4つに切ったカードが間違ってくっつく?D4M by Matthew Wright | アイマジックのマジックだけではないブログ

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壊れたもの、欠けたものなどが

元に戻る、というのは

比較的根源的な人間の持つ欲求だったりします。

 

それゆえに、マジックでは破壊と再生

などという事柄を扱うことがあります。

 

そのままセリフになっているのは

ジプシーヤーンなんて、そういったことを

強めに表現しているかと思います。

 

カードマジックとしても、切ったカードがくっつく

または完全に元に戻るなどという物がありますが

これもまたマジックらしい現象と言えるわけです。

 

もとに戻すなら、なんで切るの?と

言われそうですが、切らないと元に戻せないから

というのが理由でしょう(笑)。

 

そして、今ではさらに進化していって

一瞬で戻ったり、またはさらに何か現象などが

付け加わるものもあります。

 

今回のマシューライトのトリックは

切ったカードがくっつくのですが

正しい状態ではありません。

 

変な状態のカードになってしまい

そのカードは相手にプレゼント可能です。

かなり奇妙なカードの復活現象になります。

 

D4M by Matthew Wright

動画も併せて、ご覧ください。

 

 

この手のトリックでは、ハンドリングが

込み入ってきたり、演じる際に無駄に見える動きが

多くなりがちかと思います。

 

それくらい、無理なことをしている場合が多いから

ということなのですが。

 

でも、上記動画を見ても

マシューライトのハンドリングは実になめらかで

澱みがないものです。

 

大胆なハンドリングでありつつ

非常に巧妙にギミックとレギュラーを使い分けて

復元をして行きます。

 

もちろん、毎回カードは消耗するのですが

最初からレギュラーのカードが沢山付いてきますので

かなりの回数演じることが可能です。

 

それに、表裏がバラバラになっているカードは

観客に渡さないなら、数回くらいは余裕で

連続使用可能なので価格からしても

とても経済的などと思います。

 

このカードの復活という現象、スライハンド系のマジックとは

もちろんインパクトが異なります。

とはいえ、メンタリズムなどともちょっと印象が異なっていて

独特の演技になっていくはずです。

 

今まで手順の中にこの現象を入れてなかった方は

取り入れてみると、全体が引き締まるかもしれません。

ぜひどうぞ。

 

D4M by Matthew Wright