない。

 不手際と謝れば済む問題でもない、国民に都合の悪いことを歪曲隠蔽し、言葉だけの謝罪でうやむやにする現政権の体質こそが一番の問題なのだが、朝三暮四で誤魔化されてしまう人が多い?ように見える。由らしむべし知らしむべからずの精神が安倍政治にはこびり付いている。そうして、巧言令色に長け、問題から目を逸らさせる才能は天才的だ。どうしてそうした政権が長らえるのか、民主党政権の後遺症と言い募られるが、本当だろうか。たとえば年金が不公平な制度でずさんに運営されてきたのを国民は知らないのか忘れたのだろうか。年金を見ていると、公務員の公務員による公務員のための政策という気がしてくる。そしてそれを批判するよりも、背後には一番羨ましい職業は国家公務員という国民の心性が横たわっている。

 香港の人達は凄い、あの強大ごり押しで恐ろしい中国共産党に徒手空拳で逆らっている。取り敢えず明日明後日が良ければいい。二年三年後のことなんてわからない。まして五年後十年後の心配は考えなければ消えてしまうのだろうか。しかし寄らば大樹はいざとなればかばってはくれないと思う。麻生さんは飲んでも丸山議員のような醜態はさらされないようだが、生活保護など過保護と思っているような節がある?。

 政府は政策の基となるデータと問題点を第三者によって分かりやすく公開して国会で討論して欲しい。党首討論を最低月一回、4時間程度を掛けてやるのは義務と思う。それを地上波も含めたテレビで再放送して欲しい。理解しない方が悪いとは思えない。不消化な理解で過激単純なことを書いたが、そう感じている人は多い?と思う。

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