■前作ほどじゃないけどファンは観ておくべきシリーズ3作目!≧∇≦)〃♪ | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

「ベッティングする時には、人生を賭けろ」

 

 

●賭博防止に効果的な異常な世界

 

これは、チュソク連休後に観た映画だったと思いますが、シリーズものとして期待が高すぎたために、多少残念ではあったけれどでも、それでもなかなか面白かったという映画『タッチャ(イカサマ師)~One Eyed Jack(타짜: 원 아이드 잭)』(クォン・オグァン監督)ですね。♪ヽ(´▽`)/

 

期待が高まりすぎた理由は、これの前の「タッチャ」シリーズ2である『タッチャ(타짜=イカサマ師)~神の手』が、BIGBANGのT.O.Pことチェ・スンヒョン君が主演して、あまりにも面白かったためですよね。だから、それと結びつけずに単体として観ればそれなりの面白い映画ではないかということになります。まあ、前2作の出来がよすぎたということになるでしょうね。

 

ただし今回、私が観終わった後に感じた一番の感想は「賭博なんて絶対にやらない」というものでした。賭博中毒によって、ヤクザの指つめどころではなく、片目を失ったり、手を失ったり、足を失ったりする登場人物たちの姿が露骨過ぎて、「誰が賭博なんかに手を出すか」という感じになります。そういう意味で、賭博防止キャンペーン映画として最高だったと思いますね。(^ヮ^;)

 

実際、本来は娯楽であるところの賭博に命をベッティングしたりするわけですから、命よりも賭博に勝つ快感が上だという世界なわけですよね。実際、そこで結果的に行われている殺人は、自殺なのか殺人なのか、殺人罪が誰に適用され、世間の法的にはどのように処罰されるものなのなど、すっかりそういう常識が関係なくなった異常な賭博世界が描かれます。

 

 

●パク・チョンミンさんの演技は最高

 

そして、今回も大きな詐欺劇をチームワークで行うためのケイパームービーとして、キャラクターたちの役割分担と互いの関係性が面白いです。何より一番よかったのが、去年、『それだけが、僕の世界(그것만이 내 세상)』(チェ・ソンヒョン監督)、『辺山(변산)』(イ・ジュニク監督)、『サバハ(娑婆訶)』(チャン・ジェヒョン監督)で、立て続けにとてもよい演技を見せてくれたパク・チョンミンさんが主演であるということですよね。

 

いっぽうで一番の問題は、たぶんリュ・スンボムさん演じる「エク」ではないかと思います。彼が主人公が属する詐欺チームの隊長であるわけですが、存在が異様であり、あまり一貫性と信頼感が感じられないために、物語全体の太い背骨が失われて、出来事の蓋然性に問題が生じているように感じました。

 

リュ・スンボムさんは、少し前に巨匠キム・ギドク監督の作品で、日本の藤井美菜さんやチャン・グンソク君、オダギリジョーさんと一緒に『人間、空間、時間、そして人間(인간, 공간, 시간 그리고 인간)』という映画に出ていましたが、そこでも異様な雰囲気のチンピラ役で、最近はどうも異様さがウリになっているようですね。

 

そういうちょっとした問題点を除けば、これは充分に楽しめる娯楽作品です。ただし、最初に申し上げたように、「タッチャ」1と2のような出来は期待してはいけないだろうと思います。そういうラインでお勧めです!ヾ(≧∇≦)〃♪

 

 

【あらすじ】 伝説のイカサマ師チャックィの息子イルチュルは、公務員試験の勉強は面白くないが、ポーカーには才能がある。ある日、不思議な魅力を持つマドンナに出会って心惹かれるが、マドンナの連れのイ・サンムにポーカーでやられて、金もプライドも皆失うことに。追い詰められたイルチュルの前に正体不明のイカサマ師エクが現れ、イルチュルはエクが準備した全国のイカサマ師たちが集まる巨額がかかったゲームに参加する。そこで、イルチュルは他のイカサマ師たちと「ワン・アイド・ジャック」チームを結成するのだが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


映画『タッチャ(イカサマ師)~One Eyed Jack(타짜: 원 아이드 잭)』(クォン・オグァン監督)予告編。

 

 

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