おそらく、本物の賢者がいた太古の時代から、人間には、いかなる願いも叶える力があり、それを発動させるものは信念であることは分かっていた。
イエスも、それを知っていたから、「山に向かって、海に入れと言い、そうなると信じて疑わないなら、そうなる」と教えたのである。
ところが、どうやれば信念を得られるかは、ほとんどの人が知らないままだ。
合氣道家の藤平光一氏は、毎朝、鏡に向かって「お前は信念が強くなる」とアファーメーションしたらしいが、彼は既に十分な信念を持っていた。だから、普通の人がそれを真似したって意味はない。

不世出の空手家、大山倍達氏は、「空手に王道なし。あるのは、数千回、数万回の繰り返し」と言ったらしいが、多分、それで合っているのだろう。
ただ、空手には、合理的な訓練というものも必要だ。
しかし、信念を鍛えるには、大山氏の言うやり方しかない。
同じ言葉を、何千回、何万回と、頭の中でつぶやくだけだ。
それをやるには、無感情に、淡々とやらなくてはならない。
空手の突きは、気合を入れて打たないと師匠に怒られるだろうが、呪文の言葉は淡々と唱えるものである。
呪文の効果には、筋肉の力も、思考力も、全く関係ないのだからだ。

誰にでも合う呪文の言葉は「大丈夫」だ。
あるいは、「平気」「へっちゃら」「へいちゃら」も良い。
「平気」の場合、「平気、平気」と2回繰り返すと、リズムがあって良い。
こんな簡単なことを、本当にずっと続けられれば、信念が得られることは、おそらく、科学的に説明出来るだろう。
「大丈夫」を超える言葉として、「大安心」や「不動心」もあるが、あくまで、自分がしっくりくる言葉を選ぶのが良い。
「不動心」とか「無念無想」とか言うと、ついつい力んでしまうが、それが良くない。
あくまで、無感情に、淡々と、ただし、丁寧に唱えなければならない。
自分に正直に「富」「美の化身」「ヒーロー(のごとき姿)」でも良い。
そして、人間として最も幸福な言葉は「自由」である。









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